色華硝子工房オープンデーに行ってきた話
今更感があるかもしれませんが、この時思ったことや今後誰かの役に立てばと思って書いてみます。
9月23日、わたしは大阪へ行っていました。
目的はガラスペンを買うため。
色華(いろか)硝子工房オープンデーに当選しました。
色華硝子工房はガラス作家樫田睦さんによる工房兼住宅?です。直接ここへ行っても購入できません。工房に入れるのはオープンデー開催、もしくは製作体験などのイベントに当選した方のみとなります。ガラスペンは入手困難な逸品です。わたしが存在を知ったきっかけは消しごむはんこ作家ericさんのSNSでした。ある日ガラスペンでイラストを描いていて、ガラスペンの先端部分だけチラ写りしており、どこのガラスペンか質問している方がいました。そこで名前を知って検索したら2021年に大阪へ拠点を移されたあと。お店にはたまに銀座のアンコーラさんに卸してはいるものの数は少なく、見かけたらラッキーなツチノコ状態。そこでSNSをフォローしてインスタライブを覗きにいくようになりました。色華硝子工房さんのインスタライブはアーカイブが残らないので貴重です。何度か抽選に応募しましたがハズレ…2023年のやりたいことリストに『色華硝子さんのガラスペンを買う』と書いていました。
それが叶ったのは今年の1月。
オープンデーで残ったものは残り福として抽選で購入する権利があります。はがき応募だったのですがなんと当選。
自分で誕生日プレゼントをゲットしました!
色華硝子さんのガラスペンの特徴は万年筆の形状なことと、とにかく色がキレイなこと。
作品としての美しさ、所有するだけでもワクワク。そしてもちろん書きやすい。
もうこの1本でと思っていたところへ9月にオープンデーをやりますとのお話。
インスタライブで「れでぃけっとさんは来ないの?」と言われたのがきっかけになりました。
この時わたしは浅草で行われる紙博へ行こうと思っていました。だけど現状として土日の休みは難しい。そして残っている飛行機のマイル消化するチャンス到来。
思い切って9/23だけで応募したら当選(驚)
応募の際、指定できるのは日付だけで時間帯は先方が指定します。
当選メールの中に何時とあるので大丈夫かどうかを期限内に返答しなければなりません。
時間帯も申し分ない。もちろんOKで返信。
こうしてわたしの大阪行きは決まりました。
この日は同時開催でアイシングクッキーのワークショップが2階で行われていました。
だけどせっかくだからと風景印ゲットに回ったわたし。帰りの飛行機も最終便と迷いましたが、1本早い18時台の便に。
これがあとで最終便にしたらよかったと後悔することになろうとは思いませんでした。
オープンデーは時間制で、まずは工房の前に集合します。
人数は1枠8名。点呼のあと、説明があって中に入ります。
ガラスペンは1人2本まで購入できます。
まずくじを引いて順番にガラスペンを1本選び、試筆していきます。
欲しいものがあったら取って次の方へ。
調整が必要ならば樫田さんにお願いします。
簡単なものはその場でやってもらえますが、太さを変えるなどは後日受け取りになるようなので要相談。
全員が終わったら2本目を選びます。1本しかいらない人はここでパスもできます。
そのあとに雑貨類を購入してお会計。
今回からキャッシュレス決済が導入されました。
齋藤直さんによるアクセサリーの販売もありました。インク瓶のネックレス気になったけど買わかなかった…
ハロウィンの🎃や👻のイヤリングやピアスもあったかな。
今回のオープンデーは8月に樫田さんと直さんが入籍されたお祝いとハロウィンの雰囲気がありました。
とても楽しいけれどあっという間に次の枠の方の順番に。
この時のわたしは何故かしんみり、離れ難い気持ちになりました。でも時間だから出なきゃ行けない…
どうやら顔に出ていたみたいで樫田さんと直さんを困らせてしまいました(申し訳ありませんでした)。
