10月7日 中東で何も起こらぬように・・
昨年10月7日に悲劇が起こった。ちょうど一年が経つ。
パレスチナのガザ地区を統治していたイスラム教スンニ派の政治・軍事組織ハマスが数千のミサイルをイスラエルに発射し攻め入った。千人以上の死者、民間・兵士250人近い人質をとられる被害をイスラエルにもたらした。
歴史的な対立はもとより、UAEやサウジアラビアなど中東諸国がイスラエルの技術力を頼りに関係を改善しつつあったが、これにハマスなどパレスチナ勢力は危機感を感じていた。10月7日以前も両者の衝突は続いていた。イスラエルの情報機関モサドがこの動きを事前に察知できなかった。
イスラエルは直ちに反撃を開始、容赦なくテロへの報復攻撃と人質奪還作戦を遂行していく。電力を止めたり、病院を攻撃したりもする。ハマスも学校や病院を逃げ場所や拠点にするので、ある意味住民を楯にしている。こうなると誰もイスラエルを止められない。当初イスラエル側に立っていた欧米からもイスラエルの攻撃には反対の意見も出てくる。悲惨なのは民間人だ。アブラハム合意で雪解けがあるかと思いきやアラブ諸国もイスラエルとの歴史を思い出さざるを得なくなった。その意味ではハマスの目的は遂げられたがハマス自体が壊滅的な状況だ。11月末には一週間ほど停戦し、人質も100人ほど解放される。その後世界がイスラエルのガザ攻撃を非難するが攻撃は止まず、シリア、ヒズボラ、イエメンの武装組織フーシ派とも交戦する。問題なのはパレスチナを後方から支援するイランとの関係だ。
2024年の動き
4月1日イスラエルがシリア・ダマスカスのイラン大使館を空爆
4月13日イランが報復としてイスラエルを無人機やミサイルで攻撃
4月19日イスラエルはイラン、イラク、シリアを空爆
7月31日ハマスの最高幹部ハニーヤ氏が訪問先のイランで暗殺される
9月23日イスラエル軍がヒズボラを攻撃開始
前の週にはヒズボラのポケベルやトランシーバーが多数爆発する
27日にはヒズボラの最高指導者ナスララ氏が空爆により死亡
10月1日早朝イスラエルの地上部隊がレバノンの南部に侵攻
10月1日夜イランは180超の弾道ミサイルでイスラエルを攻撃
とうとうイスラエルとイランにまで争いは拡大してきた。
イスラエルは昨年の攻撃を契機に反対勢力をとことん潰したいようだ。
米国大統領選の結果によってはイスラエルも動けなくなるかもしれない。
イスラエルは10月7日をどう迎えるのだろう。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 10月6日(日)】
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