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結論からいうと完済した

「もうどうにもならない」

 というタイミングで借金込みの所帯を母親から渡された。
当時の私は小学生の息子二人に、人生の恩人ともいうべき
嫁さんの四人家族。

 借金の残金5000万円。

土地も担保に入っていたので借金が払えなければ全てを失う
状態。

当時私は30歳代前半。マイナス思考ではないが年々不景気を
肌で感じていた。周りの飲食店もバタバタと閉店していた。

「俺は本当に借金を返していけるのか。。。」

考えないわけがない。

息子二人には大学に進学させてやりたいと思いコツコツ貯金は
0歳からしていた。二人ともに学資保険もかけていた。

「子供が二人とも高校生になるまでがお金を貯めるチャンスやで。」
と親戚のおばさんに言われていたのを忠実に守った。大正生まれの
祖母もお金には厳格でしっかりとした人だった。

 完済した今だからこそ気持ちを整理でき分かった事がある。

我が家は完全なる「日本人的な失敗をする」家族である。

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