CPUの創りかた
おすすめ度: ★★★★☆
●感想
新人の頃からの再読です。
今更ですが、かなりの名著だと思います。
4bit CPUをディスクリートで組むという題材から、ハードウェア→マシン語と電気レベルで理解できます。
ただ、ROMをDIPスイッチで作っているのですが、配線数が多く半田付けの敷居がかなり高いなあと。そこが惜しい点です。
私はFPGAを使って自作してみました。
[良い点]
・CPUを構成する要素を理解するために必要な最低限のアナログ回路知識も説明してくれる。(リセット回路、インバータ発振回路、シュミットトリガ、部品知識)
・話し言葉で書かれており読みやすい。
・真の意味で電気レベルでCPU動作を理解できる。
[悪い点]
・特にないのですが、ROMをDIPスイッチで自作するのはさすがに半田付けがきついと思うので、その点のみ。
●学びのアウトプット
基本的に学びしかないので、気になった用語などのみ軽く書きます。
[1] ROMの名称
昔は不揮発性のメモリはROMしかなかったので嫌々使っていた。本当は書き換えできた方が良い。フラッシュメモリの台頭で最近は純粋なROMはあまり無いかも。
[2] 命令に組み込まれたデータ=イミディエイトデータ
命令のあとの演算対象が参照するデータのアドレスではなく、直接データが記述されている場合もある。
[3] 命令=オペレーションコードをデコードして制御信号生成
RAMから命令データをデコーダして、レジスタ、ALU、カウンタ等を制御する制御信号を作る。
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