アイシングクッキーワークショップは飛行機の都合で参加は無理。
でも2階にいるから挨拶だけでもしていったらどうかとのひと声で思い切って上がってみました。
2階はアイシングクッキーワークショップ、別の部屋ではオリジナルインクを購入した方へイラストを描かれていました。
そこで少しほかの方々と話をしたり、インクカードの塗り方をざっくりですが教えてもらうことに。
このインクカードをいただいて後ろ髪引かれる思いで工房を後にしました。
最後にアイシングクッキーのワークショップをされていた、まめこさんにご挨拶できてよかった。
実はイベントが近づくにつれて
『果たして仲間に入っていけるか』の不安が募ってきました。
すでにオープンデーや展覧会に来ている方々が多くて顔馴染みっぽい雰囲気がある中、わたしはほとんど面識ないし…
もともと大人数の出来上がってる輪の中に入るのが大の苦手。
なので風景印集めやワークショップに参加しないで直行を選んだ訳ですが、いざ行ってみたらそこは優しい世界でした。
紅茶を振る舞ってくれたり、差し入れのお菓子やおみやがいっぱい。
外の駐車場には大きなイロカちゃんぬいぐるみの撮影スポットがありました。
貴重な場所に来ることができた。
欲しいなと思っていたガラスペンが買えた。
イロカちゃんの編みぐるみも買えた。
だけどほんとに離れるのはなんだか辛かった。
なぜだろうと思ったらわたし手帳に書いてるじゃん!
あのとき寂しくなった理由がわかりました。
大丈夫かなと襲ってきた不安もいざ行ってみたら問題なかった。考えすぎな自分の悪い癖がでてしまった。
こんなことなら帰りの飛行機を最終便にしたらよかった…と本気で思いました。
結局この日お昼ご飯を食べ損ない、空港で急いで明石焼を食べて東京へ戻りました。
オープンデーの戦利品です
まさかの1年で色華さんのガラスペンが3本に。
しばらくはこれを使って楽しみます。
最後に色華硝子さんのガラスペンが欲しい方にアドバイス?
1.とにかく情報収集すべし
オープンデーは直接実物を見てガラスペンが買える貴重な機会です。ラインナップも前もって発表してくれます。
SNS(Instagramが確実かも)をフォローしましょう。
2.某フリマなどから買ったらダメ
色華硝子さんでガラスペンを購入すると住所や名前を記入します。もしフリマなどで購入した場合は修理や調整ができなくなるそうです。
3.とにかくチャンスは来るから諦めないで
一本も持ってない方を対象とした『ファースト色華』向けの抽選販売など、欲しい人が買えるように色々考えてくださっています。
当たらなくてめげそうになる方もいるかもしれませんが大丈夫。わたしは半年くらいかかりました。
ただ残り福抽選に関しては、個人的意見ですがオープンデー参加者の応募はなしでもよかったんじゃないかな、とは思いました。この点は今後検討されると思います。
オープンデーの参加者もこれまでで1番多かったとのことなので、至らない点はあったかもしれないけどと仰っていましたが少なくとも気持ちは伝わりましたし、なぜイロカーと呼ばれるファンがつくのかわかる気がしました。
そもそも樫田さんはガラス作品を作られる方。
ガラスペンはここ数年で始めたそうです。
なのでインクのことなどはまったくわからなかったよう。それをイロカーと呼ばれるユーザーやファンの方々から教わったそうです。
樫田さんの落書きから生まれたイロカちゃんのLINEスタンプや編みぐるみ、はたまたインクカードに作家陣のはんこまで(!)これも樫田さんと直さんのお人柄なのかなと思います。
どちらかというと職人気質な樫田さん。
華やかだけど気取ったところがなく、気さくに話しかけてくださって、イベントでは樫田さんの代わりに表にでる直さん。
作家同士の繋がりもあるでしょうけど、ふたりは出会うべくして出会ったのかもしれないなあ。
これからもこっそり応援したいなと思います。