34 1:5:25の法則 35 感覚時計の法則 36 鏡の法則

◆ 34 1:5:25の法則
チームマネジメントの際に、覚えておいて欲しい数字の組み合わせです。
想いを伝えるならば、まず、意思の伝わりそうな5人を選び、徹底して話をすることが大切です。徹底します!
この選ばれた5人が、さらにまた、5人を選び想いを伝えていきます。これで25人に伝わります。そして、この25人が、さらに5人に伝えることで、125人まで広がります。125人が一つの限界。
実際、125人くらいまでのチームなら方針の共有が比較的可能です。ただし、情報量は、ほぼ半分にまで落ちています。「基本的な部分」で共有している状態です。
これがチームに伝えるときの方程式です。一箇所にあつめて話をするのは、パフォーマンスとして必要ですが、きちんと想いが伝わるとは期待できません。
人は「伝わっている」と思って話をします。人は、「自分の都合の良いように解釈」します。この二つの事実を考えれば、5人を選び、徹底して向かい合うことが大切だと気付きます。
さらに人数が多いときは、話を伝えるリーダー役を鍛える必要があります。リアルリーダーの影武者くらいに、同じ感性、感覚、考え方を持っている補佐役が望まれます。
難しいのは、リアルリーダーに対して、ただのイエスマンだと、伝えている表面的な情報はブレがなくても、「人柄」から滲む人間力の頼り無さが出てしまうこと。
だからサブリーダーには、自分の意見も持てるように鍛えます。「人間力」がなければ、真のリーダーにはなれません。
きちんと軸を持っている補佐役であることが望ましいわけです。こうして、チームはさらに強くなっていきます。

◆ 35 感覚時計の法則
私達は、性格に刻まれる「時間」の概念の他に、「感覚時計」という感じ方を持っています。
具体的には、次のようなものです。
・暇なときは、そうでないときより、時間を長く感じる
・不安なときは、楽しいときより、時間を長く感じる
・いつまで待てばよいか、わからないとき、時間を長く感じる
・公平さを欠いて、不公平に待たされると時間を長く感じる
実際の時間よりも、「長く」感じる場合を書きました。これらの反対の状況を考えれば、楽しくて、短く感じるといえそうです。
スターバックスが、レジに並ぶお客様が3人以上に増えると、カウンターからスタッフが出てきて、メニュー表を手渡しながら、「おきまりですか?」と声をかけるのは、「待たされている」時間を「長い」と感じないようにするためです。
ユナイテッドアローズのある店では、やはりレジでお客様をお待たせした場合、スタッフがレジから出て、「お待たせいたしました」と声をかけて、商品をお預かりしています。一歩、歩み寄ることで、「待たされた」気分を解消しています。
お客様が「待たされている」と感じる時間を、ちょっとした工夫で解消することができます。
接客は、本当に「知恵比べ」です。

◆ 36 鏡の法則
「鏡」に映る「自分」を見て、「思いとおりに動いている」という錯覚が生まれ、支配満足感を得られる。
鏡の中の自分が、あたかも自分の意思に従って動いているようにみえる。自分が優位に立つ。気持ちが落ち着く。自信がうまれる。
魔女が、鏡に向かって、「世界の中で、一番美しいのは誰だ?」と問いかける物語のワンシーン。鏡の中で答えているのは、擬人化した自分の分身です。
男性が鏡を見るのは、身だしなみを整える目的がほとんどです。それも、パッパッと簡単なもの。
女性の場合は、同じ身だしなみチェックでも、「美しさ」を追求する想いが強いので、念には念をいれます。まさに、「化粧」。鏡に映る自分が、きれいになっていく様をみて、元気になります。だから鏡は必需品。
鏡に自分を映すことが多いほど、美しくなるとも言われます。
でも、鏡は正直です。元気のないときは、元気のないあなたを映し出します。これでは、鏡の中のあなたに、逆に支配されてしまいます。
鏡の中のあなたが、元気のない顔をしていたら、にっこりと微笑みかけて、「楽しくいこう!」と明るい声をかけましょう。

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