Dannie Mayって本当に良くて
こんにちは。ろくろを回しながら失礼します。
初めてのサイン会で本人たちを前にして訳がわからなくなり、「助けてくれ」「もう私にはしたためることしかできない」となり、帰路の電車でこの序文を執筆しているオタクです。(※マジで序文だけ書いたタイミングでだいぶ寝かせましたが、気にしないでください)
これを読んでいる皆さんはDannie Mayをご存知でしょうか。
すいません、一旦知らない体でいかせてもらっていいですか。
Dannie May(ダニーメイ)は2019年に結成された日本の3人組ボーカルユニットです。
これ↑はWikipediaからの引用ですが、彼らはボーカルユニットと称されています。つまりは3ピースバンドとは少し違い、ボーカル&ギター/ボーカル&キーボード/ボーカル&監督という異色な編成な訳です。バンドじゃないわけではないけど。
全員歌える。ついでに言うと全員作詞作曲ができる。万能?
そんなユニットが2ndアルバムを出した。聴いた。名盤。
名盤……………………………………………………
ということで。
私は昂った感情はしたためることでしか消化できない悲しき化け物。本noteは、2ndアルバム「Magic Shower」について1曲ずつ感想を述べていくやつですが、音楽レビューとかいう冷静で高尚なものではなく、「助かりたい」というオタク昂りセンテンスとなります。
私の過去の楽曲紹介noteに「その曲の1番が流れてる間だけ脳直感想を書く」というものがあるのですが、それと類似だと思ってください。ここまではまだギリギリ紹介の体を保てていますが、ここから先はほぼ脳から直接出力した感想文です。
え?まだメンバーの名前すら知らない?
一旦曲聴きましょう。だいぶジャンルレスで多様な楽曲たちで、多分何かしらは刺さると思うので、他の深掘りは後にしましょう。
対戦よろしくお願いいたします。
M1.マジックシャワー
MVがある🎶 嬉しい🎶 Yunoさんのシャツ可愛い🎶 どこのやつですか🎶
爽やかで気持ちの良いJ-POPだ、目の前がぱっと開けるような心地がする
音楽だけじゃなく人間賛歌的な側面があるような気がしていて、3人の声の重なりが活きる曲だなと思った、特に最後の「さあ」
何かに苦しんで、それでも音楽に救われた人が書く歌な気がする
言葉では伝わらないことを、音楽の力で、という精神性の曲が以前から好きなんだけど、この曲はモロにそうで、良いことも悪いことも人生全部を音楽で肯定してくれるような、寄り添ってくれるような曲
あとライブ楽しいな、歌で届けてくれるからこそ「もっと聴かせて」「Wow」で私たちが歌でレスポンスを返せるのが嬉しい、デカい声で感謝を返せるような気がする、やっぱり音楽って魔法だからさ……
冒頭が「開幕」って感じがして1曲目にふさわしいぜ~って感じなんだけどツアーのセトリはどうなるんでしょうね、あと普通に開幕から表題曲なのアツい
可愛い3DアニメMVも出てるよ。かわいいね。グッズにして。
M2.ゲッショク
私もこんな青春したかったんですけど
私もこんな青春したかったんですけど〜〜!!!??!?
気の利いたことは言えないので口噤んでいる←私の話か?
かなり夏、オーソドックスなバンドサウンドなのも青春みがある、高校生コピバンの皆さんはこの曲で一回どうですか?
イントロのギターに続いて弾けるように全楽器鳴るのもどこか青さみたいなものを感じる
後ろで鳴ってるピアノの音も可愛いなあ〜〜〜!特にサビの「声にしなくちゃ」辺りのところ、大変キュートです
「待ち合わせ駅はぼやけて眩しい 8月の蝉より高く飛べそう」←何その夏と青春すぎる歌詞、憧憬と嫉妬と羨望と郷愁で気が狂いそうだが
サビ後半「大人になって忘れないように〜」の部分で疾走感が高まるの、歌詞と相まって焦りのような雰囲気があって好き、学生の夏は本当に短くて一瞬だからね
「夏が蝕む」でゲッショクなの、あまりにもセンス
音楽と青春が隣り合わせなのなんか嬉しいですね、生活の一部って感じがして
少年、ちゃんとライブも見ような。な。
M3.ふたりの暮らし
え〜〜っDannie Mayってこんな曲も書けちゃうんですか〜〜〜!!?!?(白々しい)
小説(に限らずそういった類のもの)を執筆していると、物語性に焦点を当てる必要があって、ふと描かれる「普通の日常」も、世界観の説明だったり伏線だったり暗喩だったり、何らかの意図や意味を含むものとして存在することが多いんだけども、この曲で描かれる日常は、男女のリアリティのある、本当になんでもない日常、って感じがする
シンプルに好きとか愛してるとかを使わず愛情を描けるのってかなりすごい、「共有」って愛だもんな
百年先も愛を誓うような二人でも、そこにフォーカスしてるだけで「特に何も無い日」は「特に何も無い」んだろうな、ごめん道明寺と牧野ならあるかもしれないが(オタク)
メロもゆったりとしていて素敵だ、心の余裕というかお互いの信頼を感じる、安心できる場にいるときの落ち着き
MVの映像単体でも物語として微笑ましいし、初見だと映像見ちゃって歌詞入ってこないので二回三回と楽しめてお得!
