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最終章:そして、8年勤めた会社を退職します!

これは、とあるエンジニアの物語である。

30代のほとんどを HAMWORKS で仕事をしてきました。
前職から転職したときは、創業年2016年から8年在籍したことになります。
その HAMWORKS を2024年9月末で退職します。
今日が最終出社日になります。9月末まで長い有給消化となります。

今思うと社会人になってから一番長く勤めた会社でした!

よくある退職エントリーで事務所のビルだったりを写していますが、弊社事務所がないので、ハムワといえば原木の写真を載せました。(OGPの写真はハムワ爆誕イベントの写真)

30代も過ぎた頃、当時はリモートワークという言葉はほぼなかった時代だったので東京にいってスキルを伸ばしたいなと思い転職を考えていました。(田舎の人は東京に憧れるあれですw)

当時の自分は、出社する必要性ってあるのか?とか1人で実装するだけだったら会議とかいらないのでは?とか思っていました。

もっと自由に、働く場所を縛られない環境で仕事がしたいと思っていました。
そんなことも思ったりしてた30代前半に、ハムさん(弊社代表)に声をかけてもらって入社したことが始まりでした。
ちなみに最初はフリーランスになって一緒にやろうかという話でしたけど、フリーランスよりも会社員でいたいということで会社を作ってもらってそこに入ることになりました。

今思うとSaCSSというハムさんが主催している勉強会に足を運んで知り合いになったことが、ハムワークスに入社できたきっかけだったかもしれません。
もうかれこれ2011年なので13年くらい前のことです。

当時の自分にはフリーランスでやっていく自信はなかったです。
これから子供産まれるのにフリーランスでやっていけるのか?という不安のほうが大きかったのかもしれません。
たぶん1人だったら、ぜんぜんオッケーしてたと思います。(笑)
守るものができると保守的になってしまうというのを実感したのがこの時でした。


今ではフリーランスという職業は一般的ですし、自分も少しは自信がついたこともあるので今だったらできるんじゃないかな?とは思っています。

会社自体は、フルリモートの会社だったので自宅でも作業可能でした。
みんなが集まる場所として最初のころは事務所はありました。
自分は子供がいたりと全然集中できないということもあって、事務所で仕事することが多かったです。
マンションの一室を借りて仕事していると、なんかベンチャー企業感あるなと思ってた。

夏も冬もこの事務所で出社してたのだけど、基本1人だったから事務所いくとめちゃくちゃ暑いかめちゃくちゃ寒いってのでパソコンの起動よりも自分の起動(体温上げる)ほうが優先的にやってた気がする(笑)
このときエアコンがほしいと切に願ってた。

当時の事務所のバルコニー
(1人で事務所はめちゃくちゃ部屋を暖めるのに苦労した記憶)

他のメンバーはほとんどフルリモートなので、事務所を使ってたのほとんど自分だけでした。
当時を振り返ると、あの頃の孤独な環境が自分の求めてた環境だったと思います。
ちょっといいか?とかそーいう不要な会議に呼び出されない環境。だれにも邪魔されないでコードを読めたり。
ソファとかあったので、ここで仮眠したりしてたのが懐かしい。

事務所のテーブル

家庭環境も変わってきて、いまではそんな究極な環境とは無縁な立場?ではありますが、できるかぎり時間を確保するための工夫するようにしています。

この会社の良かったこと


居心地が良く社会人生活のなかで一番勤めた会社でした!

チームとして機能していた会社よりも、各自が持てるスキルのプロフェッショナルな会社だと自分は思っています。
そのおかげで、受託や業務委託にいたるまで様々な会社に所属して他の会社のノウハウを学ぶ機会が多かったです。

そのおかげで、MTに限らずスクラムだったりアジャイルなど一人では知ることができなかった経験をさせてもらえたことが、この会社に入って大きな収穫だったと思います。

また、他の会社では経費精算など稟議やワークフローといった部分が基本なかったことが良かったです。
そのおかげで沢山の書籍や動画で学べたことが自分にとって嬉しかったです。
この学んだことをブログなどでアウトプットをしていきたいと思っています。

8年の歩み


Movable Type を前職からやってきたこともあって、HAMWORKSでもMovable Type の案件に携わることが多かったです。
むしろCMSは、Movable Typeしか設計・実装できないくらいどっぷりやってた気がします。

CMSがとにかくスキルの起点でした。
何事にもCMSの考え方・DBのテーブルといった部分は、Movable Typeを参考にしてた。

Movable Type では、とくに MTDDC といったMTのカンファレンスサイトを実装したのが大きな経験だった気がします。2016〜2019のイベントページは担当していました。

また、2018年には、MTDDC Meetup HOKKAIDO 2018の実行委員として活動することも出来てイベントの裏方として経験を積むことができました。
これからも北海道でMTDDCをやるときは、実行委員で参加していきたいと思っています。

主催側に立つと色々な課題があって、課題に対してどう切り抜けるのかという部分は勉強になりました。

お話いただければ主催側と登壇側、これからも違った形でMTとは関わっていきたいと思っています!

