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【説明難単語】イデオロギー

 自分では何となく理解しているつもりで普段使いもしているのだが、改めて他の人に説明してみると相手をすっきさせられない言葉がある。
 自分の勉強不足が原因なのだが、整理してみるのも面白い。

 「イデオロギー」
「社会や政治、経済などに関する一貫した考え方や価値観の体系」
観念(idea)と思想(logos)を組み合わせた言葉
 やっかいなのは観念という言葉だな。これはまたの機会に掘り下げよう。
 イデオロギーの理解には多くのは具体例をみるのが有効かもしれない。

イデオロギーの種類
政治・経済のイデオロギー
 自由主義 リベラリズム 個人の自由を尊重、政府の介入を最小限に
 社会主義 平等が基本 経済格差をなくすため政府が積極的に関わる
 保守主義 伝統や社会秩序を基本とし、急激な変化を避ける
 国家主義 ナショナリズム 自国の独立や発展を最優先する
 共同体主義 個人よりも共同体(家族、地域、民族)を重視する
 消費主義 経済成長を優先し、消費が社会を豊かにするという考え
      環境主義や物より心の豊かさ優先の思考と対立する傾向も

文化・社会のイデオロギー
 多文化主義 異なる文化や民族が共存し、お互いの存在を尊重する
 フェミニズム 男女平等を基本とし、ジェンダー格差をなくす
 環境主義 地球環境の保護を優先し、持続可能な社会を目指す
 ポストモダニズム 科学など近代的価値観を疑い、多様な価値観を重視
 大衆文化主義 伝統より今流行っている大衆文化を重視する

宗教的イデオロギー
 原理主義 伝統的な宗教の教えを厳格に守ることを最重要とする
 世俗主義 セキュラリズム 政治や社会から宗教の影響を排除する

 このように並べてみると、イデオロギーとは、
  個人や集団が、ある信念に基づいて目標、理想とする体系化された価値観や考え方、方向性のこと、一般に〇〇主義といわれる。

 イデオロギーは批判的な表現にも使われる。「君の意見はイデオロギーに過ぎない。」つまり理想論で現実的ではないということだ。

 イデオロギーは無数にあるし、生まれては使われなくなる傾向も強い。イデオロギーの変遷を辿ると、社会が歩んできた道が見えるかもしれない。

【Reg's Diary    たぶれ落窪草紙   2月15日(土)】

 
 


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