1万円とは、100円玉100枚の集積である。
最近、読書から遠ざかっているが、noteを始めて3日、少しずつ刺激を受けている自分がいる。何事もやってみるものだ。ということで、一つ書いてみようかと思う。
実はバイクを買ったのはつい一週間前である。それまでは一年前に手に入た原付で日帰りツーリングを楽しんでいた。温泉や海や山。お寺や神社。昔から単独行動が好きだったので、やってみたらこれがドハマリした。去年の年末休みには2泊3日の伊豆旅行も決行。帰りに通った箱根峠で凍えてぶるぶる震えながら走ったのは、いまでは良い思い出だ。
そもそも、なぜバイクに興味をもったのかというと、2017年に旅行で行ったインドで何度もバイクの後ろに乗ったからである。ゲストハウスのおやじが街まで買い物に行くのに乗せてくれたり、バイクでインドの村へ行って泊めてもらったり、列車のチケットを店で買ったら、そこのおやじが駅までバイクで送ってくれたり。場所によってはバイクタクシーもあった。いままで生きてきて一度しかバイクの後ろに乗ったことはなかったのに、インドに来てバイクの後ろに乗ることが珍しいことではなくなったのである。そして、車がそこまで好きではない自分に、バイクという選択肢が増えた。風を切って走る感覚、曲がる楽しさ、月並みだが自由な感じに取り憑かれた。
だが、原付ツーリングを楽しんでいる私に悲劇は起きた。速度超過で捕まったのだ。あれは海沿いの県道を走っていた時だ。信号待ちからのスタートダッシュ。すぐにサイレンが鳴った。車の影から白バイ登場。20キロ超過の代償は痛かった。自分が悪いのは分かっている。でも、制限速度30キロはつまらない。そして、バイクを買おうと決意した。
今年の春から教習所へ通い始め、夏は暑いし、学生でごった返していたので全く行かず、ついこの前卒業した。バイクはとうに決めてあったので、近くのバイクショップでローンで購入した。
さて、ここからが本題である。月の出費にバイクのローンが増えるわけだ。当たり前のことだが、これはキツい。では、どうするか。まずは節約である。そして、少し考えて、『1万円とは、100円玉100枚の集積である。』という命題に行き着いた。これも当たり前のことではあるのだが、なかなか捨てたものではない。これだ、この意識だ。100円玉を甘く見てはいけない。「千里の道も一歩から」ならぬ、「一万円節約の道も100円玉から」である。それに、戦国武将の藤堂高虎も言っているではないか。「小事は大事、大事は小事と考えよ。」と。
まあ、要は意識を変えていくことから始めようということになる。まだ変え始めて数日。焦らずにやっていこうと今日もまた自分に言い聞かせる。
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