静的ファイル生成は永遠に不滅です!

登壇やカンファレンスで道外へ行く機会を与えてもらえた

HAMWORKSに入って一番良かったことは、道外へいけるチャンスを与えてもらえたことだったかなと思います。
東京・大阪・名古屋といったところにカンファレンスや勉強会ところでいく機会を与えてもらって良い経験を積めたことです。
別の地域の人の話やイベントで知り合った人からお仕事を頂いたりとたくさんの学びがありました。
登壇することが苦ではなくなったのは、このチャンスを活かすためのアウトプットしていこうと思えるようになったからでした。

札幌以外でのカンファレンスや勉強会で、新しい出会いや仕事を頂けたりと幅広く動けたかなと思ってます。

コロナになってからオンラインが基本になって、そのときにオンラインで登壇をお願いされたことも良い経験でした。
オンラインで話すのは、ただ独り言を話す如くといった感じで熱量を感じれないところはあるものの始まってしまえば緊張もせずにいつものzoomの会議と同じ感覚で話せるんだなと学べた。

旅先での食事が良かった。
ノドグロとひつまぶしが個人的にハマった。また食べにいきたい。

ひつまぶしが好き

コロナが落ち着いてオフラインの勉強、カンファレンスが戻ってきたこともあって、今度は個人しても参加していきたいと思ってます。
子供もまだ小さいこともあっていけないことも多いですが、あと3年くらいすれば前のようにいけるかもしれません。

金沢駅(ノドグロが美味)

北海道胆振東部地震

2018年に北海道に大きな地震があって、そのとき電気も水道も使えない期間があって、このときは大変だった。
リモートワークなんてまだまだ浸透してもいなかった時だったけども、ネットが使えないと仕事もできないという状況だった。

この時期は、家を建てるとかしてた時期だったこともありバタバタだった。
地震のせいで、2010年に買って改造したiMacがガラス全部割れた。
この夜中の地震で叩き起こされて、起き上がった瞬間にガッシャーンって音で机の周りはガラスの破片がすごかった。

無惨な結果となったiMac

事務所にいかなくてもどこでも仕事ができるのが、この会社のいいところだった。
しかし、インターネットがないとなにもできなくなるんだと痛感したのだった。

出版・Webアプリ・そして副業。

ここ4年くらいは、Webアプリのフロント部分の実装をお手伝いすることが多く、CMSから少し離れているような感じでした。
2020年にMdNから「プロフェッショナルWebプログラミング Vue.js」を共著で執筆のお仕事を頂くことがあって、その派生で Vue.jsやNuxtといったお仕事を頂くことが多くなった気がします。
この執筆活動時期に、今は4歳になる娘が産まれたこともあってかなり睡眠を削って執筆してました。(子供いたら執筆はめちゃくちゃ大変という経験をしました。子供いなくても大変な仕事ではありますが。)

私の書いたNuxtはすでに4系が出るかもしれないという情報もあってかなり情報が古くなってしまった本ではあるのですが、このような機会を頂いたことで仕事の幅が広がったと感じました。

書籍を出版したことで副業という選択肢が増えました。
1つは電子書籍での執筆のお仕事を頂いたことです。
本当にたまたまご縁があったという形でお話を頂いた形でした。
何気にMessengerのスパムを排除してたら、あれ?これスパム?かなと中身を読んでみると Techpit というサービスを運営している編集の方からでした。
Vue.jsの本を書いていたことや自分のQiitaでの発信などを見かけたことでお声がけいただき執筆の活動をすることになりました。
昨今は学びの環境が多く教材もたくさんある中でエンジニア活動ができるのはありがたいなと感じました。(とほほ世代)
なにかをアウトプットし続けていきたいとこれからも思っているので、執筆は自分の言語化整理のためにもっと書きたいなと思っています。

もう一つは、Wantedlyからメッセージを頂いたことが始まりでした。
前職自体からWantedlyは登録してて、丁度その時期にプロフィールをアップデートしようと思いあれこれ書き始めてた時期でした。
Vue.jsをメインでエンジニアを探していた時期だったこともあり、副業としてジョインすることにしました。

本業とは違う環境下で働くことで、メンバーの違い・組織のあり方・進め方など、様々な視点で学ぶことができたことは自分にとって大きな経験でした。
いま思うとこの2つの出来事は、自分が能動的にやってたことが今に繋がったんだなと思っています。
アクションをおこさなければ何も始まらないということを伝えていきたいと感じました。(実体験)
アクションを起こしていなかったら、今の副業先とは出会うことなかったでしょう。
出会いは突然始まる。だと肌で感じました。
副業先のチームは、みんな課題に対して前のめりであり自分ごととして動くことを意識していることが自分にとってもいい影響を頂いています。

