【リファラル採用 Tips】不採用になっても候補者と紹介者が円満な関係を続けるためにやっておくべきこと
はじめに
私はリフカムという会社で、カスタマーサクセスとしてリファラル採用(紹介採用)を成功に導くサポートをさせて頂いております。
100社以上の企業様のご支援をしていく中で見つけたリファラルの共通課題や解決方法などをこのnoteで定期的にシェアしていきます。
Twitterでもリファラル採用関連のツイートをしていますので、
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今回のテーマ
今回のテーマは、リファラル採用に取り組んでいらっしゃる方なら、誰しもが経験していることに関するものです。
それは、社員からの紹介者を不採用にしないといけない時、どうすれば良いのか?という問題です。
そこで今回は、「不採用になっても候補者と紹介した社員が円満な関係を続けるためにやっておくべきこと」をテーマとしています。
会社に紹介した友人が不採用になってしまって気まずい関係になってしまう社員がいると、それ以降は確実にリファラルしてくれなくなります。
それは他の社員にも口コミで広がり、「リファラルするのやめておこう、、」という心理になってしまうことも考えられます。
せっかく会社のために行動してくれた社員に嫌な思いをさせるのはどの企業の方も嫌だと思いますので、こういった事態が起きないようにやっておくと良いことを説明いたします。
やるべきことは、大きく4つの時間軸に分けることができます。
①リファラル制度について説明するとき
②選考時
③選考結果を伝えるとき
④不採用にした後
それでは、各時間軸での具体的な施策をご説明します。
①リファラル制度について説明するとき
ここでやるべきことは非常にシンプルです。
それは、リファラル採用であろうが選考基準は全く一緒であると全社員に伝えることです。
昔からある縁故採用と同じものだと思っている社員様がいらっしゃる場合には、上記の認識をしている可能性が高いです。
※弊社で活用しているリファラル採用と縁故採用の違いについての図
選考基準の発信に加え、過去にこういったケースの場合はお断りしましたという事例を具体的に提示している場合もありますし、一般的な求人媒体には記載していないような条件を社内限定で公開している場合もあります。
②選考時
初回接点においては、選考を行わないことが重要です。
まずはカジュアルにキャリアについてお話をする場ですとか、実際に会社で働く社員からの話を聞ける場にするのがおすすめです。
いわゆるカジュアル面談というものです。
私の担当企業様ですごい良い仕組みだと感心した企業様の例をお伝えします。
その企業様では、必ずカジュアル面談を実施するのですが、
そこで候補者の方のキャリアや今後やりたいことなどをヒアリングして、選考に進んでもらうかを判断していました。
ぜひ採用したいとなれば、そのまま選考のご案内をしています。
ここまでは普通だと思うのですが、ちょっと採用は難しいかもなと思った場合の行動が他社様とは異なります。
具体的には、下記のようなメッセージをお伝えしていたようです。
「あなたのお話をお伺いしたけど、今あなたがやりたいと思っていることは当社でご用意しているポジションだとご提供できないです。弊社と同じ業界の○○会社さんであればそういった経験ができると思います。」
ここでのポイントは、
やりたいことを提供できないから違う会社が良いとエージェントのような立ち位置でフラットに会話していることです。
こういった話を聞くと、候補者は紹介してくれた社員に対して、「君の会社の人事の方、すごい親身になって話を聞いてくれて他社のことも紹介してくれたよ。すごい良い時間だったよ。ありがとう!」といったコミュニケーションをとります。
これを言われた社員は、「単純に友人のためになったら良かった」と思うので、他の友人も引き続き誘ってくれるようになります。
結果としては採用していないのですが、紹介者も候補者もハッピーな終わり方ができます。
③選考結果を伝えるとき
ここでは事実をしっかり伝えることが重要です。
選考結果を、紹介してくれた社員様にも共有することをオススメしています。
紹介者としては、ご友人の選考状況は気になるところです。
もし不採用になったのであれば、その理由を知りたいと思うのは当然です。
それをしっかりと事実ベースで伝えること、紹介してくれたことへの感謝を伝えること、この2点は必ずやるべきです。
そうしないと、なぜ友達が不採用になってしまったのかわからず、もやもやしてしまいます。
最悪のケースとしては、選考結果を何も知らずご友人に「どう?」と聞いてしまって、気まずい関係になってしまうことです。
これを避けるためにも、選考結果と理由は伝えるべきだと考えています。
④不採用にした後
円満な関係が続くための施策を会社として用意できるととっても最高です。
(前述の①〜③を実施している企業様であれば、実施しなくても問題はないかと思います。)
実際にここまで制度化している企業様はほとんどお目にかかれないですが、SmartHRさんでは「ごめんねごはん制度」という制度を取り入れているそうです。
この制度は、もしご紹介した方が不採用になった場合、紹介者と候補者のお二人で会食に行くことができる制度です。費用は全額会社が負担します。
円満な関係を続けてもらうきっかけ作りにもなりますし、「紹介した友人が選考で落とされたら気まずい」と言う社員に対しての施策としても非常に効果的なようです。
まとめ
・選考基準はリファラルでも変わらないことを伝える
・カジュアル面談を必ず実施する
・紹介してくれた社員には必ず選考結果/理由、感謝の気持ちを伝える
・不採用になった場合の施策も用意する
おわりに
いかがでしたでしょうか。
皆様でも実践できそうなイメージは持てましたか?
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また、こんなテーマについて教えて欲しいというリクエストもお待ちしております!