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占い転職日記 2.町工場から上場会社へ

20代に資格試験をこじらせ、33歳にて社会人デビューを果たした就職氷河期世代が、「易占い」と「やる気」を武器にサバイブしていく日記です。

33歳で社会人になってから転職を繰り返し5社目(今の職場)にしてようやく落ち着きました。
入社して10年を超えました。
このマガジンでは、今の5社目の会社に移る直前の出来事をメインに書いていきます。

本日は、社会人デビューから4社目の会社に転職するまでのお話を駆け足でご紹介します。


1.社会人デビュー、1社目、2社目まで


33歳で入った1社目の会社はコンサル会社でした。
そこで経理の仕事をしていました。

初めは外からの電話を取ることさえできませんでした。

でも少しずつ勇気をもって仕事を経験していきました。
経理、法務と経験を積むうちに、会社が上場を目指すことになり、上場準備に関する幅広い経験を積むことができました。

結局、上場しないことを決めたときに別の会社、2社目の会社へ転職しました。

2社目は内部統制のコンサルタント会社でした。

当時、決算粉飾が社会を賑わし(カネボウの粉飾など)、日本でも米国のSOX法を参考に企業に内部統制の構築義務を法律で定めるようになります。
でも政府は、方針を決めたものの、実務は「良きに計らえ」状態で、企業は、具体的に何をどうするべきかわからない状態でした。
そのため、コンサル業務が特需となりました。

そこで、上場準備経験をPRし、内部統制コンサル会社への転職ができました。

その際に感じたのは、日本の大きな方向性は、結局アメリカの後追いだということです。
そこで、今後の事を考え、大学受験以降怠けていた英語の勉強を再開しました。

ここまで、易の先生にご相談をしながらのステップアップです。
易は当たるなと実感し、自分でも易を学び始めました。易を学んでいるうちに、感性が鋭敏となり、自分にも運が向いてきたような気もしてきました。

2.3社目転職

古いお付き合いの方から久しぶりの連絡がありました。
田舎の繊維メーカーが管理系人材を探しているとのこと。

聞けば従業員100人足らずの小さなメーカーです。

田舎の町工場のような会社です。
しかし、その会社の製品が、米国の巨大企業M社(誰もが名前を知る会社です)の商品選定委員会にて、商品候補となり、今後全世界に販売される可能性があり、その交渉準備をしているとのことでした。

うまくいけば売り上げが10倍になることが見込まれる。
取引が決まれば、米国M社は規模拡大のため資金援助をしてくれるそうで、実際、そうして大きくなった雑貨メーカーが世界にはたくさんあるとのことでした。

米国M社との交渉は、弁護士・会計事務所のサポートの下に社長がやるにしても、社内にも手を動かす管理系社員が必要となるとのことで、お声をかけていただきました。

給料は下がります。
でもいい経験を積める。
しかも、英語の力をつけるチャンスでもあります。
ちょどそのころ会社の同僚も、つぎつぎと博打をうって他社へ移っていっていました。
「これに賭けよう」
3社目の会社へ転職をしました。

3.社長の夢

その会社の主力商品は「ふきん」でした。
なぜその商品が米国M社の目に留まったかというと、環境に配慮した製品であり、商品の機能性とストーリー(というか社長の想い)に心の琴線がふれたからだと思います。

その「ふきん」は素材、縫製技術の工夫で、洗剤がごく少量で、油汚れで落ちるものでした。
隠れた主婦層のファンもたくさんいました。

商品に関する社長の想いも熱かった。
当時、社長は70歳を超えていましたが、若いころからずっと環境問題に関心を持ち様々な活動をしていました。
現在でこそSDGsや環境のニュースはたくさんありますが、社長の若いころはそれほどではありません。

社長の若い当時、公害問題が世を騒がせ、洗剤の水が川に流れ、川の中の微生物が呼吸できず、水質が悪化し、地元の人が不便を感じていることを心痛めていたようです。

「この川の水をなんとか綺麗にしたい」
苦心のすえようやく開発した商品でした。
社長の夢のあるお話に心を高揚させ、私は、大きなロマンを描きながら、3社目の会社へ入社をしました。

