見出し画像

なんの時間。

2023.3.11

4/19河出書房新社から発売予定の西加奈子さん初のノンフィクション『くもをさがす 』
プルーフを読ませて頂いて書いた紹介、感想文を読んで、わざわざウチの店に予約しに来てくれたことに感激!シンプルにとっても嬉しかった。しみじみ感謝。ほんと、『くもをさがす』は、西加奈子さんからの全身全霊のハグ本!本が紙の域を超えて存在しうることを、ぜひとも多くの方々に体感してほしい。

カナダでがんになった。
あなたに、これを読んでほしいと思ったーー
西加奈子さん初のノンフィクション
『くもをさがす』
河出書房新社より4/19発売予定。



2023.3.12

家から一歩も出ず、読書。『世界の家の窓から』を眺め、『これはちゃうか』を読了。『うるさいこの音の全部』を読みつつ、途中、絵本を5冊。

『世界の家の窓から 77ヵ国201人の人生ストーリー』
主婦の友社
コロナ禍、各国がロックダウンで孤立した人々へ「窓からの眺めを写真に撮って共有しませんか?」と提案し、それらを集めた写真集。

窓の外を眺めて一人、想ったこと。祈ったこと。
窓からの景色とともに、添えられたコメント、メッセージ。微笑ましかったり、胸が苦しくなったりしながら、ひとつひとつ、大切に読む。人を大切に想い合って、一人孤独を選び合って、より一層、人との繋がりを強く感じたりした、今までに過ごしたことのなかった時間。それにしても窓の外、日常コレ?凄っ!な景色が色とりどり。窓にアルパカ、いいな。見たい。アルパカりたい。
自分の場所から見えてるそれぞれ。
心吹く風に耳澄ます。

夫はお昼寝から目覚めると「大谷翔平が家に来た夢見てた」と言う。今日も平和。でも生理で気落ち。身体と共にずんと重い。
洋次郎を補給。「ふたりごと」を聴いていたら、お風呂場から夫に呼ばれ、行くと「みて、いくよ」と湯船に潜り込む。鼻をつまみながらピースサインをして沈んでいる夫がゆらゆら揺れているのをしばらく見せられる。なんだろうこの時間……でもなんかしょーもなくて、少し元気出た。私が気落ちしてるの気づいてないはずだけど、このタイミングでその行動をぶっ込んでくる辺り、スゴイ人だなぁって思う。

ブラッシュアップライフの最終回をタイムリーで観る。Hello, Againは響いてしまう年代。安藤サクラさんのアカデミー賞のスピーチ、すごく良かったなぁ。TVerでもう一度観る。『ある男』すごいね。観てて興味持った人がいるかもと思って、オススメコーナーに置いてみたんだけど、動いてたらいいな。ほんとすべてが素敵。安藤サクラさん。


2023.3.13

店。なんだか荷物多い。ヒーヒー言って品出し。開店後お客様集中してて、対応中に掛かってきた電話が鳴り止まず。急いで電話取りに行って、逆にこっちがハァハァ電話みたいに息切れ。大丈夫?と心配される。なんかほんとスミマセン……
昼にはどうしたんだろうというほど引ける。レジに入りながら、欲しい本注文しがち。なんならレジ入ってる分の時給を上回って予約。私…稼げてる?地産地消?

仕事帰りに本をお迎えに行く。武田百合子『ことばの食卓』と、伊藤比呂美『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』くどうれいんさん『わたしを空腹にしないほうがいい』に出てきたやつと、文藝 私小説で金原ひとみさんが紹介してたやつ。


2023.3.15
朝、小学校へ読み聞かせに。『おうさまのまえで みぎむけーみぎ!』右も左もわからない家来たちが、並んでひたすらドタバタする絵本を読む。「イヤな予感しかしねぇ!」という子どもたちの期待⁉︎を裏切ることなく「やっぱり!」な結末なんだけど、読んでて思わずみんなと一緒に吹き出しちゃった。楽しい時間。絵本が気に入ったので、先に発売されていた『おうさまがかえってくる100びょうまえ!』も読みたくなって、帰りに図書館へ寄る。

『おうさまのまえで みぎむけーみぎ!』柏原佳世子 著 KADOKAWA
『おうさまがかえってくる100びょうまえ!』
柏原佳世子 著
えほんの杜

赤染晶子さんの『じゃむパンの日』読み終えたまま、日が経ってしまっていたけど、面白かったので感想をまとめる。ふわふわパン的浮遊感と、甘すぎないじゃむパンチ!リズミカルで軽快に、ユーモアを含み思わず笑ってしまう。気づいたらすっかりほぐれている、この感じ。あったかい。岸本佐知子さんとの交換日記も最高。もっと読みかったという残念な気持ちと、ほんと読めてよかったという幸福な気持ち。palmbooksさんに感謝です。

感想まとめてない本がいっぱいある。感想を書くために読んでるわけではないけれど、かたちにできないとなんだか損したような気分になってしまう。でも感想をまとめるのにも時間がかかるし、読みたい本はいっぱいあるしのせめぎ合い。そんな日々。
時間を大切にしたい。なんの時間?も含めて。あの時間がなんだったのか、思い起こすことができるように、日記をしたためながら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?