摩天楼

ストーリーを書きながら試行錯誤を繰り返す…。noteで短小説、映画記事、日常などの出来事などを執筆しております。 山形県山形市在住

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最近の記事

物語『ラーメンとカツ丼』

男「お世話になりました」 刑務官「うむ、しっかり頑張るんだぞ、もうここへは戻って来るなよ…」 「はい、時間は掛かるかもしれませんが、頑張りますっ!」 「よし!元気でな…」 「はい、本当にお世話になりました…」 深々と頭を下げる男は刑務官との別れを惜しんだ。 刑期を終えた男は久しぶりのシャバの空気を味わった。 男は罪を償い務めを全うしたのだ。 男は刑務所の門から出ると両親が迎えに来ていた 「お帰り、良かったな予定より早く出て来られて」 「うん、迷惑をかけ

    • ビジネスホテル

      出張先のビジネスホテル 商談は上手くいったと思う 束の間のひとときはいつもビジネスホテルだ 近くのコンビニからおつまみとビールで一人酒 その前にシャワーだ、ボディソープ、シャンプーとリンスの3つのボトル バスタブに入りカーテンを閉めた ちょうどいい温度にお湯と水を調整する ちょっと熱めにしたシャワーは心地良い 仕事で疲れた体を癒してくれる 備え付けのスポンジは使わない、フリーハンドで身体を洗う。 汗を流すだけのシャワーはどこか素っ気ないけど俺は気にしない

      • ドラクエ3/その2

        前回の続きなのです。とりあえず任天堂Switchがきたのですが、肝心のドラクエ3のSwitch版のソフトがキャンセルをされソフトが届きませんでした。 それで再度カートインしようかと思ったのですが、値上がりしていたので近くのブックオフに行ったら売っており、何とか手に入りました。 オープンニングテーマがタイトル画面から流れた時は胸弾みましたよ。 実際やってみると、僕が小学生の頃プレイしたドラクエ3とはもう別物といった感じでした。グラフィックも音楽も新たにリメイクされ綺麗で音も

        • ドラクエⅢ HD-2D版

          あのドラゴンクエスト3が、リメイク版として2024年、11月14日発売になります。 実は僕も予約しました。僕ら世代にはオリジナルのドラクエ3は本当にど真ん中で、リアルタイムでプレイしました。 オリジナルのファミコン版が発売されたのは僕が小学校中学年の時でした。 当時は予約しないと買えず、発売日には長蛇の列で、その様子がテレビなどでも放送されていました。 僕がドラクエシリーズを始めてプレイしたのは「2」が最初だったと記憶しております。 復活の呪文を入力しなければならず、間

          映画『インターステラー』(2014)

          監督・脚本:クリストファー・ノーラン 脚本:ジョナサン・ノーラン クリストファー・ノーラン監督作品で壮大なスケールとスペクタルで魅了する映画『インターステラー』。これは公開当時劇場鑑賞しました。難解な部分と圧倒的な映像美もあって私は2回観にいきましたが、何回観ても難解で凄い映画でした。 私はクリストファー・ノーラン作は好きな事もありますが、この映画でよく語られるのが、宇宙の相対性理論、ブラックホールについての云々なんですが、私はよく分かりませんでした。ですが、そんな宇宙理論

          映画『インターステラー』(2014)

          ふたりの秘密

          君は僕と手をつなぐのを頑に拒んだ だから僕は君と手をつないだ事がなかった たたベッドの上ではつないだ事があった 街を2人で歩く時はないのに… その恥ずかしさベッドの上では隠せない 2人は手と手を強く握り合った 痛いくらいに… そんなに強く握ったら痛いじゃないか でも君は何度も握ってきた 憎んでいるのか、それともそれが君の強さかなのか、 僕には分からなかった いずれ分かる時が来るだろう しかし2人の時間は限られていた あの時強く握ったのはどっちだったの

          ふたりの秘密

          【エッセイ詩人】おでん劇場

          おでんが美味しい季節になった。 僕が一番好きな具材はなんと言っても大根だろうか。 寒い夜に熱燗でおでんを食べる。 はんぺん、卵、ちくわ、さつま揚げ、こんにゃく、具材も地域によって異なり、ソーセージ、ちくわぶ、牛スジ、タコ串などが入りバラエティに富んだ。 そこへからしを付ける。 関西とかだと、摺り下ろしの生姜醤油で食べるところもあるという。 ダシの効いた汁の鍋に敷き詰められたおでんたち。 誰が主役なのは分からないけれど、おでんはフルキャストで揃えないと芝居は成立し

          【エッセイ詩人】おでん劇場

          【短小説】ネジ男

          あなたの脳内を締め付けてゆくネジ男…。 「あっ、あなたのそのネジ緩んでますよ」 そう言うと男は、その緩んだネジ部にヅケヅケと入り込みネジを締め込んでいった…。 脳内がリセットされてゆく…キュルキュルュル……さらに深く、そして滑らかにネジは回されてゆく。 +かーか、はたまた精密ドライバーを使わないと回せない箇所もあるのに締め込んいった。 「気持ち悪い…けど気持ちがいい…何だろう」 この締め付けられてゆくこの感触は… エロスな感覚とも違う、特有の快感を誰もが経験し、

