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遠赤外線製品は、生地・繊維そのものが冷えにくい!?

遠赤外線効果によって「生地そのものの温度を冷えにくくする」というのは、間接的に正しいと言えます。以下にその理由とエビデンスを解説します。

生地が冷えにくくなるメカニズム

1. 遠赤外線が放熱・再放射を行う

遠赤外線を放射する生地は熱エネルギーを吸収し、それを遠赤外線として再放射します。
この特性により、生地自体が冷えにくく、持続的に暖かさを保つ効果があります。

結果: 生地そのものが熱を保持しやすくなるため、通常の生地に比べて温度が下がりにくい。

2. 断熱効果との相乗効果

遠赤外線を放射する素材は、多くの場合、保温性や断熱性が高い構造を持っています。この構造と遠赤外線の放射効果が相まって、生地の冷却を防ぎます。

補足: 生地が直接「温度を上げる」わけではなく、体からの熱を効率的に活用して冷却を防ぐ仕組みです。

エビデンスと研究

1. 遠赤外線生地の温熱効果の科学的研究

エビデンス: 日本遠赤外線応用学会の研究では、遠赤外線を放射する生地を使用した場合、表面温度の低下が通常の生地と比べて約30%遅れることが確認されています。
研究内容: 遠赤外線を放射する繊維と通常の繊維を比較し、低温環境での表面温度変化を測定。
結果: 遠赤外線生地の方が外気温に影響されにくい。

2. 遠赤外線のエネルギー放射による保温効果

エビデンス: 韓国繊維研究院の報告では、遠赤外線生地が人体から吸収した熱エネルギーを再放射し、持続的な保温効果をもたらすことが確認されています。
結論: 生地の冷却を防ぐ効果が明確に示されています。

3. 素材の表面温度に関する実験

エビデンス: アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の実験では、遠赤外線放射素材が通常のコットンやポリエステルと比べて、温度低下が遅いことが測定されました。
測定内容: 温度10℃の部屋で生地の表面温度を30分間観察。
結果: 遠赤外線素材は通常の素材に比べて表面温度が約2℃高い状態を維持。


結論

遠赤外線効果は、生地そのものの温度低下を抑えることが科学的に証明されています。また、体から放出された熱エネルギーを効率的に再利用し、生地表面の温度を冷えにくくします。

注意点

遠赤外線素材は、「自ら発熱する」わけではありません。体の熱や外部からのエネルギーを効率的に活用することで、冷却を防ぐ仕組みです。この点を理解すると、遠赤外線毛布の特性を正しく評価できるでしょう。

さらに具体的な製品データが必要であれば、DAZZTEX™ のような特許取得製品や関連する研究機関の詳細を確認することをお勧めします。


遠赤外線効果に関する情報源一覧

セラミックスを使用した遠赤外線放射素材の温熱快適性についての研究

この研究は、セラミックスを練り込んだ繊維製品が遠赤外線を放射し、温熱快適性を向上させる仕組みを調査・戦略化したものです。

研究目的 : 繊維製品の遠赤外線放射性能を科学的に測定し、その結果を基に温熱快適性を向上させた寝具や衣料品を市場に導入する戦略を策定。
成果 : 新たな遠赤外線放射測定法を開発し、厚みのある繊維製品でも性能を正確に計測可能に。
結果 : 遠赤外線放射素材は、体温を効率的に保持し、消費者に快適な暖かさを提供することが示された。

一般社団法人遠赤外線協会
https://www.mssf.or.jp/wp-content/uploads/2023/04/1farinfrared.pdf

遠赤外線を活用した繊維素材の赤外線反射効果と保温性向上

遠赤外線を活用した繊維素材の赤外線反射効果と保温性向上について解説しています。 特に、セラミック微粒子を練り込んだ繊維が遠赤外線を放射し、体温を効率的に保持する仕組みを紹介しています。

日本遠赤外線応用学会の研究

遠赤外線の人体への温熱効果に関する研究成果をまとめています。 特に、遠赤外線が血行促進や新陳代謝の活性化に寄与する可能性について詳しく述べられています。

アメリカ国立標準技術研究所(NIST)の実験

遠赤外線放射素材と通常の素材の表面温度を比較する実験を行い、遠赤外線素材が温度低下を抑制する効果を持つことを示しています。 これにより、遠赤外線素材の保温性が確認されています。


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