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スイッチング電源[1]AC入力1次側の設計 その1

●感想
電源回路の1次側の保護素子について、分かりやすい文章でまとまっている書籍はあんまりない印象なので、本書は結構おすすめできるんじゃないかと思います。

第1章まで読んだので、気づいた点と、補足についてメモします。

●学びのアウトプット
[1] 柱上トランスの二次側の中性線がアースに接地されている理由
本文にはないのですが、故障でトランスの1次-2次コイル間の絶縁が短絡したときに、2次側に送電電圧6,600Vが発生するのを防ぐため。過去に感電による死亡事故があったそうです。絶縁破壊と同時に短絡するんで、変電所あたりのブレーカーが落ちるのではと思います。

[2] 家庭内への引き込みは単相3線式が主流
100Vラインが2つ・アース側が共通で1つの単相3線式だと、100V⇔200Vの変更が簡単にできる。ヨドバシでエアコン買ったときに、ハイパワーのやつは200V駆動だから、うちで使えるか不安だったけど、店員が即東電に電話してOKの確認取ってた。工事の人も配電盤いじって一瞬で変更してた。200Vではコンセントの形状が変わるので注意する。

[3] 単相3線の配線カラーは Live側が黒と赤、Nutral側が白
新人の頃は『Live』じゃなくて『Line』って教わった気がするけど、間違いだったのだろうか。誰か教えて下さい。

[4] 回路の1次側で100Vをトランスで受けてアースから絶縁するのは、2次側回路の片側を触っても感電しないようにするため
2次側はがっつり降圧すると思うので、そもそも電圧低いと感電しないから、他にも理由がありそうな気がする。誰か知りませんか?

[5] 漏電について
あまり気にしたこと無かったけど、意図しない経路でアースに電流が流れる【漏電】をすると、火災とか感電とかの原因になるそうです。フレームグランド(シャーシ)経由で積極的にアースに流すのはOK。ただし、扱いとしては漏電となるので、漏電ブレーカーが動くはず。閾値は30mAくらいで、これ以上だと人体に影響でる電流値だそうです。回路設計のときに1次側のYコンデンサの漏れ電流とかあんまり気にしたことなかったけど、大きいと漏電ブレーカーに引っかかるので、上限値が自ずと決まる。

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