多肉植物の故郷を再現するために石拾いしたら、リフォレスターがベランダ特化型である理由の裏付けになった話。
土の話、石の話。日本国内は”土”のバリエーションがありすぎ！
実際に調べ出したのはここ半月くらいなんだけど、
結論に至るためのロードマップのきっかけとは
２ヶ月前に出会っていました。
それが、もう終わってしまったんですけど、
世田谷にある「食と農」の博物館で行われてた企画展
「美しき土壌の世界」のギャラリートークでした。
めちゃくちゃいい企画展だったのでパンフのリンクを貼っときますね。
NO.9２をクリックするとパンフに飛びます。
私が参加したギャラリートークでは、
農大の加藤先生が東北大震災後の福島の土壌について
放射線で汚染された土で想像以上に被害が拡散せず、
土の表層を剥がすだけで除染できた理由は
なんだったの解説してくださったんですね。
それはそれで思いの外楽しくて興味のあるお話だったんですが、
今日書いてゆく記事とは関連がないわけじゃないけど
そこまで関係はないので書きたいけれど割愛するとして。
ざっくりと、なんなら一瞬、図だけの解説で
日本という島の土壌が特異で、バリエーションに富んだ土地なのか
そんなことをチラッと話されていたんですね。
その後ひと月以上、日本の土壌については運良く手に入れた
パンフレットを眺める程度でそれ以上深くは掘り下げてこなかったんです。
石と土には深い関係があった
私の中では土に関しては日本全国、どこも同じ見た目と品質で
石や岩は地方によってそこそこ特色があるものが取れるけど、
面白い色や模様の石は日本にはなくて、
建材などに使う石のほとんどがよその国から輸入されていると
思っていたんです。
なので、多肉用の石、硝石についても
西日本では普通に落ちているものだったので、
東京近辺でもどこでも拾えると思っていました。
収集場所を海にしたのは、できれば丸っこい形のものか
角が丸いもののほうががいいなと思ったから。
けれど、実際に小田原の海岸には硝石はほとんど落ちておらず、
代わりに溶岩石がたくさんありました。
これって一体どういうこと？
って、今更ながらに気付きます。
そこで、加藤先生が一瞬示された日本の土壌の分布図を思い出すわけです。
あの時、福島の土壌がたまたま放射線を吸着しやすい”土”だったから
チェルノブイリに比べ、放射能の拡散が限定的になったってこと。
（風もあるんだけど、今は土の話だから）
その説明で示された分布図の色がやけにカラフルだったこと。
あの図、もう一回見たいな。
そうして探し出したのが
『国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質情報研究部門 シームレス地質情報研究グループ』のオンライン地質図閲覧サービスです。
…名前が長い。
この地質の地図では、どの時代のどんな性質の岩相かがわかる
らしい。
土じゃないんかいと思うなかれ。
上が剥がれて細かくなって石になり、それが細かくなって砂利になり
さらに細かくなって土になるので、岩相と土はそこまで離れちゃいない。
わぁ、確かに福島の汚染範囲と福島の岩相ってほぼピッタリ！
あの場所がこの岩とか土だったから汚染の対応が迅速にできてたんやね！
もはや奇跡！
それは、置いといて。
私が住む東京の近所はというと、なんか、普通の岩相らしい。
普通の岩相と土地って、いわゆる畑作とか耕作がしやすい土地で
確かに、米所って普通の土の場所が多い気がする。
今現在は結構どこでも人は暮らして行けるので
わかりづらくはなってるけど、
昔から人が住み着いている割と安定した土地は
普通岩相のところが多い気がする。
リフォレスターがベランダに特化しているのは
私がリフォレスターを始めた頃、
ベランダに特化した土の再生方法として見ていた土も、
今推奨している土も、園芸店やホームセンターなどで売られている
鉢物の植物が枯れた後の土なんですよね。
そういう土って、だいたい培養土とか赤玉土で、
たまに多肉の土とかあるわけだけどそれも含めて園芸残土として
再生することに特化させているわけです。
ここからは完全に後付けになるんですけど、
この地質分布図を見る限り、
やっぱり住宅地の土や、小さな農地でのリフォレスターの効果は
ベランダほど望めないというか、結果は一律にはならないと思いました。
逆に、製品としての土であれば、農林水産省の指針に基づいている
ある程度安定した成分構成になっていると考えられるので
土の質は日本国内であれば一律と考えられます。
なので、限りなく一律にほぼ同じ効果を期待できるという意味で
リフォレスターはベランダに特化している土の再生方法
と言い切っていいと思いました。
完全に後付けですけどね。嘘は言ってないから。
にしても、地質図のぐちゃぐちゃ具合を見てたら、
確かに、日本が地震大国っていうのは納得しちゃいますし、
昔の人はこのデータを知ることなく
足と経験で耕作適地を見つけてきたんだって思うと、
なんか、こう、ロマンだし、グッとくるものがありますね！