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今日のクレア『やれることと柔らかさ』
気分が乗らない時や、体調、天候が悪い時(雨)には出来ない日もあるが、
私はいつも、感謝と愛を伝えるために、
庭の花水木クレアに
抱きつく。
そしてその度に、
色々な気づきを貰っている。
昨日のクレアの身体は(幹)熱く熱っていて、しんどそうに見えた。
それでも秋の準備を怠らず、その実をほんのりと紅く染め始めている。
「偉いなぁ…」
と言った後、私はこの炎天下で、仕事をしている人々の姿を思い浮かべて、急に後ろめたくなった。
涼しい家に籠っている自分が、何もしていない、と感じたからだ。
前日、私は水も撒いてやれなかった。
泣きそうになった。
するとクレアが言った。
〝 やれることをやればいいのよ。書きなさい。あなたは書いて書いて、書きなさい〟
思わず涙が溢れた。
そして昨日は嬉しいことに、
作品を書き進める事が出来た。
そして今日。
昨晩たっぷりと水を与えられたからか、クレアの身体は、そんなに熱くなっておらず、
大分楽なのかも、と思ってホッとしていたら、
いつものように
フワッと風が吹いて
〝 裸足になってみて 〟というインスピレーションが来た。
庭に出る時、私は大抵サンダルを履いているが、
時々は土を感じたくて、裸足になってクレアに抱きつく。
ありがたいことに、
今日は虫にチクっとやられることもなく、気持ちよく土の感触を味わうことが出来た。
〝 あ、柔らかい!〟
思わず私が声を上げると
クレアが応えた。
〝そう。柔らかいでしょう? 柔らかい土壌でなければ、豊かな発想も生まれないわ〟
ふと、干からび、ひび割れた地面が思い浮かんだ。
草も木も育たない、硬い地面が。
全ての命あるものは
天からの贈り物で、繋がっている。
柔らかな大地は柔らかな心。
昨日書いていた作品に繋がるインスピレーションだった。
私は今、樹にまつわる名前の主人公を描いている。
今日、今、私の心は柔らかいだろうか?
自分、という樹に
〝 愛 〟と言う名の 〝 水 〟をやろう、
と思った。
作品を、
自分を
育てるために。