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それが意味するもの


「ここか…」

そう呟いたオレはどこかの雑居ビルの前にいた。古くもなく新しくもない、どこにでもあるようなそうでもないような建物。
いつ、どうやって、何のためにここに来たのかはわからない。気付いたらオレはここに居た。

目の前の雑居ビルの一階は、何かのテナントが入っているようだ。
飲食店ではないことはわかる。でも、その店が何を売っているのかはわからない。店の雰囲気は、これから訪れる秋を迎え入れるような色使いの商品が並んでいることが外からでも知ることができた。でもそれしかわからない。

視界に入ってきた、店のすぐ横にある間口の広くも狭くもない階段を確認するとオレはそこへ行くのが当然のように歩みだした。


小綺麗に掃除が行き届いた階段をどの位登ったのだろうか。
どこかのフロアの踊り場にたどり着いて、そこから目に見えた廊下を先へと進んでいく。
途中にはいくつかの部屋があり、その一番奥、突き当たりの場所の部屋の前には看板らしきものが立っていた。


看板に書かれている文字を読む前に部屋の入り口から全身に黒い衣服をまとった黒いロングヘアーの若い女性が現れて声をかけられた。


「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」


招かれるがまま、疑う事もなくオレは部屋に入っていく。部屋の前方にある演台に向かって、よく見るような会議用の長机と椅子がいくつか並べられている。どうやら何かのセミナー会場のようだ。


すでに24、5人、いや30人は超えているかも知れない人たちが椅子に座っている。スーツ姿の人、スーパーやコンビニに行くような普段着の人、若者から高齢の方まで様々な人がいる。
オレは窓際の空いている椅子に座る様に促され、そこに座った。
程なくして、何歳にも見えない男がやってきて挨拶もそこそこに、どこかで聞いたことがある特徴のある声でこう言った。



「これからみなさんに『なんのはなしですか』について順番にプレゼンテーションをして頂きます」


はい?今なんと?



なんのはなしですか?


そう思うか思わないかのうちに最初の一人が部屋の前方にある演台に立って自分が書いたであろう「なんのはなしですか」について語りだした。
淡々と、しかし流暢に滞ることなく話をしていく。
しかもスライドショーを見せながら。
どうやら部屋に入った順番から話をしていくようだ。


駄菓子菓子


一人目が終わったばかりで、これから話すはずの他の人の話も既に終わったようだ。



え?
もう、オレ?


何も準備をしていないオレは、でも気付いた時には演台の前に立っていて、話を始めることになった。不思議なことに説明をするためのスライドショーは準備されている。
何も考えていないのに、何を言いたいのかもわからないはずなのに自然と言葉が溢れ出す。話は止まらない。どういうことなんだ。全く意味がわからない。


スライドショーで特定の場所を指し示すはずのレーザーポインタを操作しようとした時、オレの体は動かなくなった。声を出したくても声がでない。動こうとしても体が動かない。それにも関わらず、目の前の人達は微動だにしない。そしてあの男も…。



ああ、二度寝して見た夢がこれって、オレは…。



夢の続きが見たかった



どうかしているとしか


コニシ木の子さん、めぐみティコさん、ごめんなさい。間違った使い方なのかも。


でも、本当に今朝の話なので。


これってもっと「なんのはなしですか」を書けと言うことなのか、もう書くなと言うことなのか?
覚醒間近?不治の病?あるいは禁断症状…。
うーん…。


本当に意味がわかりません。
詳しい人、誰か教えて、笑。



今こんな気分でしょ?




こちらもよろしくお願いします。





#なんのはなしですか
#どうかしているとしか
#どうでもいいか
#賑やかし帯




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