政治家が辞めるとき その2

以前、以下のような記事を書いたことがある

今回、離党するとか議員辞職をするとか話題の人がいるが、政治的に中立という言葉を聞くと、やはりやめた方がいいに決まっていると思う。

でも辞めたからといって、政治的信条を完全に捨てて、日々の生活を送るわけでもないと思う。

政治家を選んだ時点で間違いだし、民間から選んでも、何かを考えている時点でそれが中立かどうかはよくわからない。日本での政治的中立と言うのは、国会議員や、党に所属しなければ、それで中立が保てるということなのか?しかしどの議員に問うても、みな中道だと答えるのではないか?筆者含めて、議員でないものに聞いても、みな中道だと答えるのではないか?

議院内閣制であることや、役人が答弁書を書いていることを考えると、一番閣僚が、閣僚になって辞めるまでが政治的には中立なんではないかと思ったりしている。会見や後見人パーティーなどで、時々中立でない発言をして失敗する人がいるが、あくまでもそれはそういった場合で、実際の政治の場で、そういった行動に出ることはまずない。地味に法案が通るまで根回しし、政治的には中立な形で法案は成立する。強行採決される案件もあるではないかと言うが、それも、非民主的な手続きを経ているわけでは決してない。米国よりよほど民主的だと思う。

離党したり、国会議員を辞職する場合、本人が辞めても、その後困らないように、どうせ口約束がされているとよく言われるが、議員を辞めてしまうと、選挙に当選しない限り議員には戻れない。だから国会議員にとっては、途中でやめるということはとても、難しい決断なのだとは思う。

でも、それがいつもこちらに響いてこないのは、

その人の政治信条が何で、何をするために国会議員であり続けたいのか、それこそ、この法案とこの法案を作成してどうしても成立させたいのだ

といった発言がないからだと思う。辞め(たく)ないならそういったことを発言すればいいのに、といつも思う。

筆者はそんなことよりも、政治家をスキャンダルでやめさそうとして発信しまくり、最後は海外に垂れ流しになっている事実の方を危惧する。こんなことをして、日本のためになると本当に思っているのだろうか?政治的に実力がないものにはもちろん退出頂きたいが、政治的に実力があれば、本当に法を犯さない限り構わないと思うのは筆者だけだろうか?筆者が政治的には実力があるというのは、金をばらまくとか、人気があるとか、そういう意味ではなく、広くまんべんなく世の中を理解し、時代の変化(世論ではない)にいちはやく気づき、国民のためになる法案を作り出せるものをさす。まぁそんな人がいそうにもないのがそもそもの問題かもと思うし、スキャンダルを回避(というより起こさない)できないような人に、そんなことも出来そうにないが...

国会や委員会が、法案などに結論も出さずに、こんなことだけが議論されている、こんなことを回避するための準備に時間を割く(政治家より役人が忙しい)くらいなら、少しでも国民のために仕事をして欲しいものだ。


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