4.入社後の仕事

銀行や弁護士のアドバイスを受けつつ、社長の想いを文書に落とし込み、米国企業との交渉のための準備資料作成に没頭しました。

充実してました。

ところが、肝心の米国M社の動きがないのです。

間に韓国人エージェントが入っていました。
仮にY氏と呼びましょう。
このY氏のいうことが、何とも胡散臭いのです。

Y氏曰く
・キーマンX氏(韓国系米国人で米国M社役員であるとともに、アジア系のドンとの事)が、交通事故にあった
・米国M社社内で反対勢力の妨害がある
・キーマンX氏の家が火事になって、X氏の奥さんがなくなった。
だから、中々進まない・・・
と、きな臭い話が次から次と出てきます。

X氏の奥様の葬式の写真を見せられました。

でも他人の家の、しかも奥さんの葬式の写真を、普通撮るかあ?
なんて、疑心暗鬼な思いが膨らみ、
「社長はYさんに騙されてないか?」
などと不謹慎にも疑ったくらいでした。

けれども、私の占いによると、全くの嘘でもなさそうでした。
別途占いの先生にも占ってもらいましたが、こちらの会社の力不足とでているようで、交渉の話はうそではなさそうでした。

実際に米国M社の韓国支社マネージャーが来て、私は量販店に行き下手くそな英語で、日本の台所用品事情の通訳をしたりしました。
裏で調べさせたら彼は本物のマネージャーでした。
とはいえ、プロジェクトは、なかなか進まず、悩みながら悶々とした日々を過ごしていました。

5.4社目の会社のお誘い

そんななかでした。
ゲーム会社の法務への就職の話が合ったのは。

上場企業であり、条件も今より上がります。
悪い話ではありません。

でも直感的に引っかかるものがありました。
自分がいなくなったらどうなるのか。

当時会社は、銀行からはかなりの借入がありました。
リーマンショックも起こり、米国の投資環境も変化している。
その中で、銀行の返済要求が強くなりつつありました。
それを亀井静香大臣の「中小企業金融円滑化法」のおかげで、何とか首をつないでいる状態でした。
私の仕事は、いつの間にか、資金繰りのための資料作成に変わっていました。
私が辞めるということは、資金繰りの説明資料作成の担い手がなくなり、資金繰りが失敗することを意味します(実際、私の退職の1年後に倒産しました)。
とはいえ、もし米国M社との取引がなくなったら、この会社はまさに、田舎の町工場のママという事であり、私の居場所はありません。

そこで易占で占いました。

6.易占い

(1)問い
このゲーム会社の就職話に乗っかるのがいいか。

(2)占いの結果
雷沢帰妹らいたくきまい3爻

7.占い結果の説明

(1)占いの結果とは~こう

 占いの結果とは神様の回答です。

 神様の回答は6本の棒()と、下から何番目の棒か(こう)で表されます。
 占いの結果を判断するとは、このこうで判断するということとなります。

本日はの判断でご紹介します。

の理解で8割は神様の答えをとらえられるからです。

(2)についての説明

上のカタチが神様の回答です。
このカタチ(6本の棒)のことを大成卦といいます。
これは64種類あるのですが、今回はその中の一つ、雷沢帰妹らいたくきまいがでました。

卦の名前を卦名といい、帰妹きまいを卦名と考えることもあります。

6本の棒は、二つの3本の棒の重なりで表現されます。
3本の棒のことを八卦といいます。
八卦は次のとおりです。

占いながら易経を学んでいく講座 ① 

ここから上の卦は雷、下の卦は沢となります。

ここから雷沢帰妹らいたくきまいと呼ばれます。
学習中は帰妹きまいではなく、雷沢帰妹らいたくきまいで覚えた方がいいかと思います。

8.雷沢帰妹らいたくきまい

(1)卦名 帰妹きまいからの判断
易経の本を読めば、卦名が何を意味するか説明があります。
当時、私は本田濟先生の「易」(朝日選書)と黄小蛾先生の「易入門」(サンマーク出版)を使っていました。

さて、帰妹ですが、結婚の意味です。
でも、正式な結婚ではありません。
貢物として贈られた女のことをいいます。
転じて、正式な手続きを踏まないで結婚した女性、情熱の赴くまま一線を越えた男女をいいます。

