韓国小説を読み始めた

最近、韓国小説を読み始めた。面白い。気に入った点を上げてみると……

・短く言い切って、バシッバシッと決まる。一文に力がある。
・ぐいぐい展開して先を読ませる。引き込む力がある。(映画大国っぽい!!)
・主張がはっきりしている女主人公。その時に言うか言わないかはそれぞれでも、読み手からすると、主人公がどう思っているかは、とてもはっきりしている。読みやすい!!
・特にそれメインでなくても、社会的、政治的なことが、スッと普通に出てくる。

…とにかく、もっと読んでいきたいと思った。
韓流ブームがやっと私にも来たよ!!


私の、韓国への思いは複雑だ。嫉妬と罪悪感がある。
近年になればなるほど、「うらやましい」と思うことが増えた。
それも、「素晴らしい、素敵!!」なことだけでなく、自国の負の面を映画化したり、何らかの問題を「問題だ!!」と訴えていることなんかも。
何となく、私がアメリカ(のカルチャー)に対して抱いている思いとも似ている。

日本は、なかなか、問題を「問題だ」と言えるところにまで行きづらいから。
…ものすごい"かき消し"の力が働いている国だと思う、ここは。恐ろしいほど。ホラーレベルの。
私が一番怖いのはこれなのかもしれない。

私の思いも、まさに、今この国で、ものすごい力でかき消されそうになっている。
(五輪に完全に反対である立場です。絶対にやってほしくなかった、という…)
それがあまりにしんどくて、何か、思いを表した文章を、どこかに出したくなった。

読むのも書くのも好きだけど、"発表"は苦手。
だけど、黙ってたら、あったはずの思いまで、消されそうになる。
それがイヤだ。怖い。…なので、何か始めたかった。

情報を遮断しきれずしんどかった五輪期間中、支えは、他の国のカルチャーだった。
「もっと韓国小説を読むんだ…」と思い続け、なかなか図書館に行かれない間は苦しみ、やっと行けて3冊借りられた時、ホッとして、「これでしばらく読める!!」と、ニュースから来るダメージに対抗する力をもらった。

この3冊を読み終わった時、「ブックガイド買おう。そして新刊もチェックしてみようかな!!」と思った。


<ここまでに読んだ本>

『保健室のアン・ウニョン先生』
『となりのヨンヒさん』
『韓国が嫌いで』
『皆知ってる、皆知らない』
『殺人者の記憶法』


日本人の私に、韓国小説からパワーをもらう資格があるのか?というためらいについては、また今度。
実際、もらったけどね、もう。
読み続けるのなら、罪悪感についても、考えることにはなるから…。また別に書きたい。

とりあえずここからスタートするぞ〜!!

読んで、書くんだ。かき消される前に。


(補足: パラリンピックへは、また別の思いがあり、賛否を言い切れません。オリンピックに、反対100%でした。)

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