M4.強欲
おい流れ変わってきたな
え?急に何?怖……………………怖、怖いけど「現実」だ……………………
ゲッショクとかふたりの暮らしでいいな〜〜〜〜私もそういうことしたいぜ〜〜〜〜って言ってたら突然殴られたかも、欲が出ていましたね
サビ前に裏から聞こえる絶妙な不協和音、心をざわざわさせてくるな……その後のサビの迫力を増幅させてくる……
最初はボーカルとピアノだけだったのが徐々に楽器が増えてくる感じ、雑踏みたく欲や人が増えていくような感覚になる
タリラさん(この曲の制作者)はどういう世界の見方をしているんだろうという気にさせられる、覗かせてほしいが、それを覗いたものがこの曲を含めた楽曲群なのかもとは思います
似た曲調の楽曲(と思っている)として「If you イフユー」や「異形」があるんですが、ライブだとタリラさんの迫力がものすごいので今回もかなり期待しています
異形は前に出てきてくれたけどキーボード前のままでも全然オーラエグいよ(※サビもピアノ弾いてるからって本人が仰っていたので…)
あとラストのギターの荒れ方めちゃくちゃ好き
M5.Night Flower
ウオオオオオオオオ待ってた!!!!!!(※デモを先出しされていた)
すいません、一番好きです。ちょっとオシャレすぎる、踊りたくなる
打ち込みでしか出せないSE盛り盛りのテクノ、気持ちいい……それでいてごちゃつかない絶妙なスタイリッシュさ、編曲好きすぎる
あと音楽はメロでハマるタイプなのでシンプルに中毒性高くてキャッチーで助かる、大好き
「ふたりの暮らし」の別Ver(うろ覚え)と聞いて動揺した、「2人出会いが違ったら こんな事も忘れて、、、」が色んな意味に聞こえてしまう
こんなアップテンポな曲なのに閉塞感というか「停滞」を感じるの何!?動いてはいるが進んではいないというか、もがいている感じがする
第一印象としては「花束みたいな恋をした」の中盤みたいな系統かもしれない、都内の私鉄沿線で駅から徒歩10分家賃7万のワンルームの同棲カップルの気配がする 私は一体何を言っているんだ?
Dannie Mayは比較的直球な歌詞が多い気がするけどこの曲はちょっと婉曲的で捉えきれないかも、そこもまた良い
M6.ダンシングマニア
なんかいかつめのロックバンド来たなと思ったらDannie Mayだった
わ〜MVに死体遺棄か誘拐の被害者の時にしか見れない視点の画(※車のトランクを覗き込む構図のあれを指しています)がある!やったね!オタク(一人称)これ大好き!
こういう激しい曲で不安や焦燥や恐怖をテーマにしてるのすげえや、こういう曲調だとわりと外向きに攻撃的になる歌詞が多いイメージが勝手にあるんだけど、これはかなり内省的な印象を受ける、ド頭の歌詞が「生きてゆくのは難しい」て
Night Flowerがワンルームなのに対してダンシングマニアはわりとオープンワールド的な人の目につく場所で虚勢張ったり鬱になったりして自暴自棄になっている感じがするが、これはMVの影響もあるかも
情緒不安定で大暴れするのはTwitterになりがち(個人の感想です)だしMVに心象風景っぽさを感じる
冒頭のわやわや感、本当に限界になったときの頭の中ってこんな感じじゃないか?人によるやつ?
なんか低音が響くというか音が重いな、ドラムに存在感がある、たいちゃんさんいつもありがとう(※いつもサポートで入っていただいているドラマーの愛称にさん付けをする謎の呼称)
オタクはサビ直前の一瞬のベースに弱い
最初と最後でピッ、ピッって音が同じなのでループのし甲斐がある、フフ、心拍の音だネッ…
M7.アストロビート
明るい曲が来た!!!よかった~救われ…………てないかもな、一回なんかうっすら諦めたり諦めそうになったことがある奴の歌だろ おい そんな弾けるようなテンションの曲調でよお、とりあえずサイドステップ踏むか
歌ったり聴いたりがめちゃくちゃ楽しい曲だが、それはそれとして歌詞にほんのりとした諦念が漂っている
「どこまでも行けそうな気がしてた17時過ぎの廊下」←この一文で夕日差す学校の廊下で友達と馬鹿話してるような記憶を呼び起こさせるの、天才?
