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初めて海外で年を越してみて。
新年あけましておめでとうございます。
生まれて初めて日本国外で迎える新年。
お正月感がまったくなく、不思議な気持ちでいっぱいです。
大晦日の夜は、近所で多少の花火が上がっていましたが、それ以外にあまり特別なことはなく、夕飯にはホストマザーが作ったハンバーガーと山盛りのポテトフライを食べ、なぜかふと聴きたくなったSEKAI NO OWARIの「Dragon Night」を聴いて、23時前にはベッドに入りました。(年越しの瞬間は夢の中)
元日は、朝ゆっくりと起き、いつも通りの朝食を食べ、街をぶらぶら散歩し、行きつけのカフェでコーヒーとレモンのケーキをいただきました。
お店は閉まっているところが多く、街の人々の間にもなんだかのんびりした空気が流れ、この点に関しては日本とさほど変わりはなさそうです。
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毎年年末年始と言えば、家族と一緒に、鍋を囲んだり、紅白を観たり、おせちを食べたり、地元の神社にお参りに行ったり、何の変哲もない日本の年末とお正月を過ごしていたのですが、今回はそういったイベントがなかったわけです。
当然家族に会いたくなりますし、地元の友人や知人、地元の景色、日本の料理など、すべてが恋しく感じます。
(特に、SNSで流れてくる年越しのそばやうどんの写真は、私にとって飯テロ以外の何物でもありませんでした。笑)
2022年の5月にイギリスに入国して以降、たびたびホームシックになり、日本が恋しくなりましたが、この年末年始ほど日本を恋しく思う瞬間はなかったような気がします。
この気持ちに拍車をかけたのは、おそらく”愛”にあふれたイギリスのクリスマスを直前に経験したからでしょう。
”愛”というと、男女の恋愛を想像しがちですが、私がここで見た”愛”は、男女に限らず、家族、友人、ペット、地域社会や困窮した人々への"愛"に至るまで、さまざまなカタチの"愛"でした。
抽象的な概念で、とても言葉で説明がしづらいのですが、私がこのクリスマスの期間に見て経験した何もかもが、とても"愛"にあふれていたのです。
もちろん、日本には日本の"愛"のカタチがあるのですが、日本のそれとはまた違った雰囲気なのです。
本当に雰囲気なので、経験した人にしかこの気持ちは伝わらないかもしれません。
強いて言うなれば、キリスト教的な"隣人愛"が、家族から社会に至るまで体現されていて、喜びや優しい雰囲気に包まれているといったところでしょうか。
イギリスに限らず、他のキリスト教圏の国々でも同じ状況なのかもしれません。
とにかく、日本で見られる"愛"とは異なる周囲の風景だったのです。
そんな"愛"にあふれたイギリスの景色に喜びを覚え、同時に私が"愛する"家族、友人、地域のそばにいることが出来ない状況に、寂しさも感じました。
これも一つ、イギリスに来たからこそ感じた新たな感覚でしょう。
楽しかろうが、苦しかろうが、私のイギリスでの挑戦はまだまだ続きます。
2023年。
皆さまにとって、愛と喜びに満ちあふれた素敵な一年になりますように。