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【超重要】英語の発音には気を付けよう!!
先日、バイト先に韓国人のお客さんがいらっしゃいました。
そのお客さんは日本語を話すことが出来なかったので、コミュニケーションは英語を介してやりとりしたのですが、お客さんの発音と私の勘違いのせいで、ちょっとしたミスコミュニケーションが生まれてしまったのです。
反省と教訓を兼ねて、記事にしたいと思います。
今回の私のケース
私は今、ホテルのレストランで接客のアルバイトをしています。
先日、ビジネスで来日した韓国人のお客様がホテルに宿泊され、それに伴ってレストランでディナーを楽しんでいかれました。
フレンチのディナーとワインを注文されていたのです。
料理が少し進んだタイミングで、私はそのお客様から声をかけられました。
客「Excuse me, Can I have (a) bottle, please?」
(すみません、ボトルを一本ください)
(注)"a"を発音していたか記憶が定かではありません…
この時私は、お客様が今飲んでいるワインを、ボトルでもう一本開けたいと解釈しました。そこで、
私「Same one?」
(同じもので?)
と訊ねると、
客「No.」
(いいえ)
と言うので、
私「What would you like next?」
(お次は何になさいますか?)
と訊ねると、
客「Bottle!!」
(だからボトルだよ!)
と繰り返されます。
困った私は、
私「What bottle?」
(なんのボトル?)
と聞き返しますが、
客「NO! BOTTLE!!」
(ちがう、ボトルだよ!)
と繰り返されるだけです。
そこで、
私「Bottle for what?」
(何のためのボトルですか?)
と聞いてみました。すると…
客「For bread!」
(パンのためだよ!)
ここで私はようやく気が付きました。
お客様が「Bottle(ボター)」と発音していたのは、「Bottle(ボトル)」じゃなくて「Butter(バター)」だったということに…!
後で調べてみて納得したのですが、韓国語での「バター」の発音は「ボタ」に近いということで、母国語のなまりのある発音だったようです。
状況から私の意識も「ワイン」に向いていたため、こんなにも綺麗で美しいお手本のようなミスコミュニケーションが生まれてしまったのです。
お客様にはお詫びをして、ちゃんと「Butter(バター)」を提供しました。
そして、「やっぱり発音って大事なんだな。」と改めて思った次第です。
日本人が気を付けたい英語の発音
もちろん、私自身も英語の発音をめぐってはイギリスで散々苦労をしています。というか、笑われています。
私に限らず日本人のほとんどは、日本語を母語とする以上、英語を話す際に日本語の影響を受けてしまうのはやむをえないことかと思います。
それでも、多少でも意識をすれば発音は絶対良くなるので、この記事を読まれている日本人英語学習者のみなさんが海外で恥ずかしい思いをされないよう、私の経験をもとに、日本人が気を付けるべき英語の発音を少し紹介したいと思います。
Bus or Bath?
乗り物の「バス」と、お風呂の「バス」です。
日本語だとどっちも「バス」ですよね。
おそらく海外で、日本語読みの「バス」と発音して通じるのは乗り物の「Bus」だけでしょう。
お風呂を意味する「Bath」は、日本人には発音が難しく、かくいう私も未だにうまく発音できる自信がありません。
いわゆる"th"サウンド[θ]は日本語に存在しない発音で、「舌を上下の歯の間に軽く挟んで息を吐く音」とよく教わります。
「Bath」の場合、"th"に限らず、「バァth[θ]」と少し間を伸ばす意識も必要です。(文章で説明するのって難しい…)
余談ですが、私がイギリスの語学学校に通っていた頃、同じクラスの日本人の生徒が「バスタブ(Bathtub)を洗った」と話したところ、先生には「バス停(Bus stop)を洗った」と聞こえたらしく、「日本人は綺麗好きだからバス停も綺麗にするのか」と誤解させてしまった、なんていうエピソードもありました。
Beech
砂浜の「ビーチ」です。
日本語で「ビーチ」というよりも、もう少し唇を横に広げて「ビィィチ」としっかりと[i]を意識する点が大事だと思います。
下手をしたら「bitch(ビッチ)」に聞こえてしまうので、注意しましょう。
City
これは私がだいぶ初期に笑われた発音です。
日本語だと「シティ」と読みますが、英語だと「スィティ」に近い発音でしょうか。
日本語的に「シティ」と発音すると、「shit(クソ)」の形容詞「shity(クソみたいな)」の発音になります。
特に、プレミアリーグがお好きな皆さま。くれぐれも「Manchester City」の発音にご注意くださいませ。
Coke
ご存知、コカ・コーラの「コーク」です。
英語の発音的には「コォゥク」と意識した方が良いでしょうか。
私がイギリスのホテルで働いていた頃、仲の良いバーテンダーからたまにコーラを貰って事務室で飲んだりしていたのですが、あるときどこに置いたか忘れて、ちょうどたまたま事務室にいた女性の同僚に向けて、
「Where is my Coke?」
と訊ねたところ、「お前そんなこと言うやつだったのかよ」という超怪訝な顔をされた覚えがあります。
ちゃんと発音しないと「cock」に聞こえるようです。
これは重大なセクハラです。男性のみなさん、十分に注意しましょう。
Election
先日もイギリスやフランスの総選挙が話題となりましたが、選挙の「Election」です。
「Election」に関しては、だいたい前後に政治的な文脈が来るので、コミュニケーション的には大丈夫だとは思いますが、別に「Erection」という英語も存在します。(ここでは日本語訳を差し控えさせていただきます)
はい、日本人が大変苦手な「L」と「R」の発音の使い分けです。
こちらも「L」が「R」になるだけで、これまた卑猥な単語に様変わりしてしまいます。
前後の文脈で意味は通じると思いますが、敏感なネイティブの方は「ぷぷっ」てなってしまうかもしれないので、「L」と「R」の発音の使い分けが苦手な方は、早めに矯正しましょう。
まとめ
「発音」がいかに重要か、ということをおわかりいただけたでしょうか?
今だからこそ、このように笑い話に出来ていますが、これら上記のエピソード当時の私は、顔から火が出るくらい恥ずかしい思いをしています。
自分の失敗から学べることはたくさんあります。
でも是非、他人の失敗からも学んでください。(切実)
私の恥ずかしい思いが、これから海外へ行かれる皆さまが失敗しないための教訓となるのであれば、この上なく喜ばしい犠牲だと思っています。
英語に限らず、どの言語でも発音やイントネーション一つで意味が全く変わってしまうということは大いにあります。
海外でコミュニケーションをとる際には、言語の「音」を聴いて、覚えて、正しく発音する、ということを意識していきましょー!
お詫び
今回の記事では、よろしくない表現が多数含まれていました。
読んで不快な思いをされた読者の皆さまには、深くお詫びを申し上げます。
特に語学学習に励む読者の皆さまが、私と同じ轍を踏む方まれないよう、やむを得ず教訓的に掲載したものであり、本来の私のスタイルとは著しく異なるものです。
くれぐれも、この記事だけで「あかざわ」という執筆者の人柄及び嗜好を判断されないよう、よろしくお願い申し上げます。