宅地建物取引士試験に合格した話

はじめに

筆者はぜんぜんそういった学校や専門学校に通ったことはありません。たまたま短い期間建設業の会社で社内SEをしていた時期にもののついでにと取得しました。

当記事は2019年に実施された宅地建物取引士試験に合格した話です。2019年でも過去12年間の試験と比べると平均点が上昇傾向にありました。これは宅地建物取引士を増やすための国のの施策だろう、という話もありました。ですので現在はもっと平均点が上がっているかもしれません。

宅地建物取引士って

読んで字のごとく宅地や建物を取引することができる士業です。住まいの売買でもしない限りあまり意識することのない資格でしょう。弁護士税理士などと同じように資格を取ったところで稼げるわけではありません。資格は大前提、重要なのは職務経歴ですね。

何でとった?

筆者はシステムエンジニア、そのなかでもプロジェクトマネージャーを得意としております。したがって筆者の職務経歴上なんの役にもたたないのです。がしかし不動産業を業とする会社は宅地建物取引主任者を指名せねばならず、かつ営業職5人当たり1人の宅地建物取引士を事業所へ置かなければならない関係上、資格取得手当てが厚くなっていることが多いのです。まあ金が欲しかった。

受験資格、難易度、合格率、合格点

受験資格はありません。難易度も普通程度です。頭を使う設問は1、2問しか出題されませんのでほぼ知識を問う問題で覚えてしまえば何とでもなります。

しかし合格率は例年15%程度です。これは他の難関国家資格と比べれば高い数字ですがやはりちょっと低く見えます。風のうさわによれば知識のない新入社員の受験や専門学校生の強制受験が合格率を下げているそうです。受験資格がなく誰でもとりあえず受験できることも合格率を押し下げているかもしれません。

合格点は設定されていません。平均点程度だと言われています。筆者の時は50点中38点くらいでした。

学習ポイント

宅地建物取引士の出題範囲は大きく民法、宅地建物取引業法、都市計画法です。あと農地法ですとか宅地造成等規制法など細かい法律からそれぞれ1問くらい出題されます。鬼門は民法です。他は分野は出題傾向がおおむね決まっているので丸暗記で対応できます。しかし、民法は範囲がとんでもなく広いうえに毎年何が出題されるかわかりません。何を言っているのかさっぱりわからない根抵当を一生懸命勉強しましたが筆者の回では出題されませんでした。民法を全部捨ててもその他が満点なら受かるという人もいますが半分くらい取れるのが理想です。

ですのでファイナンシャルプランナー3級をまず取得しましょう。他のウェブサイトでもよく見る通りファイナンシャルプランナーと宅地建物取引士は出題範囲がかぶっています。また、宅地建物取引士は法律用語のオンパレードなので慣れていないと問題文を読むだけで眠くなってしまいます。まずはやさしいファイナンシャルプランナー3級を取って法律に慣れましょう。相続や贈与、住宅ローンなどに触れることができますので決して無駄にはならないと思います。

学習方法

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2021年版 パーフェクト宅建士 過去問12年間 (読者Web特典付き)を45点以上取れるまでとにかく何回も解きました。1回目は28点とかでした。解らないところはYoutubeで動画を見たり、社員に聞いたりしました。やっぱり人に教えてもらうのが一番わかりやすかったです。

学習にかかった時間は、ファイナンシャルプランナー3級が1時間×20日、宅地建物取引士が2時間*40日くらいです。

5問免除制度について

宅地建物取引士にはお金をはらって登録講習を受けることで5問免除される制度があります。その分試験時間も10分短くなります。ネットで調べると学習範囲を狭くすることができるとお奨めされているのですが、この5問は正直たいして覚えるのが苦にならない範囲なので私は利用しませんでした。

まとめ

受験に当たっては上述の教材を買ったとしても1万円弱の費用しかかかりません。宅地建物取引士は家を建てようとするといろんな規制があることがわかって良い資格かもしれません。

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