『 Meet again』

ぐるぐると続く
思考の無限ループ

振り落とすように浴びたシャワー

もっと強く
滝にでも打たれれば
新しいわたしへと
生まれ変われるのだろうか？

降ってきたのは言葉だった

〝 幸せは繋がっている 〟

あの子の幸せは
わたしの幸せでもあったのだ

捨てた筈の涙がまた
悔しさと共に込み上げてくる

「  くそっ！！  」

友よ
突然あなたに落ちてきた悲しみに

わたしは何もしてやれない！

いや、
何もする必要はないのだ

と
もうひとりのわたしが
静かな声で言う

これは
彼女が乗り越えるべきものなのだ

そして彼女は必ず乗り越える

あの時、

わたしが苦しみの中にいた
あの時

「私には何もしれあげられない…」

と
母が泣いたあの時、

わたしは静かに
しかし、はっきりと答えていた

「いや、何かしてもらっては困るのよ、お母ちゃん。
これは私がやるべき事なのよ」

何故あの時
わたしはあんなに強く在れたのだろう？

わからない
わからないけれども

胸の奥で
何か大きな力が
〝乗り越えられる〟
と
教えていた

そしてわたしは
多分
行くべき時に
行くべき所へ行き
会うべき人に会った

まるで何かに導かれるように

だから大丈夫。

わたしたちは
何年生きてきたと思ってるんだ？

深いところで
また声がする

彼女は強い人だと
わたしが一番知っているではないか

そう。
だからわたしたちは大丈夫。

友よ

わたしたちはもっともっと強くなる。

もうちょっと先で

会おう。

2024'   8/22  2 : 22