ビルを設計した方との出会い〜ライブ・ハウス開業準備中ノート ③
Our Delightは、2015年の秋に、蕨に開店したジャズのライブ・ハウスです。
この店で私が最初に聴いたのは、ピアノの西山瞳さんだったかな? そして、いちばん印象に残っているのは、ヴァイオリンのmaikoさんの無伴奏ソロでした。ジャズ・ヴァイオリンで無伴奏ソロという挑戦も素晴らしいと思ったし、PAを使わない、生音の響きに圧倒されました。
今年(2024年)の3月に、Our Delight店主の須田さんが、閉店を発表した時、その場が、響きなんて誰も気にしないお店——たとえば普通のバーとか、Chocozapとかになったりするのが、耐えられない、と思いました(Chocozapに他意はありません、もちろん)。
その気持ちが強すぎた(&暴走した)結果、Our Delightの空間を継承し、Re.Delightと名前を変えて、ジャズのライブを続けたい、となったわけです。
継承の話が本決まりになって、二週間ほどして、不動産管理会社との顔合わせがありました。ハリボテ営業スマイル満開の空っぽな人が担当だったら嫌だな、などと考えていたら、意外にも、店のあるビルを、つまりあの美しい響きの空間を設計した方が社長さんでした。
社長さんは現在も、某リゾート地に開店予定のライブ・ハウスを設計されているそうで、「いろいろ、ご相談させてください」とお願いしました。
越智の目的は、あくまでもあの場所の〈響き〉を継承することです。なので、それを維持してゆくためには、相談できる専門家を必要としていました。その点で、最強の人物が見つかったわけです。
店の内装などをどうするかは、まだこれから詰めていくところですが、頼りになる社長さんともお話ししながら進めます。公表できるところができたら、順次、このノートでお知らせしてゆきます。
では。