義父の人生の最期が、このまま誰とも会わずに終わるなんて‥
そんなことあってたまるかと、入院中の義父89歳を退院させる覚悟を決めてしまった!迷いはなかった。
義父が原因不明な発熱で入院したのは6月初め。また細菌が肺に入ったのだろう、抗生物質を投与して3日ほどで退院だな‥と思っていたら、思いがけず長引いた。コロナ禍で面会は出来ず、治療状況は病院からの連絡を待つのみで2カ月が経った。
2021.7.19 病院から電話が入った。発熱の原因は細菌ではなく誤嚥性肺炎によるものと判明したとのこと。ペースト状のもので食事を試みるが誤嚥は避けられそうになく、もはや点滴のみでいくか、胃ろうで栄養を送り込んで延命するか‥の選択を迫られる時が来ていた。義姉も夫も、胃ろうは元から反対だったので点滴のみでの栄養補給となる。
とすると、もう命がもつのは時間の問題ではないのかと気づくと同時に私の心の中で何かがノックをし始めた。迷いはなく扉を開き、準備をしていた。夫に話し、義姉にも話し、同意を得た。決心する時は迷わず決心できる時が来る!かくして、私の在宅看護が始まった。
決意はしたものの、要介護5にまで上がっている義父を家に迎えるのはいろいろ大変そうなので、「とくじさんおかえりプロジェクト」と名づけて気力をキープすることにした。
①寝室の大掃除、模様替え → 今までは手を出せなかった 領域についに着手
②点滴の交換、吸引、オムツ交換の 練習に病院に行く → これはもう看護師になった気分 でやるしかない難易度
③中間カンファレンス、 最終カンファレンス → 一人のためにこんなに多機関が 集まってくださることに感動
④仕事の調整 → しばらくご迷惑をおかけします どうかお許しください
⑤美容院の予約変更 → 見苦しくならない程度まで延期
⑥介護用ベッド、車イスのレンタル →すんごいベッドが来た!
⑦新たなショートステイ先との契約
⑧新たなデイサービス&訪問看護の契約
⑨訪問受診の契約 → 優しいお医者さんにホッとする
⑩ひどく散らかった部屋を、誰にみられても恥ずかしくない程度に整える → これが一番大変
わが家には要介護4の義母もおり、認知症ぎみ。おとなしくひたすら横になってくれているので、ひとまず助かる。
義父、9/24の誕生日を迎えられるだろうか‥迎えられたらいいな。
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