ゲームと酒

テレビゲームのなかに登場する酒。
物語上の演出や舞台設定、小道具など様々な場面でみることができる。
飲酒や酔いというものをゲームがどのように表現してきたのか、自分の知っている範囲で特に視覚的な変化のあるものをあげてみたい。

・バーチャファイター2
酔拳を使う「舜帝」のみキャラクター固有の行動として飲酒がある。
特定の動作の後に腰にある瓢箪から酒を飲むことで攻撃力が増加し、使用できる技が増える。
また飲むたびに顔の赤みが増していく。

バーチャファイター2のなかでも変則的な動きをもつ舜帝。飲むほどに顔色は赤どころか紫じみていく。

・grand theft auto IV
電話で友人を呼び出し、バーに行くことができる。
友人との有効度が上昇する。
酔ったキャラクターはうわごとを言い、千鳥足を踏んだり、倒れこむ。
カメラがぐらぐらと揺れて、キャラクターの操作がおかしくなり、思うように動かせなくなる。

仲間とのコミュニケーションのひとつ。この際の主人公「ニコ」と友人たちとのやりとりから彼らの人となりや関係の一端が窺える。

・RED DEAD REDEMPTION
酒場で酒を注文できる。
店主に頼むことでもう一杯注がれる。
1~2杯なら問題ないが、杯を重ねると酔っぱらいまっすぐ立てなくなる、倒れこむなどする。

酒場の存在は、西部劇を舞台とする今作の雰囲気を盛り上げるために重要な施設。酒を飲むという行為じたいに意味がある

・FABLE
アイテムとして使用でき、いくつかの種類が存在する。
飲酒後、画面に歪んだレンズのようなエフェクトがかかる。
飲み過ぎると吐く。
その様を見られると主人公に対する他人からの評価が下がる。
他人に酒を与えて酔わせることもでき、酔ったキャラクターはうわごとを言い出し、ふらふらと動き出す。

街のパブはいつも盛況。詩人の歌を聴き、テーブルゲームを遊んでみんなで吐き戻そう!

・FABLE Ⅱ
画面に歪んだ水面のようなエフェクトがかかる。
概ね「FABLE」と同じような酔い方で、相変わらず飲みすぎれば吐く。また周りの声がゆっくり聞こえる。
今作では酒を使用すると経験値が得られる。

「FABLE」から時代が下っても人びとの酒好きは変わらない。手に入る酒に書かれた説明文はどれもウィットにとんでいる。

少ないながら、自分がやったことのあるものでいますぐ用意できそうなものを例にあげた。
もちろんこれ以外にも多数あるし、知らないものも数多くあると思う。

それについてはまた書いてみたい。

以下は余談

「ゲーム 酒」といったワードで検索をかけると、飲酒しながらゲームをプレイする記事などが多く見つかる。
自分自身が下戸なのでまずできないのだけど、あれはとても楽しそう。

もうひとつ気になるのが、ゲーム内での飲酒後の画面効果(歪み・残像)は、現実でも酔うとあんな感じに見えるんだろうか?ぜひとも聞いてみたい。

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林與五右衛門(よごえむ)/Hayashi Junpei
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