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今夜、この服でどんな酒を飲む? 第2夜/高須浩平

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。全4回でおつきあいください。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『バラいろダンディ』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)『NNNドキュメント 競争女子~私たちの生きる道』(日本テレビ)などを構成。
趣味は服の収集、酒を飲むこと、東京ヤクルト・スワローズの応援、格闘技観戦。

第2夜『Levi'sのデニムジャケットをながめながらMaker's Markを飲む』


男の憧れ。
それはヴィンテージデニム。
90年代、ちょうど僕の青春時代。
原宿や渋谷を中心に、40~70年代のデニムが高値で取引されていたのは有名な話。貴重なモデルでなお且つ良い色落ち、それが価値の基準でした。

そこから派生して『EVISU』『DENIME』などのレプリカモデルも大ブームに。
こちらは納得のいく色落ちになるまで、新品からとにかく履きこむ。
目指すはヴィンテージを超える最高の色落ち。
「洗っちゃだめ。臭いは我慢」「糊を落とさず我慢して履く」「泥の中に埋めるといいらしい」……まだインターネットのない時代、無茶なこと色々しましたね(笑)。

僕も大学入学の祝い金を使って、デッドストックの『リーバイス66モデル前期』を20万円で購入。
レプリカでない本当のモデルを新品から履きこむという、贅沢な時間を過ごしました。
その後、金欠になり、色落ち半ばで手放すことになるんですけどね(泣)。

2000年代になってヴィンテージデニムよりも『Dior』などのハイブランドやデザイナー系ブランドのデニムが流行るようになって、僕もその波に乗ったのですが、ヴィンテージデニムへの憧れは自分のDNAに埋め込まれていたようです。

つい先日、久々に“裏原宿”を通った際のこと。
90年代からあった店がいまも営業していることに懐かしさを覚え、引き込まれるように入店。そこで衝動買いしたのが『リーバイス70505』。
66-67年の小パッチモデルでタグは“ビッグE”。

画像③リーバイス70505

▲リーバイス70505デニムジャケット

米国で生まれたデニム。見事な貫禄!
これに合わせるにはバーボンしかないでしょう。
というわけで選んだのは『メーカーズマーク』。
バーボンにしてはさっぱりした味。
“デニムジャケットの完成形”と言われるスタイリッシュなデザインにぴったりです。

画像④メーカーズマーク

▲メーカーズマーク

ちなみにこちらは、我が家の棚の奥から出てきた『ゴールドトップ』。
なかなか手に入らないレアもの。普段は通常のもの(赤いキャップのやつ)を飲んでいるんですが、かつて手が届かなかった『第2次大戦モデル』を手に入れたときには、ぜひ封開けしたい。
と、ここでスマホ検索。
大戦モデルのお値段は、最低でも100万円以上!?
あらら、当時よりも数倍値上っちゃってますね。
たくさん働いてお金貯めなきゃ。かんばって働きまーす。

次回は、MACKINTOSHのコートで飲みます。ぜひいっしょに酔いましょう。また次回

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