桜の花びらのドライフラワー。花がらはもちろんリフォレスター。
今年はダメかと思ってた。
桜の花びらのドライフラワーを作り始めたのは
コロナ1年目の2021年春。
花ごと落ちるピンクの江戸ヒガンザクラを見ていて
なんとなく花を集めて花びらだけドライにしてみたら
これは思いの外可愛くて。
でも江戸ヒガンザクラは一重なので数拾うにも限界があって
じゃぁってことで八重桜の頃にもう一度チャレンジしたのです。
圧倒的に八重のほうが効率的に花びらを集めることができたのですが、
種類によってドライの出来が違ったのです。
2年目の春
神代植物公園なら沢山の種類の桜があるだろうと考えましたが
コロナの制約で園内に入ることができませんでした。
それに、園内の植物は実生であっても採取禁止なのだとか。
緑の御衣黄の花びらが欲しかったのだけど、
そもそもだめだったのね。
仕方なくあちこちの公園をそぞろ歩いて
御衣黄ではないけれど、同じく緑の桜、鬱金桜を見つけました。
でも、その木の桜は緑ではなく、白、緑、ピンクの三色でした。
後でわかったのですが、鬱金桜は花の色が変化する
変わった八重桜で、散りぎわはこの色が正しい。
その公園にはいく種類かの桜の大木があって
ピンクの八重桜以外はほぼ花ごと落ちるオオシマザクラ系の白い八重咲きか
この鬱金桜です。
八重桜の種類で花びらの採取やドライの出来が違う
2年目はとにかく花ごと落ちる桜を集めることに注力したのですが、
意外なことに、生っぽい花は花びらが取れづらいので、
ちょっとした力加減で表面が傷つき
結局きれいなドライになりません。
それに、見た目はきれいでも、ピンクの八重桜は花びらが弱くて
これもきれいなドライにはできません。
ドライに向いていたのは、白いオオシマザクラとこの鬱金桜で
きれいな状態で花ごと落ちているものほど
花びらが丈夫でドライにしても仕上がりがきれいでした。
昨年は作れなかったので、今年はリベンジしたかった
ドライにした花びらですが、
昨年は天候のせいもあってほとんど拾うことができず
ドライにしても片手に乗るくらいしか作れませんでした。
あまりに少なくてさみしいので、
ドライの花びらのシワを1枚1枚伸ばしてみたら
特に、鬱金桜は咲いていたときと
同じ大きさと形に戻すことができたのです。
「いやヒマだな、おい。」って感じですが、
去年はそんな心持だったんです。
そして今年、花が散りきっていないことを祈りつつ、
早朝公園へ向かいます。
ほぼ諦めてはいましたが、なんと今日がベストタイミング!
花びらの量からして散り始めて3日目くらいかな。
落ちる花の量がちょうどいい。
あさイチなのでまだ人も少なくて花も踏まれていないので
さっそく採取と撮影に入ります。
今年はピンクの濃い物が多いみたいだけど、
オオシマザクラもあったからきっと紅白のきれいなドライができるはず!
花はたくさん集めたいけど、
実は桜の花は結構熱を持っていて傷むのが早いんです。
なので、できる限り現地で花びらだけにして、
持ち帰る際も時々袋を振って熱を発散させる必要があります。
気温が高くなると傷みも早くなるので、
ある程度、花びらだけにしたら
残りは花ごと拾って家で花がらから外します。
欲をかくと結局全部だめにしてしまうので
拾い集める時間は1時間前後。長くても1時間半が限界です。
それでも今年は思いのほかたくさん拾え、
大満足。
花びらは干網で干し、なるべく蒸れずに均等に干しあがるように
1時間に1回ほどは干網の中でジャンピングさせます。
干しあがりたのしみ〜!
こぼれた花びらは以外にも猫が好んで食べています。
彼らには美味しく感じるらしいです。
あんまりあげたくないんだけど。
桜の花がらには蜜や、
殆ど無いだろうけど、花粉が含まれていて、
それに花がらも花びらも「甘い系」の植物素材で
土育と相性が良いのでゴミにせず、リフォレスターに入れます。
リフォレスターの良いところは、
例えば子どもさんとお散歩で拾ってきた木の葉や雑草の花、
どんぐりなども土育に使えること。
拾ってきた思い出をゴミにせず、土育の材料として使い、
思い出とともに野菜作りに繋げられるところにあります。
桜の花びらのドライも乾燥したあと選別し
傷んだものは、同じくリフォレスターに入れます。
土から出たものはできるだけ土に返す。
たとえそれが本当に小さく少ない箱の中の土であっても
立派なSDGs、自然と向き合う取り組みだと、私は思います。
ちなみに、桜の花のドライの使い道は、
鑑賞したあと風のある日の早朝に風に舞わせて眺めます。
もったいないようにも思えますが、
乾燥しているので少しの風にも遠くまで飛ばすことができます。
なかなか美しくて作ったものにしか味わえない
贅沢な遊びなんですよ^^。
よかったら、試してみてくださいね。