【男料理馳走帖②】へぇー何作るの?への返答「あんかけ十目かた焼きそば」
料理人ではない私が料理をするのは、ただ食いしん坊なだけで他に理由はない。一家の必要な栄養状況を把握し、様々な出費と食費のバランスを計り、「今日の夕飯なぁーに?」に立派に応えておられる皆様の足元にも及ばない。
会話の中で趣味を問われると、ちょっと料理も混ぜたりする。家事もする家庭的な人アッピールで恥ずかしくもある。
どんなもの作るのですか?私には「カッコつけちゃって、何が作れるのさ?どうせカレーか野菜炒めでしょ?」に聞こえるのは気のせいか。
この問いに一発で、自分の料理に対する想いを理解してもらえる返答は。「あんかけ十目かた焼きそば」
技術的にそんなに難しいものではないが、いろいろ面倒なので家ではやらないという人もいる。食いしん坊の料理に「面倒くさい」は天敵なのである。時間がない時や気持ちが料理でない場合はソース焼きそばにする。野菜とお肉を炒めて、レンジでチンした生麺とソースを混ぜれば出来上がり。これをバターをたっぷり塗った焼きたてのトーストに乗せても良いよね~。
さて問題の「あんかけ十目かた焼きそば」だが、下準備も必要だ。
干しシイタケときくらげを水でもどしておく。
干しシイタケのもどし汁は餡づくりに使いたいところだ。
大体十目とはかなり見栄を張っている。五目でいいのだが、つい具沢山を目指してしまう。時として麺の量とのバランスがとれず、おかしなものになることもある。具は日にもよるが大体こんなものだ。
ニンニク、キャベツ、白菜、ニンジン、玉ねぎ、タケノコ、モヤシ
豚バラ肉、シイタケ、キクラゲ
いつも必ず全部入れるとは限らないが。たまにはハムやベーコンだったり、ホタテや貝柱もいいし、青物野菜だったり、竹輪も意外と合う。
スープは中華スープを使うが、中にはとても塩味の強いものもあるので注意が必要だ。しょっぱくなり過ぎた時の絶望感は筆舌尽くし難い。
そして餡にとろみを付けて完成する。最初は片栗粉でとろみを付けるのが苦手だったが、慎重に何回かやると飲み込めてくる。なんでもそうだね。
最後に鉄なべに油を引いて、麺を少し焦げ目がつくくらいに焼くのだ。
袋に一玉ずつ入った生麺を売っているが、すぐ使える焼きそば用の麺もある。それを少しレンジでチンして焼く。
ちょっぴり焦げ目の付いたかための麺の上にアツアツの餡をかけて食す。
結局、ただの食いしん坊。食いしん坊万歳!!
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 1月28日(日)】