@BLUE NIGHT 189

社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー、キャリアコンサルタント。事務作業より、人と喋ったり、文章を書いたりするのが好きな個人事業主です。

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最近の記事

「幸せな在宅ひとり死」とは?

願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃 こんなふうに、自分の死に方を自分で決められたら、かっこいいなぁ…。中学でこの歌を習った時、そう思いました。 ユングがいうところの「人生の正午」を過ぎた今、いつまで生きられるかは、神のみぞ知るだけれど、せめて死に場所くらいは自分で決めたい!強くそう思います。 上野千鶴子の新刊。(本当に尊敬する人には、敬称は付けない。ベートーベンさんとか、ゴッホさんって言わないのと同じ)帯に書いてあった文章に、激しく膝を打ちました。(本

    • 教員も『正解』が分からず、新たな方法を模索している今だからこそ!

      2020年6月29日の日経新聞朝刊教育欄「学びや発」より。 学校給食を再開したけれど、班の形にしちゃダメ、会話しちゃダメ。子どもたちが、何だか元気ない。先生が、「ルールの中で、みんなが楽しく給食を食べられるアイデアはない?」と聞いたところ、音楽を聴く、クイズをやる、映画を観るなどのアイデアが出たのだという。 心に刺さったのは、「教員も『正解』が分からず、新たな方法を模索している今だからこそ、子どもと一緒に考えることができる。」という箇所。 先生=教える人、何でも知ってる

      • 演出家蜷川幸雄さんの反省文が、めちゃくちゃカッコ良かった件

        先日、専門学校の授業の帰り道、街中で後ろを歩く女子高生たちが、こんな会話をしていました。(おばさんの耳はダンボの耳) 「この前、先生に携帯没収されただよ~。そんでウチの親がスゲー怒って、学校に手紙書いたの。没収された間の通話料金は学校で支払ってくれるんですか?って。」 何だか世知辛い世の中になってきたなぁ…。と思いながら、ふと先日の、キムタクのラジオ番組を思い出しました。 ゲストは映画監督で写真家の蜷川実花さん。お父さんは言わずと知れた演出家の蜷川幸雄さん。ある日、高校

        • 芸術家カップルで、もし妻の方が先に成功してしまったら?

          今週も無事に朝ドラエール♪まとめ視聴出来ました!(まだ観てない方は、スルー願います!m(__)m) 今週は、なんと本編途中のスピンオフ。直虎で敵役の近藤康用を演じた橋本じゅんさんの、閻魔様が可愛かった(笑)。(因みに音のお父さんは、同じく直虎で明智光秀を演じた光石研さん!) でもまぁ、何と言っても直虎様、おっと違った、双浦環のパリ物語ですよね〜。何とも切ない、ロマンチックな展開でした。 オペラ修行のためパリに留学した環は、同じように日本人で画家を目指す嗣人と出会い、恋に

          1日8時間週40時間は上限であって、そこまでは働け!って意味じゃない。

          19歳で家を出て、いわゆるフリーターをしてたんですが、それこそいろんな仕事を経験しました。ファーストフード店の接客、測量会社の事務、喫茶店のウェイトレス…。 その中でも特に面白かったのが、いわゆるブティック。私が居たお店は、ハウスマヌカンがいるような高級なお店ではなく、OLさんがちょっと頑張れば手が届くような、スーツもカジュアルも両方置いてある、そんなお店。 そこの店長さんが面白くて、採用されて直ぐ、「ひとりで10万円売ったら、もう帰っていいよ!例え1時間で帰っても、お給

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          オンライン授業で気づいた、今どき若者の経済感覚

          今年の春から専門学校でFP3級の授業を担当していますが、開講以来ずっとオンライン授業が続いていて、対面授業再開の目処は立っていません。それならば双方向コミュニケーションの糸口にと、先日宿題を出しました。 「最近、お金のことで気になったニュースをひとつ見つけて、それに対する自分の考えを簡潔にまとめてみよう!」お金や経済について、少しでも関心を持ってもらいたいと思い、課した宿題です。 生徒さん達全員に答えてもらったのですが、正直舐めてました。20歳の若者、着眼点と洞察力半端な

          オンライン授業で気づいた、今どき若者の経済感覚

          言葉狩りじゃない、とても大切な視点「炎上CMでよみとくジェンダー論」

          1975年、私がまだ保育園児の時代、こんなCMが有りました。ハウス食品のシャンメンのCMです。 「私、作る人」「僕、食べる人」 ものすごい騒ぎになって、CMが打ち切りになったのを、薄らぼんやり覚えています。 CMは不特定多数の方々が目にするものだから、作り手の「これ、常識だよね?」みたいな押し付けが、そのCMを訴求したい相手には好感を持たれても、そうでない相手には、不快感しか与えない、なんてことがよく起こる。 シャンメンの時代は、女性が「作る人」だったかもしれないけれ

          言葉狩りじゃない、とても大切な視点「炎上CMでよみとくジェンダー論」

          沢木耕太郎 読んでから行くか?行ってから読むか?

          コロナ自粛で飲み歩かなくなった分、本を読む時間が増えました。^^; 沢木耕太郎なら絶対、旅エッセイだよね!と以前から思っていましたが、初の国内旅エッセイだそうです。JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」の連載から厳選した41編を、単行本化した本作。「旅のつばくろ」。 旅エッセイって、小説の映画化に似てます。そのこたえは?「読んでから行くか?行ってから読むか?」 代表作の深夜特急香港マカオ編は、行ってから読みました。行く前に読んでいれば、あんなにカジノで負けずに済んだ

          沢木耕太郎 読んでから行くか?行ってから読むか?

