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【香川県のワニ信仰】高松市屋島 鵜羽神社(うのはじんじゃ)は神武天皇の父が生まれた場所! 軒下の木鼻はゾウの彫刻! 境内遺跡から製塩用の「炉」や1-7世紀の土器片も発見された!
🟣鵜羽(うのは)神社
訪問日: 2022/6/1
祭神:
鵜茅草葺不合尊(ウガヤフキアエズ。天津神。神武天皇の父)
社格:八坂神社境外末社→八坂神社の主任祭神は、出雲系のスサノオノミコトで国津神。
住所: 香川県高松市屋島西町298
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◼️神社に呼ばれて高松市屋島の鵜羽神社を訪れて驚愕、推論を裏付けるように境内に大己貴(=大国主命)の石碑があり祀られていた。この鵜羽神社の祭神は、天津神のウガヤフキアエズなのだが、なぜか境内に出雲系国津神の大国主命を祀る石碑がある。
●香川のワニ信仰推論: 出雲から大国主命の一団が屋島に辿り着き三木町→琴平 象頭山へ移動。一帯にワニの神様クンピーラ神を祀る。ワニは蛇神、龍神へ変化。
木田郡三木町一帯には、金毘羅(クンピーラ神)を祀る神社が異様に多い。
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◼️鵜羽神社は、屋島半島の西側、浦生(うろ)漁港の北北東200m程の辺り、浦生公民館の東側に鎮座。
屋島城址から流れる谷が、海に注ぐ位置が浦生で、鑑真が山頂に屋島寺建立の為、上陸した所と伝えられている所。
この地に、豊玉姫命(国津神)が産屋を建て鵜茅草葺不合尊(ウガヤフキアエズ)を産んだ所と伝えられている。
●トヨタマヒメ(豊玉姫、日本書紀)またはトヨタマビメ(豊玉毘売、古事記)は、日本神話に登場する女神。神武天皇(初代天皇)の父方の祖母、母方の伯母として知られる。国津神。
神祇は、国津神で、神格は、鰐神、龍神、真珠、巫女。
海神(わたつみ)の娘で、竜宮に住むとされる。真の姿は八尋の大和邇(やひろのおおわに)であり、異類婚姻譚の典型として知られる。神武天皇(初代天皇)の父の鸕鶿草葺不合尊の母であり、天皇の母の玉依姫の姉にあたる。
●トヨタマビメは海宮で懐妊したが、天神の子を海の中で生むわけにはいかないとして、陸に上がってきた。浜辺に産屋を作ろうとしたが、茅草がわりの鵜の羽を葺き終らないうちにトヨタマビメが産気づいたため、「ウガヤフキアエズ(鵜茅葺き合えず)」と名付けられることになった。
トヨタマビメは、「他国の者は子を産む時には本来の姿になる。私も本来の姿で産もうと思うので、絶対に産屋の中を見ないように」と夫の火遠理命(ほおりのみこと、天津神)に言う。しかし、ホオリは産屋の中を覗いてしまい、そこにトヨタマビメが姿を変えた八尋和邇が這い回っているのを見て逃げ出した。
トヨタマビメはホオリに覗かれたことを恥ずかしく思って、産まれた子を置いて海に帰ってしまい、代わりに妹のタマヨリビメ(玉依毘売)を遣わした。
トヨタマビメは、ホオリが覗いたことを恨みはしたが、やはり恋しくて、タマヨリビメを通してホオリと歌を詠み交わした。
上記のように、記紀神話では、豊玉姫命は火遠理命(=山幸彦)との間に鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズ)を産むが、出産時の姿を見てはいけないという約束を夫の火遠理命が破ったために、本性の八尋大熊鰐(ヤヒロワニ)の姿となって、故郷の綿津見国へ帰ってしまい、豊玉姫命の妹である玉依比売命が鵜草葺不合命(ウガヤフキアエズ、神武天皇の父)を養育したとされる。
鵜草葺不合命は、大人になり叔母の玉依姫命との間に子をつくる。
それが、神倭伊波禮毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)、つまり神武天皇となる。
●鵜羽神社の正面には瀬戸内海が広がる。鵜羽神社の前にある海岸からも見える男木島には豊玉姫神社が鎮座する。
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●香川県には、豊玉姫命、玉依姫命を祭神とする神社も多い。下記は玉依姫命を祀る神社の一部。
豊玉依姫神社(高松市女木島)
豊玉姫命
玉依姫命
廣田八幡神社(高松市太田上町)
応神天皇
神功皇后
玉依姫命
琴彈八幡宮(観音寺市)
応神天皇
神功皇后
玉依姫命
平石井神社(高松市今里町)
国常立大御神
応神天皇
神功皇后
玉依姫命
東鴨神社(坂出市)
一言主命
玉依姫命
●香川県には三木町の引宮神社のようにウガヤフキアエズを祭神とする神社も7カ所ある。
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◼️香川県木田郡三木町にある鰐河(わにかわ)神社の社伝によると、豊玉姫命が亀に乗って讃岐国山田郡潟元(屋島付近)に上陸し、鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと、神武天皇の父)を産む。その後、鰐(ワニ)乗って川を遡り、この地(三木町)に上陸したという。
