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来年40歳になるので、職場の賢者を目指すために「モダンエルダー」を読み終えた

モダンエルダー面白かった。
来年40歳になるから、納得いく部分多い。歳をとるといままでイライラしてたことが俯瞰してできるようになってきた感じがする。
俯瞰自体は若くても持ってる人はいるが、経験則はやはり経験量や歳を重ねなければ得られない部分だ。

来年は40歳になる。
この前30歳になったのに、10年って遅いようで早く感じてる。そしてこの10年で考え方とか経験という部分を照らし合わせていくとモダンエルダーの知恵や経験が自分の実際に体験したことに照らし合わやすかった。

作者はエアビーアンドビーのシニアアドバイザーのチップ・コンリー

作者はエアビーアンドービーを急成長させたチップ・コンリーが執筆された書籍です。

エアビーアンドビーは、宿泊先を提供する人と宿泊先を利用する人のマッチングサービスになります。
今では、この手のサービスは見かけるが当時は先駆けなサービスだと思った記憶がある。

そもそも自分は旅行をほとんどしないので、利用はしたことがない。この本を読んできっかけは素朴な疑問から始まってるように感じた。
サンフランシスコで国際デザイン会議が開かれる時期にホテルが軒並み予約が取れない状況でホームステイのような感覚で部屋を貸すという発想は日本ではなかなかできないと感じた。

アメリカならでは発想がある。
日本でも素朴なことで生まれるサービスもある。
自分も素朴な疑問からのアイディアを大事にしたいと思った。

チップ・コンリーはホテル業界を破壊し、ブティックホテルというジャンルを確立した人物です。
どの業界にも破壊して確立してる人はいる。自分のいる業界とは違う世界をみることで、チップ・コンリーを知った。

ブティックホテルとは、日本では馴染みがないけど、小さい客室ながらも独創性なサービスやコンセプトにしたホテルのことです。日本ではラブホテルになってるが海外ではハイレベルなサービスやアメニティを揃えたホテルになります。

そのホテル業界を破壊した人物が、テクノロジー企業のエアビーアンドビーでアドバイザーとして参画して、どのような働き方をしてきたのかシニアとしての立場や知恵や経験を若手と関わってきたのか本書では書かれています。自分も40や50になったときの参考になる本だった。

とくに落ち着きというか慌てぶりなど、経験ないときと今ではかなり違った景色になってるのは実感してる。
だからこの本を今のタイミングで読めてることが良かった。


モダンエルダーとはどのような人物か

この本のタイトルにあるモダンエルダーとはどのような人物なのか。
賢い年長者なのか。というイメージではあるがモダンエルダーとは何も目立った功績がある人物しかなれる存在ではない。

特定の年齢を超えている必要はない。性別も関係ない。
周囲の人たちよりも年長で賢く賢くなければならない。重みと謙虚さをいい具合に混ぜ合わせている形がモダンエルダーの姿のようだ。

ビンテージの価値を上げ続けるために以下のルールがある。

  1. 優れた判断力

  2. 本物の洞察

  3. 心の知能指数(EQ)

  4. 俯瞰的な思考

  5. 奉仕の心

まずはじめに優れた判断力が挙げられる。これはよくある経験がものをいうものに近い。どれだけ失敗や成功経験を繰り返したかによって判断力が優れていく。
自分もいくつかの成功や失敗で生きてるが、未だに優れた判断力があるかは少し疑問が残る。アウトプットしてたことを整理して次のアクションにつなげるようにはまだまだ課題が残る。

次に直感的な洞察力。情報がたくさんあるなかで物事をはっきり見通す力をやしなう必要がある。
この部分もまだまだ洞察力は足りていないと感じている。

心の知能指数。最近も読みましたが心の知能指数は仕事やチーム開発にとってかなり重要なポイントです。
知恵だけが先行しないで、相手の知恵や言葉を汲み取る力も必要だ。

俯瞰的な思考。
この俯瞰的な思考はとくに意識しているポイントだったりする。
一つの物事に集中することも大切だが、全体を見なければ完成イメージがつかない。
この思考はエンジニアならとくに必要な思考だと思っている。

