ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2
#ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2
#ブレイディみかこ
#新潮社
13歳になった「ぼく」の日常も、前作同様、まるで世界の縮図のようです。中学生がスタートアップについて学ぶ授業、レインボーカラーのストラップを首から下げた校長とノンバイナリーの教員たち、音楽部のクリスマス・コンサートで持ち上がったポリコレ騒動。時代が、社会が、人が大きく変わっていく中で、「ぼく」はさまざまな事件を経験しながら、パンクな母ちゃん、そして父ちゃんとともに悩み考え、大人へのらせん階段を昇っていきます。そしてついに親離れのときが――。「一生モノの課題図書」、本作でついに完結です。
ーーメモーーーーーーーーーーーーー
教育とは、教えを導くことではなく授けることであり、
授けられ、そして委ねられることなのかもしれない。
誰かのことをよく考えるということは、
その人をリスペクトしてるってことだもんね
社会を信じる、と息子は言ったが、
それは社会に対する信頼と言い換えることもできる
どっちが正しかったなんてわからないよ。
僕の身に起こることは毎日変わるし、僕の気持ちも毎日変わる。
でも、ライフってそんなものでしょ。
後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、
その繰り返しが続いていくことじゃないの?
ーー感想ーーーーーーーーーーーーー
1を読んでからだいぶ時が経ってしまったけど
積読していた一冊。久しぶりの世界観。
きっとその渦にいるときはその世界が全てだと思って、悩んで悩んでという状況だと思うけど、
こうやって誰かが生きて悩んでいることを
本を通して読んで、自分が生きてる世界だけが
全てではないということを改めて感じる。
きっとみんなそれぞれの土地でそれぞれ悩んで葛藤して成長していく。
正義の本を読んでいる時に出会った
答えを導き出せない問いでも、考えることが大切だということ。
まさに息子さんが同じことを言っていて、13歳でそんなこと思えたかな?
それもきっとお母さんが息子さんと
一緒に悩んで寄り添っていたからだと思う。
寄り添う姿勢は彼に届いていて、
安心してもっと広い視野で世界をみることができるんだと思う。
関係性が素敵だなぁ。