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今週は多肉植物特集。その3:セダム一族。
デスベランダの夏を越えられない悲劇の多肉たち
セダムはマンネンクサ属の多肉植物で、
”万年”と名がつくくらいなので、雑草扱いされるほど
どこにでもある多肉植物で、属で捉えると全世界のどこにでも生えている
多肉植物ではあります。
種類によっては、街路樹などの植え込み、河原、
目に見える茂り切った雑草の足元にもいたりします。
しかし、やはりそこはグローバルな視点で変わったものを育てたいのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1721309229132-MF0Fb7VJVT.jpg?width=1200)
そもそも多肉植物が何かわかっていない2020年の秋。
とりあえずセダムから勧める人と、
好きな多肉を集めりゃいいじゃんという人のどっちの専門家さん?の
意見も参考に買い求めた多肉たち。この中で今も生き残っているのは
一見尖ったシマシマのハルオチア”十二の巻”だけという事実。
![](https://assets.st-note.com/img/1721309159452-Ft63WAVFij.jpg?width=1200)
この写真の中でさえ、グラプトペタルム属の秀麗とエアプランツだけしか
生き残っていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1721309190491-vWQvp8kwhI.jpg?width=1200)
一番のお気に入りの埴輪っぽいアラントオイデスと銀月も、
現在が3代目。毎年枯らしてしまっているけど諦めきれないのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1721309209220-XrehgkjjpW.jpg?width=1200)
セダムはベランダに向かない
本来生命力が強いはずのセダムですが、
ベランダでは一番育ちにくい多肉といえます。
それは特に外気温が34度を越えてくると、
葉に蓄えた水分が熱で蒸れ始め、外気温が35度を超えると
ベランダはそれ以上に厚くなってしまうため
一瞬で全滅するデッドラインに入ってしまうのです。
基本的には、晩夏に買って、翌年の7月まで楽しんでさようなら
というのがお決まりのコース。
![](https://assets.st-note.com/img/1721309233692-Wt7bH66GFM.jpg?width=1200)
それでも、多肉の可愛さを存分に楽しむことはできるので、
良いのかなぁ。
![](https://assets.st-note.com/img/1721309593151-gXkkAYmPEM.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1721309658873-jEuIiTCZtM.jpg?width=1200)
これが多肉の徒長の舞!
その他に、セダムは思ったよりも太陽光を好むようで、
参考書の通り、直射日光が当たらないように育てると、
あっという間に徒長してしまいます。
そんなセダムを枯らさずに育てるには、
小さな鉢ではなく、大きめの鉢に植え、
まず、根が蒸れないよう厚めの鉢を選ぶこと。
土は養分が好きなので培養土と、
土の温度が上がりすぎないように、
多肉の砂を最低でも1:1にすると、枯れにくくはなります。
今年は冬からリフォレスターで再生した土を使っていますが、
リフォレスターの土は何対何という配合もしていなければ
鉢底石も使っていません。
基本的に、鉢の内側にフェルトの袋をかましているだけです。
ですが、やはり、セダムも枯れにくくなっています。
それは、微生物が土の中で呼吸することを利用し、
フェルトを通して空気の入れ替えをしているためで、
今のところ枯れている多肉は出ていないので
リフォレストした土は、セダムにも合うようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1721311603087-6vPuyP97x1.jpg?width=1200)
とはいえ、全世界に蔓延るセダム。
それだけに育て方にも個性があって、
まだまだ最適解には到達できそうにありません。
できれば、もっさりセダムの寄せ植えを目指したいのだけれど、
朝鮮はまだまだ続きます。