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小田原ビーチコーミング。拾った石たちの中に面白いものがあった。
水やりの時楽しくなるような箱庭石たち
タイトル画像の石は石を固めて作った建材だろうけど、
形も丸いしいろんな石が入っていて全体的にオレンジトーンなので、
可愛いので持ち帰ったけれど、
ルーペでよく見たら白い筋はきらきらひかる硝石(?)っぽい。
もしかしたら礫岩というやつかもしれないと思って
ちょっとテンション上がりました。
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さて、一晩塩抜きして、表面が少し綺麗になったので
拾ってきた石たちを撮影していきます。
基本的に濡れた状態で綺麗に見えることが前提なので、
写真の方も濡らした状態のもので紹介しますね。
今回一番の拾い物は、子供の握り拳くらいの大きさの
水晶と緑が混ざった庭石にありそうな石で、
この石は箱庭石確定です。
一見緑色の石でも、石の種類は違っているらしく、
緑の石の中で種類がわかったのは
ひときわ緑が濃い”セラドン石(セラドナイト)”くらいです。
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利用目的が箱庭石なので、石の正体までは知れなくてもいいですし、
私の性格的に、
気になったらとりあえずとことん突き詰めたくなってしまうので
今はリフォレスター重視で活動中なので、
石のコアな部分までは気にしないでおきたい。
ただ、どれでもちょっとだけ調べてしまうのですが。
つぶつぶ模様は火山に由来するらしい
小田原で拾った石には、円や四角のつぶつぶ模様の石が
結構あったんですね。
このつぶつぶのことだけはここで調べておきたい。
ざっと調べたところでは、
四角いつぶつぶはクリスタルの透明度が低い水晶の結晶で、
丸いつぶつぶは溶岩の中に含まれていた
火山ガスが抜けた後に入り込んだ別の物質、
または同じ溶岩でもガスが抜けた後の穴に時間差で流れ込んできた溶岩が
固まったものなんだそうです。
そういえば火山灰からガラスを作ると緑色っぽくなるって
ずいぶん昔にどっかのテレビの番組で見たっけ。
改めて調べたら三宅島の三宅ジュエリーがそれだったみたい。
全部が透明な緑色になるんではなくて、
溶岩や火山灰が冷えて固まる時の温度や
冷めるまでの速度、溶岩の流れのあるなし、追い溶岩や、追い火山灰、
そして溶岩が重なることで熱せられる追い熱なんかで
鉱物のバリエーションが生まれるらしいということはわかりました。
奥深い。
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そう考えると、これらの模様の楽しい緑の石は
箱根から富士山に至る火山地帯だからこそ
生まれた色と模様なのかも知れませんね。
川から流れて海に辿り着き、
ここまで丸くなるのにどれだけの時間を要したのか。
ものすごいロマンです!
溶岩石もいろいろあった
溶岩といえば、穴ボコだらけの溶岩石ですね。
溶岩石が落ちているなら、多肉のために拾いたい。
でも、ここへきて改めて溶岩石の色のバリエーションや重さの違いに
驚かされました。
まず、数は少ないものの溶岩石にはピンク色があったんです。
溶岩といえば黒か赤褐色だと思い込んでいましたが、
ざっと拾っただけでもここまでグラデーションがあるんです。
岩石の赤色の多くは酸化鉄の赤らしいので、
赤褐色は鉄を多く含んでいたと何となく察しがつきますが、
ピンク色はよくわからん。
よくわからんけど、なんかイイ。
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もうひとつ、石は乾くと白っぽく
水をかけると模様が鮮明になりますが、
溶岩石は乾燥している方が発色がいいってことも
初めて知りました。
これは庭石的に面白い。
水やりしてない時は溶岩の風合いを楽しんで、
水やりしている時は石の模様を楽しむ……むふふ。
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もうひとつ、色と模様が面白い石も拾ってきました。
こちらはアクセント的に使いたいのと、
単純に石に含まれるカラーバリエーションにひかれました。
そういえば、波が荒い海岸では石の角が丸くなるけれど、
硬いや重い石ほど角が取れにくいんだそうですね。
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この中で赤の濃い石が2つありますね。
緑色の混じった方はジャスパーなんですが、
もう一つの大きい方はちょっと自信がありません。
でも、気にしちゃいけません。
箱庭石にするんですからね。
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そんな石たちの中で、今回最もお気に入りなのは丸くて平たい
正体不明の石です。
全体にシマが入っているんですがこのシマが左右に一直線ではないんです。
直径5〜6センチのこの石のシマは
まるで地層が一番歪んでいるところからぽろっと落ちたような
ぐにゃりとした複雑なシマの形をしています。
水をかけると白と黒のコントラストが美しく、
表面は翡翠や狐石の原石のように、粉粉しく光ります。
流石にないなとは思いながら光を当ててみましたが、
翡翠ではありませんでした。
これはどっかの機会で磨くか、表面をコーティングして
文鎮にしてみたいと思います。
と、いうわけで2回連続で箱庭石採取について書いてきました。
そういえば、石の塩分ってどれくらい水につけておけば取れるんだろう....。