●鵜羽神社から三木町の鰐河神社までの距離は、15Km
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◼️推論
鰐に乗ってきた豊玉姫は、インドの水神 クンピーラ神。クンピーラ神は、ガンジス川のワニの神格化。
クンピーラ神は、金毘羅(コンピラ)と同一神。
水不足に悩まされていた香川県の地には水神を祀る神社が多い。
金比羅さんが鎮座する象頭山(ゾウズザン)に金比羅(クンピーラ神)をもたらしたのは、出雲族の大国主命(=大物主神、シバ神である大黒天)。
インドにルーツを持つ大国主命の一団が瀬戸内海を渡って屋島の地にたどり着き、屋島から川を遡り三木町の鰐河神社を経て琴平の象頭山へ移動した。水不足に悩む一帯にクンピーラ神を祀った。
クンピーラ神は日本に入ってくると蛇型となり、蛇神として祀られた。出雲大社は龍蛇信仰、出雲系の三輪神社は蛇信仰。
この推論は、鵜羽神社に訪れる前に立てていたものだが、実際に、この鵜羽神社に訪れて驚いた。境内に大己貴(=大国主命)の石碑があり祀ってあった。
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●古代史を読み解く時、注意することは、一人の神、或いは人が複数の名前を持つこと→大国主命は、大穴牟遅神、国作大己貴命、八千矛神、葦原醜男、大物主神、宇都志国玉神、大国魂神、伊和大神、所造天下大神、地津主大己貴神、国作大己貴神、幽世大神、幽冥主宰大神、杵築大神 等の別名がある。
また、武内宿禰のように世襲名の場合、様々な時代に登場する。
また、春秋二倍暦説(しゅんじゅうにばいれきせつ)を用いないと辻褄が合わない場合がある。例 : 天皇欠史八代。
↓ 大国主命を祀る石碑
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●鵜羽神社と岡山県の位置関係
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●三木町の鰐河神社から琴平町の金刀比羅宮
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◼️出雲 大国主命の末裔の口伝では、出雲族は、3500年以上前にアーリア人の侵略を受けインドからクナト王に率いられ民族移動してシベリアを通り、北海道にたどり着き日本海外沿岸を南下して出雲へやって来た。全員が出雲へ来たわけではなく、途中、日本の各地へ分かれていった。この古代インドから移民してきたドラヴィダ人を出雲族と言うが、彼らが縄文人と言われる。出雲族が古代インドから来たことは、縄文時代の日本語〔ヤマト言葉〕がドラヴィダ語にそっくりであることで理解できる。
◼️鵜羽神社訪問の背景記事
◼️高松・鵜羽神社境内遺跡から製塩用の「炉」見つかる 1〜7世紀の土器片も
●記事: 2015/9/8
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製塩用とみられる土器が数多く出土している高松市屋島西町の鵜羽(うのは)神社境内遺跡(弥生時代後期~飛鳥時代)から「炉」と思われる焼土が見つかった。壺(つぼ)に入れて蒸し焼きにする「焼き塩」の作業工程で使われたとみられ、調査・発掘した徳島文理大の大久保徹也教授(考古学)は「当時の製塩の技術を知る貴重な資料」としている。
焼土は直径約60センチの楕円(だえん)形で、深さ約90センチの地層から見つかった。周囲には灰や土、草などを固めたがれきのようなものも出土しており、風よけとしてかまど状に炉の周りを囲んでいたとみられる。
同遺跡からは、海水を煮詰めるために使われたと考えられる土器の破片も出土した。破片の特徴から土器は1世紀頃▽3世紀後半~4世紀前半▽6世紀後半~7世紀前半の3つの時代に分類できるという。
今回見つかった破片や「炉」などについて、大久保教授は「屋島地域が長期間、古代の塩づくりの拠点だったことや弥生時代から飛鳥時代にかけて塩づくりの技術がどう変遷したかを知る重要な手掛かりになる」と話した。
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◼️鵜羽神社境内遺跡についての徳島文理大学報告書
https://sitereports.nabunken.go.jp/files/attach/45/45733/122015_1_鵜羽神社境内遺跡.pdf
●鵜羽神社正面。後ろは屋島
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●浦生(うろ)と言う地名について
浦生と言う名前は、海運物資の集積場を意味する「室」が訛った言葉ともいわれ、神社の裏山となる屋島に建造された屋嶋城に繋がる陸揚げ港が古代にあったと伝えられている。
・浦生(うろ) 【現地説明板より】
浦生の地名は海運物資が集まる室(むろ)から派生したといわれ、海辺にある鵜羽(うのは)神社には豊玉姫命が鵜草葺不合命を出産した地であるとの伝説が残されています。