          雇用調整助成金 社労士と厚労省は悪の権化か?

          今朝の日経一面。雇用調整助成金について。一社労士として、読んでて切なくなりました。 「国は社労士の仕事を増やしもたれ合ってきた。その結果が、複雑な専門用語があふれる申請書類だ。」 「プロでなければ使えないシステムをがんじがらめで作る日本。それがデジタル化を遅らせ、改革を阻む。これでは企業を迅速に救えない。」 これじゃ、ダースベイダーの後ろにいる、白い人扱いだよ。(注:ダースベイダーが厚労省)もしくは、水戸黄門の悪代官と極悪商人。(おぬしも悪よのぅ、的世界) 「今、国は

          雇用調整助成金 社労士と厚労省は悪の権化か?

          朝ドラ「エール」で音の放った言葉「どうして女ばっかり!」は現代女性の本音でもある。

          朝ドラ「エール」を週末にまとめ視聴しています。今週は泣けましたね。(あ、まだ観てない方はスルーしてください!<(_ _)>) オペラ椿姫の主役を見事射止め、公演に向け必死で努力するヒロイン、音。だけど妊娠が分かり、オペラ公演か?それとも出産か?二者択一を迫られる。 約100年前のお話しだけど、今の日本もあんまり変わっていないな、と感じました。音の妊娠が分かると、「子どもに何かあったら大変。」「主役は代えた方がいいんじゃない?」と、周りの共演者から、露骨なマタニティハラスメ

          朝ドラ「エール」で音の放った言葉「どうして女ばっかり!」は現代女性の本音でもある。

          クラップフォーケアラーズは誰のため?

          クラップフォーケアラーズ(医療従事者のみなさんに、感謝の拍手を)という活動が始まって久しい。曜日や時間を決めて、地域や職場で約30秒間、大勢で拍手を送るというもの。 最初の頃は、ちょっと冷ややかというか、「当事者の方々は、嬉しいのかな?やってる側の自己満足なんじゃない?」と思い、少し距離を置いていました。 だけど今日、朝のニュースでクラップフォーケアラーズの総集編のような映像を観て、思ったんです。 「ああ、これはもちろん医療従事者の方々への感謝の意味が一番だけれど、それ

          クラップフォーケアラーズは誰のため?

          なぜ5月に自殺が増えるか?

          昨日は午前中お休みいただきまして、お墓参りをしてきました。昨日は姉の命日だったんです。もう11年になります。 理由は科学的に証明されていませんが、5月は一年で最も自殺者の多い月だそうです。一説によると、新緑の季節、外の景色も人々もみな希望に沸き立っているのに、どうして私はこんななんだろう。情けなくて辛い。そんな風に気持ちが落ち込む人も多いらしい。 今年は特に、長引いた自粛や生活苦で、例年よりリスクが高いと思います。SNSのバッシングをきっかけにした悲しい事件も、記憶に新し

          なぜ5月に自殺が増えるか?

          オンライン授業は巨大な社会実験

          今日は専門学校の、週に一度の登校日。初めてリアルに生徒さんたちと対面しました。緊張した(笑)。今までzoomの小さな画面の中にいた人たちが、目の前にいる!ああ、実在していたのね、当たり前だけれど…。(;'∀') 生徒さんたちに聞いてみました。「オンライン授業とリアル授業、比べてみてどう思う?正直なところを聞かせて!オンラインの方が性に合ってるというか、意外と良かったみたいな人はいる?」手が挙がったのは、クラスで一人だけでした。 じゃあ、逆にオンラインよりリアルの方が良いと

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          ビジネス下剋上

          ある方(10歳以上年上の先輩)から聞いた話。「チャットっていうの?ラインみたいなやつ。あれで社内会議をしてるんだけど、打つのが遅いから、話についていけなくてイライラしちゃうの。」 zoomのように、顔が見えて音声も拾えて、リアルな会議とそう変わらない環境だったら混乱しないけど、回線の問題だったり、セキュリティの問題だったり。いろんな事情でビジネスチャットを会議に使う組織があるらしい。グループラインで会議をしている感じだろうか? こんな妄想をしてみた。そこはビジネスの合戦場

          ビジネス下剋上

          ふぞろいの胡瓜たち

          ちょっと前、働き方改革の研修で、ある大学の名誉教授が仰っていた。「戦後、日本が急成長していく原動力となった製造業で、必要とされた人材とは?まずは、そこそこの学力があること。マニュアルが読みこなせないといけませんから。あと、言われたことを忠実に再現できる人。そうでないと、不良品の山になっちゃう。つまり、そういう人材をたくさん送り出すのが、戦後教育の目的だった。」 マニュアルどおり行動して、マニュアルどおりの製品が作れる人材。オリジナリティなんて要らない。個性?何だそれ。そんな

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          もうチコちゃんは観ない

          「生きづらさ」という言葉をよく聞く。自分の考え方や感じ方、好き嫌いや価値観が、周りのそれと微妙に(もしくは全然)違っている。どうやら自分は少数派らしい。私っておかしいんだろうか?直したほうがいいのかな?そんな時、「生きづらさ」を感じることが多い。 30歳で仕事を辞めて、半年くらいブラブラしていた頃、地元の図書館で、ある本を手にした。「ザ・フェミニズム」という本だった。ちょっと立ち読みしただけで、直ぐに引き込まれた。その本には、私の「生きづらさ」の原因が、すべて書かれていた。

          もうチコちゃんは観ない