コンクリートの強度に苦戦する
薄いと脆い
多肉植物の箱庭を作るため、タイルの目地、モルタル、コンクリート
でできるだけ薄い板を作りたくて試行錯誤するも、
薄い造作は簡単に手で割れてしまいます。
そもそも目地はともかく、
モルタルとコンクリートの違いもわかっていなかったんですよね。
私の思い込みでは、モルタルのほうがもろくて
コンクリートのほうが硬いのだと思っていて、
コンクリートのほうが決めが細かく、
薄い板が作れるものだと考えていました。
作りたいのは5〜6mm厚の小石入り板材なのですが
それは小石に光を透過させるためなんです。
ほんのりと光を通す石壁というのが作りたい。
それと石を好きな角度で立たせるたというのも目的ではあるんです。
モルタルとコンクリートは材料が同じで配合が違う
実は、今更なんですが
私がコンクリートだと思っていたのは実はモルタルで、
私の造作の場合、コンクリートは使えないんです。
そもそもモルタルとコンクリートの違いは
「コンクリート粉」の違いではなく、
コンクリート粉に混ぜる砂、砂利の配合や
固定させるための鉄筋や針金を必要とするか否からしく、
モルタルはコンクリート粉1:砂2もしくは3
コンクリートはコンクリート粉1:砂3:砂利6で鉄筋などの骨組みとともに使用するものなんだそうです。
私が感で使っていたのは、速乾コンクリート粉に
小田原の細かい砂を混ぜたもので、これはモルタルになるのでした。
そして、そもそもコンクリート粉だけでは固めても強度はなくて、
水に溶かしたコンクリート粉の間に砂を混ぜるというよりも、
砂の隙間に水溶きコンクリート粉を流し混むというイメージで
コンクリート粉が接着剤として力を発揮する範囲は
木工用ボンドやセメダインみたいに思いのほか接着面は薄いようなのです。
つまり、私の造作が脆いのは速乾セメント3:砂0.5くらいだったので
そもそも強度が足りてなかった上、
作っていたのはコンクリートではなく、モルタルだったというわけです。
まだまだ挑戦するよ!
実は石拾いの際に小田原と三浦半島ではそれぞれ砂も採取していました。
それは、小田原の砂はキメの揃った黒と緑の多い
面白いディテールだったのが興味深く、
三浦半島の砂は様々な色の砂が混ざっていて、
その中に水晶や瑪瑙の透明な砂も含まれていてこれはこれで美しかったので
どちらも眺めるように2つかみほど持ち帰っていたんです。
なので、この砂を使えば、モルタルの正しい配合でなんとか
思い通りのものができるかもしれません。
アルカリに反応する溶岩石
そういえば、試作する中で溶岩石にモルタルの足を
つけてみたんですが、
他の石は見た目の変化はありませんでしたが、
溶岩石だけはモルタルの接点から5mmくらい色が変化したんですよね。
画像の一番手前の溶岩を埋め込んだ板でも、
モルタルに接した面の周囲で色の変化が確認できます。
コンクリート粉はアルカリ性が強いと注意事項に書いてあったけど
それに反応する石があるというのは驚きです。
石って、普通に丈夫なものだと思ってたから。
結構な年令になっても、身近なものでさえ知らないことだらけだなと思う
この頃です。
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