          【短小説】ネジ男

          WANTED〜場末の宿屋編【短小説】

          ある男が…、とある宿場町へと辿り着いた。 宿場町は場末の宿地。 最果ての地と呼ばれ、流れ者達が行き着く最後の溜所。 町外れにある古びた宿屋へ、その男はやって来た。 チェックインするため、カウンター上に置いてある真鍮の呼び鈴を軽く打ち鳴らした。 するとカウンター奥の部屋から初老の男が顔を出した。 「いらっしゃい……」宿の主は小さくため息に近い呟くような声を発した。 主は男をさり気なく観察し、身なりから察すれば身ひとつで放浪する流れ者に違いないと睨んだ。 「お泊り

          WANTED〜場末の宿屋編【短小説】

          【短小説】ワイングラス

          君は赤、俺は白……。 男は煙草に火を付けた 「ねぇ、大丈夫?」女は言った。 男の背中から手を回す女…汗ばんだ体に身を寄せ合う2人。 「ああ……、すまないがワイングラスを取ってくれないか…」 「……あら、めずらしいのね…あなたがワインを飲むなんて…」 「別にいいじゃないか…シャンパンなんて僕らには合わない…」 「こういう夜にはワインの方がいい…」 女はベッドサイドテーブルにワイングラスを置いた。 「あら、こういう夜って、どういうのを言うの?…私を抱いた夜ってこ

          【短小説】ワイングラス

          ASKA CONCERT TOUR WHO is ASKA !?山形公演

          日時 : 2024/10/26㈯16:00開場・17:00開演 会場 : やまぎん県民ホール 先週、東京にて他アーティストのコンサートに行ってきまして、地元山形へ帰ってきて今度はASKAさんのコンサートへ参戦してきました。これで今年の現場は7公演目になるのですが、今年の4月に仙台で行われた宮崎薫さんの「Beautiful」ツアーに行きましたので、今年は親子2人のコンサートに参加した事になります。 リンク貼っときますね↓ やって来ました、やまぎん県民ホールです。2020年

          ASKA CONCERT TOUR WHO is ASKA !?山形公演

          ラーメン博物館〜横浜・川崎への旅

          前記事で紹介したReoNaさんのコンサートに参加するため3日間休みをとって東京まで来ました。『大人の休日』ならぬ『大人の修学旅行』と題して、コンサートの余韻に浸りながらも次の日は同僚の先輩と一時分かれ、僕は横浜へと独り旅行へ。横浜はこれまで仕事で行ったきりでした、観光とかも出来なかったので今回いい機会でしたので行ってきました。本当は記事にするつもりはなかったのですが、せっかく写真撮ったのでネタにしようと思ったので上げます。 東京→横浜桜木町駅へ移動 まずはランドマークタワ

          ラーメン博物館〜横浜・川崎への旅

          ReoNa Birth 2024

          ONE MAN CONCERT 日時·場所/10/20/東京ガーデンシアター 6月にReoNaコンサートツアー『ハロー、アンハッピー』に行ってきまして、今回の10月20日に開催されたBirthdayライブに同僚の先輩と2人で行ってきました。 ヘトヘトになりながらやって来ました。会場周辺にはReoNaファンが押し寄せ凄かった!結構歩きましたが、東京ガーデンシアターにたどり着いた。8.000人収容ってことなので、私はてっきり有明アリーナだと勘違いしておりました。違ってました

          ReoNa Birth 2024

          【エッセイ詩人】レールの上の冒険者

          僕達は線路沿いを旅する冒険者 旅は始まったばかりだ、この先何が待ち受けているか分からない ただ道を進むだけの目的のない旅 不安と期待、ただ得られるものはきっとある さっき冒険者と言ったけれど、本当はピクニック?ハイキング、そんな感じかもしれない でもあえて僕たちは冒険者に成りきるつもりだ リュックには食料と水、キャンプ用具とランタン、ナイフとサバイバル用具もちゃんとある 格好と見た目は冒険者だ、見た目は大事だ 給水塔が見えてきた なんだか冒険者の気分になって

          【エッセイ詩人】レールの上の冒険者

          掃除用具のロッカー

          中学生の頃、教室の後ろに掃除用具を収納する縦長のロッカー。電話ボックスをふた周りりほど小さくしたようなロッカーだ。そこには人が余裕で一人入れたのだが、そのロッカーは外からは誰か入っているのかは分からないが、中からだと外を見る事が出来た。 いたずらにそのロッカーへ入ってしまった事で思わぬ体験をした事があります。 僕の席は一番後ろで、ちょうどその後ろがロッカーでした。 一度悪ふざけでロッカーへ入ってしまった事で、どういう訳か常に誰かそのロッカーに入っているような錯覚に襲われてし

          掃除用具のロッカー

          ストーカー

          大雅と莉來は登山をしに山へと来ていた。山頂を目指し進んでいたのだが、大雅はある異変を感知していた。 それは正体不明の不気味な存在からの追跡に気付いてしまったのだ。 終着点を目指す2人を追いかけて来る正体不明の追跡者の目的とは、また終着点に辿り着きさえすれば追っ手から逃れる事が出来ると読んでいた大雅だったが、、、。 「追いかけて来る者がいる…」 「えっ、誰?」 「分からない…さっきから一定の距離を保って近づいている」 「どうするの?」 「どうするってこの先は一本道だ

          ストーカー