動画配信(VOD)ビジネスについて
「VOD」という言葉を聞いたことがある方もいるかと思いますが、VODとはVideo On Demandの略で、視聴者が観たい時に様々な映像コンテンツを視聴することができるサービスです。サービスをざっくり分けると3種類のサービスがあります。①定額型(SVOD)②広告型(AVOD)③都度課金型(TVOD)に分かれます。
①SVOD(Subscription Video On Demand)
月額定額で見放題になります。見放題ですが、限られたオリジナルコンテンツや旧作が中心になります。(最新の作品は、オリジナル以外ない)AmazonライムビデオやHulu、Netflixが代表例です。
②AVOD(Advertising Video On Demand)
広告型の動画配信で、広告が流れる分、無料で視聴ができます。コンテンツは、オリジナルが中心でGYAO!やAmebaTVが代表例です。
③TVOD(Transaction Video On Demand)
作品をみる都度、視聴料を払う、レンタル型のVODサービスです。割高になる分、少し前までやっていた最新の映画など新作も見れたりします。Amazonビデオ/iTunes Storeが代表例です。
①SVOD、②AVODは、暇つぶし需要を満たすサービスのため、既存のテレビの代替えになっていく可能性が高いです。また、③TVODについては、ツタヤなどのレンタル店の代替えになっていきます。レンタルビデオ店の店舗数が年々減っていたり、テレビの視聴者数が減っていたりと、徐々にVODサービスの影響が出ています。
アメリカではすでに、レンタルビデオの最大のチェーンだったブロックバスターが、ネットフリックスの登場で倒産したりと、大きな影響が出ています。ただ、アメリカでは、有料でケーブルテレビを見ており、映像にお金を払うという文化がありますが、日本では、無料でテレビを見る文化が強いため、すぐに同じ状況になるかわからないですが、遅かれ早かれVODが主流になると予想されいます。日本のテレビ局は規制に守られており、その準備をしっかりと進めていないので、外資系企業の攻勢にやられないか、心配です。