面談

新快速に1時間以上乗り、帰省。この時だけ乗るJRの椅子。学校が始まってまだ3日なのにもう疲れてる。寝る以外でこの疲れを剥がしてくれる方法があればいいのに。

「最近どう?」
どうなんだろう、前よりはいいけどまだ良いと呼べる状態じゃない。相変わらず手元で見れてない部分も有るし遠くで見えてないものもある。
あれもやりたいしこれもやりたい。でもあれをやるために必要なことでそれもやりたい。あれとこれとそれの接地面がないせいで結局今の自分が遠くに行くために手元でしないといけないことが分からない。

昔は悩んでいる時の方が安定していた。何に悩んでて悩みを相談できる人、その環境があったから。でも今は悩みを放棄する、回避する方法が幾らでもあることを知ってしまった代わりに本当に自分が悩んでいることが分からない。何を基準に正しさを追求すればいいか分からない。
消化できてない知識が邪魔してくる。無知の知だの、二元論だの言葉頼りの考え方。

言葉を覚えたのは最もらしい言い訳をするためなのかもしれないと思うような話をした。面談は15分〜20分で終わるはずだったのに時計を見なくてもそれの倍以上の時間がかかっていることは分かった。

「能力があることは認める、でも高校以前のことは忘れた方がいい。過去は経験でしかないから。」

やっぱり未だに過去に執着してるんだよな、半年、もう半年経ったのにまだ。地元に戻ったらその過去に浸れるような気がしていたけど、いい加減そんなものはないことは充分分かった。
結局、自分自身に何が足りてない、存在しないのかは何一つ分からず次の授業は遅れて参加。

ただの1時間を過ごすよりも疲れる。JRの椅子で寝ても拭えない。筋膜が震えるくらい何かをしないといけないという衝動に駆られているのに何をすればいいか分からない。全然分かってない、それだけが分かってる。

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