本を書いたことで、そのあとの案件もVue.jsが多く頂くことが多かった気がする。
社会にでたら、必ず分岐点があると父親によく言われてたことを思い出した。
この分岐点のおかげで、本業・出版・副業のお話をいただけるようになったことが個人としての成長に繋がってると思った。

何事にもやってみるという精神でいることが大事。(周りには社畜じゃんと言われるけども)
経験しないよりやったことないけど経験することが自己研鑽だと思ってやってる。

技術書やビジネス書をたくさん読んだ。

もともと技術書は、この会社に入る前からたくさん読んでいた。(年間50冊〜80冊くらい)
アウトプットが量としては少ないかもしれないが、少なくともインプットだけではだめなことは知っていた。
ここ最近は noteに書くように心がけている。
いままで読んだ本、所有している本の管理は、すべてNotionで行ってる。

読書メモ:物理本は600冊を超えた

ビジネス書からはスクラムの極意となるチームやリーダーシップといった部分を学んでいた。
それを活かすように努力しているつもりで動いている。

この4年は時間管理で得たスキマ時間をどう活用するかがポイントで、待ち時間や電車の中ではとにかく読書をしていた。

様々な本で表現を学べた。
知らない言葉もたくさんあったし、これからも経験や調べていき知識を高めていきたい。

スクラムやアジャイルというチーム文化に触れたこと

前職時代から、スクラムやアジャイルといった文化には遠く無縁な受託開発でウォーターフォールな形で仕事をこなしてきました。
それが普通だと思ってて、チームで動くというよりすでに決まったことをエンジニアがなんとか期日までに作るというワークスタイルが定着していました。

ここ四年くらいはWebアプリや事業会社での仕事を頂く中で、初めてアジャイルやスクラム概念や文化を知ることができました。
スクラムは手法の一つではありますが、チーム開発がどれほど大切かを学ぶことができました。

最初は毎日ミーティングするのも振り返りやタスクに対しての見積もりなど全く知識ゼロでやってました。

アジャイルやスクラムといった本をこの4年たくさん読んだと思います。(自分の感覚)
受託開発もタスクの粒度は細かく切ることはできます。
ただ自分がやってきたウォーターフォールな開発では納品がゴールになりがちだった気がします。
スクラムを知り関わるようになってから、スプリントのタスクをすべて消化するためにどのようなタスクの粒度にしていくスタイルをしったことでタスクに対しての考え方が変わりました。

スクラムはプロダクトを育てるという点においては、よいフレームワークだと感じました。
手法の話ではありますけど。どのプロジェクトでもアジャイル的な開発が昨今では当たり前であって、作って終わりではなくプロダクトを大きくできることを増やして顧客満足度をあげていくのが求められる時代かなと感じています。

受託でもスクラム的にやることはできるとは思ってますが、そこには必要なメンバーや継続的に続けていけるプロダクトの体力的なものもあるでしょう。

一つプロダクトを育てていき、良いチームを作ってきたいと昨今では強く思うようになりました。

30代はエンジニアとして経験を積んでいく中で、次の40代はどうしていきたいか考えるようになりました。

今の仕事が嫌いになったというわけではなく、エンジニアとして物を作ることは今でも好きな仕事です。しかし、40代はもっと違ったチャレンジもしていきたいと思い、スクラムマスターやアジャイルの経験値を高めて生きたいと思い転職することを決めました。

40代では、スクラムやアジャイル、チーム作りや経験値増やしていき、もっと事業やプロダクトのドメインレベルまで突っ込んでコミットしていきたいです。

次のキャリアパスへ

まだ不安なこともたくさんあって、本当に自分はやっていけるのかなとか。ずっと思っています。

I'll be back(出戻りできるかわかりませんけど) なっちゃうかもしれませんが、次のキャリアパスしていくために自分の限界まで能力を引き上げれる40代を送りたいと思っています。


この8年間はあっという間だった気がします

20代も一瞬でしたけど、30代はもっと一瞬でした。来年は40歳。。
事務所で1人で仕事してたのが昨日の出来事のように思います。

子供の成長と共にこの会社で仕事をしてたこともあり、子供の成長が時間の経過を早くした気もします。

社会人として脆弱性がある自分を雇ってくれたハムさん・一緒に働いてくれたメンバーには感謝しています! 

次の40代はどれくらい早いのかわかりませんが、49歳あたりでこのエントリーを見返すときには、昨日書いたものかなと思っちゃうかもしれませんね。

次のステージは2024年10月〜スタートします!その頃くらいに入社エントリーが書ければと思っています。

それまでは、充電期間としてために貯め込んだ積読を必死で消化しつつ次への職場へのキャッチアップをしていきます!

本当にありがとうございました!!!

これまでの歩み


これまでの歩みについて、小説風に書いてみたかったので、noteでまとめてました。(8年色々ありました)


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