もがいて頑張って前を見続けて、それでも思ったほどの結果が出なくて、だからといって止めたくはないんだよな、わかってるんだけど、しんどくて楽しいんだよな、全部わかってるんだけどな
MV可愛すぎる ポップだ 広大な宇宙で、辛うじて息のできる宇宙船の中、という情景を明るく元気に包み込んでいる
めっちゃ食うじゃん君ら!もっと食え 幸せになれ
「いつも言えない sorry sorry」のsorryのとこよく考えるとライブでめちゃくちゃ言えてるな、このまま勢いつけて言うか 誰に?
M8.ハッピージャック
これは救いですか?……救いだな 救いです なんか私たちが救われているやつだな
「自分」を全肯定してくれる歌だなあ、こういう自分で在りたいとかああ生きたいとか、そうやってもがいた先にある現在ごと受け入れてくれる感じ
「スポットライトが熱すぎるから夕暮れにまた会おうよ」←良い歌詞すぎませんか?日の光や、当然のようにそれに当たり続けている人が眩しいときがあるし、そういう時に無理せずいさせてくれるのが嬉しいですね あとライブって夕方~夜にやりがちだからより嬉しい
歌詞もストレートに響く感じだし、音自体もシンプルで素直というか、直球な印象を受けた
手拍子とコーラスが印象に残りやすい曲で、会場が一体になれる応援歌のような優しさと温かさがある、みんなで歌いたいかも
諦観だったり「終わり」みたいな概念を理解し受容しつつ、現在をしっかり愛しに行くようなものが人間らしくて好きなんだけど、わりとそういう癖のところに刺さってる気がする
Yunoさんのメイン歌唱わりと珍しい上にこういうタイプの曲調もだいぶレアでは?3人でも曲の幅広いのに1人でも幅広いのかよ
M9.カオカオ
待ってた!!!!!!!これは本当の話なんですが、リリース以来マジで毎日聴いてるので再生数のうち1000回ぐらいは多分私です
普通に元からエレクトロスウィングめちゃくちゃ好きなのでリリース前に「エレクトロスウィング要素を組み込んだやつが出ます」って言われたときの興奮ったらない 本当にトップクラスに好きな曲
今までの曲の歌詞のいくつかには自分らしさが社会とハマりきらないみたいなニュアンスを感じてるんだけど、カオカオからは自分側が社会にハマりに行っていて、過度なぐらいに社会に適応しているが故の苦しみ、という感じが新鮮だった、というかマダミスの映画の主題歌だしそれは意図したんだろうな
私がそうという訳ではないが、最近の同世代の若者はむしろこの歌詞に共感する人の方が多いかもしれない。別にそんなことはないかも。ごめん。
やっぱりイントロ頭の来るぞ……来るぞ……感良いな
Bメロの終わりの静けさも緩急あって好きだ、あと「ツーフェイスな暮らし方」あたりのピアノがオシャレ
Cメロの歌い方の「本心の吐露」感アツい~!
ラスサビ入る前のカチンコ好きすぎるしMVがカラーになるのも最高 それはそれとしてウオオオ「演じる」ということ……という気持ちにはさせられます
M10.肌合い
え……「これが最後の曲になります」だ……と思ってたら本当に最後だった、早すぎる 10曲って5秒?(?)
ほんとに強欲と同じ人が作ったんですかこれ?
ピアノの音の優しさが心地よいしそこにコーラス、タリラさんの声、と柔らかなものが重なっていくのが良いですね……
些細で等身大な、誰にでもあるちょっとした幸せを拾い上げるような感じの曲だと思った
めちゃくちゃ個人的な話をすると、数年前に論文やらなんやらの〆切間際で連日過労死ラインみたいな生活を送っていたとき、論文をスライディング提出した帰りにふと夜空を見上げたら、北斗七星がくっきりと見えて泣きそうになるぐらい美しかったことを思い出しました なんでこれ思い出したかはよくわかりませんが
ライブの終盤でしんみりと聞きたいかもしれない!こういうこと言って中盤に配置されてたらどうしよう 私が公式との解釈違いで切腹せざるを得ない
優しく包み込んでくれる感じだな〜
人生って感じの多種多様な曲が集まったアルバムの締めくくりがこれなの、かなり素敵かも
ゼエ…………ハア…………ツ、ツアー開幕に間に合った………………
お疲れ様でした。みんなはどこまでちゃんと読んだ?
ひとまず私の執筆欲求は満たされたので満足です。
Dannie Mayに興味が生まれたならば幸いです。
とりあえず「針よ墜とせぬ、暮夜の息」や「ぐーぐーぐー」あたりも聴いてください。良いから。
気まぐれに覗いたファンや関係者の皆さん、解釈違いであっても殺さないでください。命だけは助けてください。一個人の感想です。
こういう感じの出力するの楽しいな。次回は「嵐のMV全部見る」でやると思います。よろしくお願いします。
それでは、また現場でお会いしましょう。
現場に同行者以外の友達はいないが。
さようなら。