そのような結婚が全て悪いわけではないが、普通の結婚と比べると、いろいろ苦労し、最後まで添い遂げることができない場合が多い、と、一般に、考えられていました。

そこから、すべてが悪いとは言わないが、最後まで円満にやり遂げるには苦労があるという判断となります。

(2)八卦 沢と雷からの判断
八卦からも、色々な意味が連想されます。
それも、易経の本には説明がされています。

雷沢帰妹らいたくきまいでいうと、
上が雷、下が沢です。

この八卦は家族と見る事もあります。

沢は、若い女とか喜ぶという意味があります。
雷は、年老いた男という意味があります。
つまり、雷沢帰妹らいたくきまいは、若い女が、年の釣り合わない男のところへ、喜んで嫁いでいくと読んだりします。

皆さんの知り合いの若い女性が、年の釣り合わない男性と結婚するとしたら、どう思いますか?

現代は年の差婚といわれることもありますが、
よく考えた?
お金目的ではないの?
というのが、判断となります。

9.私の判断

卦から読み取れる、易神様のメッセージは下記にまとめますと下記のとおり

すべてが悪いとは言わないけど、最後まで円満にやり遂げるには苦労がある。
よく考えた?
お金目的ではないの?

しかし、私としては、「よく考えた」上での結論でした。

次の転職では定年までお世話になりたいと思っていました。
でも、「最後まで円満にやり遂げるには苦労がある」ならば、転職をすればいいとも思いました。

大切なことは転職できるようキャリアを積むこと。

その点、上場会社での法務経験を積むことは、町工場での何でも屋(経理、財務、総務、法務を浅く経験している)よりも明らかにプラスになります。
今の会社にいても定年までいれる保証はないわけです。

一時の気持ちで動いているわけではありません。

たしかに、「お金目的」はあります。
でも、30歳過ぎているわけです。
仕事である以上お金は重要。
お金目的、全然OKでしょ!
と思いました。

それでも、少し不安があります。

帰妹が、正式な結婚ではないこと。
愛人の卦
ということです。

これをどうとらえればいいのか。

このゲーム会社では本妻がいる?
意味がさっぱりわかりません!

わずかな給料の田舎の町工場の社員から、平均的な給料はいただける東京の上場会社の法務部の社員になることが、
地味な田舎娘が、金持ちの愛人となって松本清張「黒革の手帖」みたいな切った張ったの世界をサバイブしていくということなのか。

https://douga.tv-asahi.co.jp/program/10029-10028

米倉涼子さんキレイですね。

でも、そういう世界に飛び込むのだとしたら、私にはそんな度胸はありません。

そこで、仮に移った場合にどのような心構えを持つべきかを占いました。

(以下、次月)



【易占いの4つの手順】

易占いのやり方をご存じない方に向けて、毎回付録として、易占いの基本的知識をご説明します。

さて、本日は、
易占いをどうやってやるか
についてです。

易占いをする際には、次の4つの手順をとります。
Step1)問いを立てる。
Step2)占う。
Step3)易経の助けを借りながら、結果を解釈する。
Step4)ヒラメキをとらえ、決断する。

上記のブログも、このStep1)~Step4)を踏まえていることはお判りいただけると思います。

Step2)について補足しますと、コインを使う方法、筮竹を使う方法、サイコロを使う方法などがあります。
簡単な方法は竹村亞希子先生の下記サイトでコインで占う方法が紹介されています。

Step3)について、補足します。
ここは奥が深く、終わりはありません。
ずっと勉強となります。
ただし、一応の判断であれば2冊くらい本を見れば誰でもできますし、結構当たります。

初心者が使うおススメの本は2冊。

〇黄小娥の易入門(サンマーク出版)
これを片手にすれば答えは出ます。基本を踏まえた解釈だと思います。


〇本田濟「易」(朝日選書)
難しい本ですが教科書的なオーソドックスな本です。基本は大切だと思います。
占いながら都度都度参考にしていく。
易を学び続けている限り、使ってよかったと感じる日が必ず来ると思います。

詳細は、ストリートアカデミーにて「占いながら易経を学んだ行く講座」でお伝えしています。
下記は、その紹介動画です。


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