神社の付近は古代の製塩遺跡で、山手には屋島の北嶺と南嶺を隔てる大谷があります。そこでは日本書記で天智六年(667)の条に記された屋嶋城の遺構を見ることできます。
大谷は「鑑真ヶ谷」あるいは「弘法谷」ともよばれ、屋島寺にゆかりのある高僧が瀬戸内の海路からこの場所に降り立ち、山頂へ登ったという伝承が残されています。
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●公民館
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●鳥居
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●謎の石。ウガヤフキアエズが産湯に浸かったところかな??
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●拝殿
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●井戸のあとのような場所。
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●拝殿軒下の木鼻 木彫りのゾウ。
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●本殿を見ようとしたところトンボとチョウが同時に現れた 笑😃 そして、すぐに消えた。
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●本殿北側の祠。
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●真ん中の石碑に、大己貴命(おおむなちのみこと)とある。大己貴命は大国主命の別名。他に、大穴牟遅神、国作大己貴命、八千矛神、葦原醜男、大物主神、宇都志国玉神、大国魂神、伊和大神、所造天下大神、地津主大己貴神、国作大己貴神、幽世大神、幽冥主宰大神、杵築大神 等の別名がある。
主祭神のウガヤフキアエズは神武天皇の父、天津神。大己貴命(大国主命、出雲族)、豊玉姫は国津神。
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●本殿南側の社
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●拝殿
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●屋根。
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●公民館と神社
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●本殿
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●神社前は瀬戸内海。女木島、男木島、大島、小豆島が見える。
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●屋島 南嶺
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●女木島、男木島、豊島、大島、小豆島
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●浦生地区待合所
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【香川県のワニ信仰2】金毘羅(こんぴら)さんはワニの神様! 祭神の大物主神は大国主神で大黒天の起源はシヴァ神! 象頭山に鎮座し境内にゾウの像! インドから移住してきた出雲族が支配!
【香川のワニ信仰3】香川のワニ信仰(水神)を追う! 高松市田町商店街の琴平神社(祭神:大物主神、蛇神、水神、雷神。元は金毘羅大権現=インドのワニの神様クンピーラ神)!
【香川県のワニ信仰4】高松市屋島 鵜羽神社(うのはじんじゃ)は神武天皇の父が生まれた場所! 軒下の木鼻はゾウの彫刻! 境内遺跡から製塩用の「炉」や1-7世紀の土器片も発見された!
【香川県のワニ信仰6】インドのワニ神 クンピーラ(金毘羅)に乗った女神ガンガーとは? 三木町の鰐河神社と和爾賀波神社の祭神 豊玉姫はワニに乗ってやって来た!
【香川県のワニ信仰7】出雲族はいつ頃、なぜインドから出雲に来たのか? ドラヴィダ人とは? DNA鑑定は? 他の伝承には出雲族の移住について残っていないのか?
【香川県のワニ信仰8】金刀比羅宮の祭神 大物主神の正体は? 出雲族が象頭山に行宮しワニ神クンピーラを祀ったのが起源で、そこが琴平神社になったのではないか?
【香川県のワニ信仰9】出雲王家末裔の口伝「出雲王国とヤマト政権」を紹介した動画! 口伝書の内容とは? 讃岐に祀られる金毘羅(クンピーラ神)、倭迹迹日百襲姫、豊玉姫、静御前! 邪馬台国に繋がる!
以上
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