あれ、あれ、

忘れていた感情も、確かにもう一度私の元に帰ってくることは、実は当然なのだ。

たとえば生理が来ること。生理不順でしばらくこなくても、いつか来る時はやってくる。これは生物学的に女である以上の宿命であるし、決定的に男と違う生き物であるということを嫌というほど思い知らされる。生理は日常生活において、百害あって一利ない。

たとえば楽しみ方を忘れてしまったこと。コミュニケーションを円滑にできず、上っ面でなんとかしようとすること、のもどかしさ。自分には他の人とは違う余計な遅延があることを思い知らされること。小川洋子の先回りばばあの話とか、どもりが作品中に出てくる時のあの感じ。自分はある型のコミュニケーションはこなせるようになったものの、他のものはてんでダメであることをまざまざと知ること。そして、自分は会話が上手くないと自覚すること。

たとえばこんな風におセンチになること。生理中だからこうなる。ホルモンバランスのせいだと分かってはいるけれど、自分の意思ではどうにもならないことに身体や気持ちが左右されていることの、軽い絶望感。

メンタル終わり。生理死ね。

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