屋外でAR(拡張現実)体験-11 実践
iOS ARアプリMixAR camを使ってAR体験。
屋外でAR体験する場合について実践について書きました。
今回は、08〜09で制作した素材を使って屋外でARオブジェクトを空間に置く方法です。
MixAR camではターゲットを使ってARオブジェクトを空間に配置して画像を適応する手順が必要です。操作方法は屋外でAR(拡張現実)体験のマガジン「屋外でAR(拡張現実)体験-03 基本操作」にありますのでご参考ください。
1. 屋外環境 二つのシーン
屋外空間1 ベンチのある空間
屋外空間2 広がった空間 地面と空
2. 屋外空間1 ベンチのある風景
A ベンチを基準にARオブジェクトを配置
室内での床と机に相当するのがベンチです。
そのままiPhoneをベンチに向けてターゲットに合わせてARオブジェクトを置きネコの画像を適応します。
この時は、ターゲットをベンチに向けてますがARオブジェクトは手前の地面に置かれます。うまく固定できる場合もありますがiPhoneを移動するとARオブジェクトがその場に留まらず追従してしまう場合があります。
ARオブジェクトが追従して移動するのは演出として使うのなら面白い効果です。
3. 屋外環境-1
B ベンチにARオブジェクトを配置 -1
-1 ベンチに近づいてiPhoenのカメラをベンチの天板と平行に向けARオブジェクトを配置。
-2 次に3D回転ツールを使ってARオブジェクトを垂直に起こします。
-3 猫の画像を適応。
※先に画像を適応しておいても大丈夫ですが今回は分かりやすくする為に後で画像を読み込ませました。
4. 屋外環境-1
B ベンチにARオブジェクトを配置 -2
あたかも画像の猫がベンチに座ってるイメージができます。
こうするとベンチの天板にARオブジェクトを固定できiPhoneを移動してもベンチに留まります。
5. 屋外環境-2
C 広い屋外空間にARオブジェクトを配置
そのままiPhoneを広い空間にターゲットを向けてARオブジェクトを置きネコの画像を適応します。
ARオブジェクトを固定できなくカメラから消えてしまうことが多くあります。しかし勝手にARオブジェクトが動く演出として使うなら面白い効果が得られます。
6. 屋外環境-2
D 地面にARオブジェクトを配置 -1
ARオブジェクトを地面に留める方法です。カメラからの画像認識を使ってるのでGPSなどの正確な位置情報を使ってません。移動すると誤差が出てきますがカメラの画角から消えるということは少ないです。
-1 空と地面を認識させた後にiPhoenのカメラを地面と平行に向けARオブジェクトを配置。
-2 次に3D回転ツールを使ってARオブジェクトを垂直に起こします。
-3 猫の画像を適応。
※先に画像を適応しておいても大丈夫ですが今回は分かりやすくする為に後で画像を読み込ませました。
6. 屋外環境-2
D 地面にARオブジェクトを配置 -2
-1 空と地面を認識させた後にiPhoenのカメラを地面と平行に向けARオブジェクトを配置。
-2 次に3D回転ツールを使ってARオブジェクトを垂直に起こします。
6. 屋外環境-2
D 地面にARオブジェクトを配置 -3
-3 ネコの画像を適応。
※先に画像を適応しておいても大丈夫ですが今回は分かりやすくする為に後で画像を読み込ませました。
-4 ARオブジェクトを拡大ツールや奥行き設定ツールを使って最適な位置に配置してサイズを変更し仮想のデカ猫を広場鎮座させました。
この場合はiPhoneを移動してもその場に留まります。しかし高度な位置情報を持ってないので精度が甘く移動すると若干移動しますが平面のネコの裏側に回ったり近づいて突き抜けたりなど可能です。
※最後のビデオ映像リンクをしてます。
7. 屋外環境-2 AR体験 屋外チャレンジ 作例
デカ猫が公園に鎮座。でも猫はペラペラです。
作例はまだ完全ではありませんがARと言っても派手な3DCGではありません。しかし切り抜いた画像でも演出でかなり面白いものができると思います。
以上でMixAR camをつかって屋外AR体験の実践について作例を元に書きました。
ここまでが基本的な屋外でのAR体験です。実際に屋外でやってみると難しい部分がたくさんあります。デザイナーとしてはAR体験を共有できればもっと楽しめるのですが現在はまだ個人の環境での再現でしかなく画像もしくは映像での記録をsnsにアップして共有するしかないのが残念ですね。
次回はAR体験でアニメーションや映像の素材を使った場合について書きたいと思います。