マカン・マラン
出版社:#中央公論新社
元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へは「春のキャセロール」を。手料理を食べなくなった中学生男子には「金のお米パン」。仕事に夢を見られない、20代のライターには「世界で一番女王なサラダ」。そして、病を抱え、倒れてしまったシャールへ、彼女に助けられた人々が素材を持ち込み、想いを煮込めた「大晦日のアドベントスープ」。じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!
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足りなければ、満たせばいい。空っぽなら、埋めればいい。
苦しかったりつらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて前に進もうとしている証拠よ。
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自分が口にする食事が大切なことを感じさせてくれる本。美味しい料理は心も体も満たしてくれて、癒してくれる。シャールさんの優しい言葉と相手に合わせた栄養満点の料理を提供できるって素敵だな。
🌸:#シンビジュウム
「飾らない心」「素朴」