1 はじめに 2 レックス・メソッド3 インストラクターの役割

◆ 1 はじめに
インストラクターは、「知っている立場」「できる立場」でメンバーに向かい合う。だからこそ、「教える」ではなく、「教えられ、育む」という心の余裕、寄り添いを大切にする。
また、研修は、「機会(きっかけ)」を提供するに過ぎない。参加しているメンバーそれぞれに、興味、関心のポイントが異なるもの。過度な期待を押し付けない。主役は、メンバーである。インストラクターが、自身の知識を披露して自己満足に浸る場所ではない。
「学習したい!」「積極的に参加したい!」と思ってもらうことが大切で、そのためには、明るい雰囲気と楽しさが必要不可欠になる。
さりとて、迎合せず、厳しさも持ち合わせなければならない。
研修会場の照明の状態はどうか?温度は適切にコントロールされているか?空調吹き出し口の真下のメンバーの様子はどうか?机の並べ方はメンバーが参加しやすい配置になっているか?講師が自由に歩けるか?
一回一回がライブだと思って、取り組むこと。

◆ 2 レックス・メソッド
レックスでは研修のスタンスに特徴を持たせている。
アプローチは、次のSTEPで行う。
1.行動を変える(働きかけをする)
2.体験する(相手の反応の変化に気づく)
3.学習する(知識化・スキル化)
この流れを繰り返すことで、脳がスタイルを記憶し、身体が自然に反応するようになる。
項目(知識・スキル)は、NLP(神経言語プログラミング+ニューロマーケティング+ソマティックマーカー)の手法を用いる。
研修全体の構成は下記に依る。
1.はじめの段階の刺激・動機つけは、視覚 対応
2.チーム内での共有は、感覚対応
3.知識化・スキル化の段階では、聴覚対応 全体を通じて、できるだけ「5感」をフルに使うようにし、「聴覚」に偏向しないように気をつける。
また、参加者には、常に次のことを意識するように伝える。
1.あなたは、他人(相手)の目に、どう映っているか?
2.あなたと関わった他人(相手)は、あなた をどう認識するか?
3.あなたが関心のある相手、育てたい人、期待している人を選択し、行動で関わった時間、 内容を記録し、振り返る習慣を持つ
☞主役は、講師ではなく、参加者!

◆ 3 インストラクターの役割
①研修計画を理解し、自分の担当する集合研修の目的をはっきりさせる
②コース内容、マニュアルなどの資料を消化・吸収する
③コースのポイントを効果的に印象づけ、理解、習得させるための指導技術、方法を習得する
④インストラクションツールの特徴を活かし、研修プログラムに合わせて適切に使う
⑤受講するメンバーに適した効果的内容、方法で指導する
⑥実施後、メンバーの理解・習熟度を評価し、アドバイスを提供する
⑦研修依頼者(職制の長)に、アドバイス・サポートをする
⑧必要により、他者(外部)からの情報、アドバイスを得る

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