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山羊座覚書 20250126

中谷宇吉郎 雪の科学館へ。

春から震災の復旧工事に入るため、行っておきたかった。到着するとたくさんの赤いコーンが置かれ、本来の入口は塞がれており痛々しい。

ここは3度目になるが、子供がとても気に入っている。

磯崎新による設計。
グリーンランドの石を敷き詰めた霧の出る四角い中庭と、奥のカフェ、その奥に柴山潟を臨む決まりのよさに毎回心を掴まれる。

ワイルドな石の空間。作庭家の作為を感じないところが逆に好きだ。歩く人が石を動かし、霧や自然が再現性のない景色を生む。
私もいつかどこかに作庭したい。

年末、東京都現代美術館の坂本龍一展で中谷宇吉郎の次女、中谷芙ニ子さんの霧の彫刻を楽しんだところだった。数日前には運転中に霧に遭遇。短期間で霧によくあうものだ。

我が子は氷でできた儚いオブジェクトを指からぶらさげて何を考えているのだろうか。何回もやりたいとは言わない。

何歳までここに来たいと言ってくれるだろうか。

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