最後に奉仕の心。
自分の知恵や経験をアウトプットして言語化していくことで、気持ちに余裕が生まれ相手やチーム全体へ奉仕していくことができる。いっぱいいっぱいでは奉仕もままならない。だからタスクを100%積まないようにして全体をみてサポートできるような存在を目指したい。


若い木は老木の近くに植えると強く育つ

園芸好きだから、木ではないけど宿根草を植えている都合上、何年も置いてる植物の周りは土が良く根が張ってることから空気が入りやすい。新しい植物も根を貼りやすいということで配置していることがある。

この感覚は、たしかに思うところがある。若手なのかまだまだ経験が足りない人向けには、先人の知恵や業務の知恵などを張り巡らせておくと良く成長できるのはないだろうか。

若い木は老木の近くに植えると強く育つ。老木が先に伸ばした箇所に沿って根を伸ばし成長するからだ。
木々の根は複雑に絡み合い、地中に相互依存的な環境になる
結果、森は強く、健やかになる。
人も同じだから。他者とつながるほど人は強くなれる。

この言葉が納得した感じだった。
先人の知恵がそばにあると、スタートダッシュが違う。前提があるとそこからさらに派生させていけるからだと思う。

他者と繋がればつながるほど、人は強くなる。
横のつながりが40代はもっと広げれて下ろしていければと思う。

自信をなくしたときにはロールモデルを探そう

自分は失敗をして自信をなくすことはたくさんあった。
周りは失敗したことがあったときに、自信をなくしてそのままフェードアウトするのかまた更に頑張るといった気分で仕事ができるのだろうか?
自分はここにあるロールモデルを探すという言葉で動いてたような気がする。
ようするに失敗したときに、では自分はどこにパワーを使えるのだろうかというのを自信をなくした日には寝る前にロールモデルを考えているところがある。ある意味大切な工程なんだと改めて感じた。

ためらいつつ、破壊する

はじめに彼らはあなたを無視し、次に嘲笑い、そして挑みかかるだろう。それから私たちが勝つのだ。

ガンジー

破壊者であることは、相手はかなり心理的にもダメージを追うこともあるだろう。
ただ破壊することで、周囲に敬意を示さないというわけではない。
抜本的に改革したい企画したいいろいろあるが、現状に課題があるから破壊せざるえないパターンはある。自分はどちらかというと、現状に満足せずに変えていきたいという感覚でいることから破壊してるように見えるかもしれないが、ある意味で 再構築 が好きなのかもしれない。

勝つためには、周りへの説得は必要不可欠で、そうでなければチームではない。
いいところの落とし所を見つけつつ破壊を行い変えていければと思っている。

素朴な疑問を大切に

長くこの業界にいて、且つ最近転職したから素朴な疑問だらけなところがある。
なんでこうなってるの?もっとこうすればいいのでは?という意見は、自分の経験からなるものから、まったく知らない業界のことまで色々だ。

ただ知ったかや疑問をそのままにせず、聞いてみて解決し理解することを意識するようになった。とくに30代は素朴な疑問パレードのような気がしている。世の中知らないことだらけ。その素朴な疑問から課題としてチームのカイゼンにつながるのであればどんどんしていきたい。

年をとったからこそ「なぜ」と聞ける

年をとったから、恥ずかしがらずに「なぜ」が聞けるようになっただろうか?
恥ずかしさが消えてしまったほうが自分にとってしっくりきた。
「なぜ?」が自分の理解と解像度をあげるのがわかってきたから聞けるようになったのもしれない。

毎日しらないことだらけで、上がってきたことに対して「なぜ」を繰り返しているような気がする。大切なことだと思いこれから聞いていこうと思ってる。

まとめ

年齢に関係なく読んでほしい書籍だった。
終身雇用でない昨今の日本では、転職が当たり前になってる。
年長でずっといる人が間違いでないが、新しい環境でも持てる知恵や経験といった部分を発信していきたいと感じた。

聞く力・落ち着き・仕事の取り組み方・心構えなども含みで見直して行ければと思ってる。
その知恵や経験をもっと社内社外問わず発信できるように目指していければと思えた。

自分の40代の目標もそろそろ立てなければと思ってる今日此の頃。


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