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ヨーク訪問記
先日、久しぶりに小旅行と称して語学学校のクラスメートたちとヨークへ行って来ました。
ヨークには、カンタベリー大聖堂に次いでイングランド国教会で2番目に権威のある教会、ヨーク・ミンスターがあります。
イギリスに住んでいるうちに、カンタベリー大聖堂とヨーク・ミンスターは訪れておきたいと思っていたので、クラスメートの一人が「ヨークへ行く」と聞いて便乗させてもらいました。
ヨークは小さな街だと聞いていたのですが、駅へ着いてみるとびっくり。
チェスターのちょっとさびれた駅とは違い、なんとも立派な駅舎!
さすがは、"Charge in the North(北の権威)"と呼ばれるヨーク・ミンスターを誇る街にふさわしい玄関口です。
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さて、着いて早速ヨーク・ミンスターへ。
最初の感想「でかい」
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スマホのカメラで写真を撮ってみたのですが、近くからだとカメラに収まり切りません。
そして中も荘厳。
天井の高さ、細部の装飾、ステンドグラス大きさと美しさ、全てに圧倒されます。
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続いて街の様子。
オールドファッションだけど、おしゃれなお店がたくさん並んでいます。
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それから、クリフォードタワー。
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個人的には、このほかにもいろいろと訪れたい場所があったのですが、さすがに国籍も年齢もバラバラの人間が6人も集まると、なかなか意見がまとまりません。
「~に行きたい」
「私は行きたくない」
「博物館は退屈」
「コーヒー飲もう」
「いやビールでしょ」
「どうする?」
「あなたはどうしたいの?」
などなど…
結果、街を軽くぶらぶらしただけで、チェスターに帰ることになりました。
(うち1人は、ヨークに残って1泊するとのことで、ここで別れました)
…そしてここから事件が起こります。
5人でチェスターへ帰るため、電車に乗りました。
電車は定刻通りヨーク駅を出て、15~20分くらい過ぎた頃、突然電車が何もないところで止まってしまったのです。
最初はただの信号待ちかな、と思っていたのですが、それにしても長い時間止まっています。
しばらくしたところで車掌さんからアナウンスが入ります。
「…ヨークに引き返します」
なんだかいろいろとしゃべっていたのですが、私がはっきり聞き取れたのは、「ヨークに引き返す」という部分だけ。
どうやら、レール上でなんらかの事故があったようです。
ヨークからチェスターへ帰るためには、まずはリーズを経由する必要があるのですが、この事故の影響で、その日のそれ以降のヨーク~リーズ間の電車がすべてキャンセルになってしまいました。
まさかのハプニング、かつ英語をまともに操れない5人の外国人たちはパニックに陥ります。
とりあえず、「帰れない」というこの状況を、どう打開するのか…
一人か、二人での旅であれば、ある程度楽に身動きがとれたのでしょうが、いかんせん我々は5人います。
各々が情報を集め、いろいろな提案を始めます。
駅員さんに話を聞いても、聞く人によって返ってくる答えが違い、ますます混乱します。
本当に何が正解かわからない状況でした。
5人の間で話を始めても、皆完璧に英語を扱うことができないので、コミュニケーションに齟齬が生じ、不安も相まって、徐々にストレスが溜まっていきます。
こんな時に私が、友人たちをなだめ、冷静に的確に判断を下せるリーダーであれたらよかったのですが、先が読めない状況で自分の考えに自信が持てず、友人たちをまとめ上げることができませんでした。
結局我々5人の中で最年長、かつ英語を最も扱えるキューバ人のお姉さんが場を取り仕切ってみんなを導いてくれました。
その結果、乗る電車を間違えて、シェフィールドにたどり着いてしまったのですが。笑
そしてシェフィールドでもまたひと悶着。
ここからリーズへ向かうか、
マンチェスターへ向かうか、
で意見が分かれます。
シェフィールドからリーズへは簡単に行けるのですが、リーズからチェスターへの直通電車はその日はもう無く、可能性として考えられるのは、リーズからマンチェスターへ向かい、マンチェスターからチェスターへ行くという選択肢です。
ただ、電車が遅延しており、リーズからマンチェスター行きの電車も残り少なく、無事にマンチェスターまでたどり着けるか怪しい状況です。
シェフィールドからマンチェスターへ行くという選択肢に関しては、次の電車(かつ終電)まで2時間待たなければならなかったうえ、駅員さんの話によると、その電車もキャンセルになる可能性があるとのことでした。
またも先が読めない状況。
そしてここで前述のキューバ人のお姉さんが下した結論は、
「シェフィールドからチェスターまでタクシーで帰る。」
というもの。
シェフィールドからチェスターまで約120km、料金は約£250(4万円強)。
5人で割って1人あたり約£50(8千円強)。
なかなかな出費ですが、みんな疲れ切っていたのでしぶしぶ同意。
約2時間半ほどかけて、なんとかチェスターまでたどり着くことができました。
ヨークで観光した記憶がすべて吹き飛んでしまうような出来事でした。
それでも、高いタクシー代を払って、
先が読めない状況で、冷静に正しい判断を下す難しさ、
リーダーたることの大変さ、
を経験することができました。
たった5人でもこの状況なので、より多くの人をまとめるリーダーの大変さは計り知れません。
この出来事から、私自身、困難な場面でも冷静に的確な判断を下せるよう、ここイギリスで「困難な経験をいっぱい積みたい」と感じることができたヨーク旅行なのでした。
それにしても、私はあと何回、イギリスの鉄道でトラブルを経験することになるのでしょうか…笑