五感で楽しむ森林浴ガイド|自己紹介
イントロダクション
こんにちは。
私は森林浴ガイドとして、五感を使った森林浴や森と私たちとのつながりの大切さをたくさんの人に伝える活動をしています。
森や山に足を踏み入れると、瞬時に非日常の世界へと誘われます。自然の中で過ごすと、自分もこの地球上の生き物の一つに過ぎないことを思い出します。
山登りから森林浴へ
かつて、私は山登りが好きでした。山登りと言っても、名高い名峰や標高の高い山頂を達成する目的があるわけではなく、地元の山に「天気が良いからちょっと行ってみよう」という軽やかな気持ちで出かけていました。
一歩一歩次なる足をどこに置くか、心拍数が徐々に上がっていく鼓動と息遣いを感じながら、前に進むことだけに集中する。
その時間が、私にとっては瞑想に近い心を静める大切な時間だったのです。
ある時、友人と一緒に山へ出かけました。山の中腹で一息ついていると、彼女が「私は山というより森が好きなんだ」と語り始めました。
彼女はゆっくりと森の中を歩き、緑の木々を見上げ、鳥の鳴き声に耳を澄ましていました。
まさに私が今行っている森林浴そのものでした。
これまでの登山を振り返ると、草原の山や緑の少ない場所よりも、木々が生い茂る森に惹かれていたのです。山頂にたどり着いても、木漏れ日や鳥の声がある森に戻りたくなる自分がいました。
山頂を目指すよりも、森の中で過ごすことが癒しとなっていたのです。
森の癒しで
コロナ禍の中、父の在宅介護をしている間にも、私は森へ足を運びました。森に一歩足を踏み入れるだけで、日常の喧騒や悩みを忘れ、木々の合間から差し込むこもれび、風に揺れる葉の音、遠くから聞こえる小川や鳥の声、小さな生き物たちが一生懸命生きている姿に心が癒されました。
父を看取った後、森へ入ると涙が自然と溢れてくることもありましたが、森を出る頃には心地よい疲労感と爽やかな気持ちで前向きになれていたことを今でも覚えています。
森は何も語りません。ただそこにいるだけです。
森や自然の生き物たちは、どんなに自然の厳しさや人間の手が加わっても、ただただ生きているのです。
黙ってそこにいることが、私にとっては大きな支えでした。
自然には、私たちを静かに包み込み、前へ進む力を与えてくれると実感しています。
この自然の力をもっと多くの人々に感じてもらいたいという思いから、私は「森へ誘う人」として、ゆっくりと活動を続けていきたいと思ってます。
森の世界へようこそ
森林の多い日本には、身近に素敵な森があるのにその魅力に気づいていない人が多いと感じています。また、自然の力を必要としている人も少なくありません。
ここでは森林浴の魅力や自然の美しさ、生態系や森にまつわるあれこれについて紹介し、皆さんを森の癒しの世界へと誘います。
そして、皆さんにも軽やかな気持ちで森へ出かけ、その美しさを感じていただきたいです。
また、時々私のつぶやきもお届けしますので、一緒に自然の素晴らしさを共有できると嬉しいです。ぜひとも、お付き合いください。