指の匂い

 稽古中に穴の空いた靴下を見た団員が今日はそれで書いてくださいというのでインフル明けのnoteを再開。その団員とは今日稽古前かなり早く稽古場に集まったので色々と思い出話などをしながらお互いの故郷についての話を掘り下げ。古墳の多い故郷は有名人の多い良い場所だったな何て話をしながら話の各所に目立つ地域性についても掘り下げて話す。
 ジャンケンの掛け声が違う、給食のメニューが違う、ご飯は麦ご飯だった。昨日は広島出身の人と駅で電車を待ちながらそんな話をしていた。僕はこういうお互いにとっては当たり前の日常だけどよそ者からしたら奇妙な文化みたいなのが最近大好きなんだけどそれを現在の自分も作り上げていってるのかが分からないからこれまた面白い。大阪に18年居て、愛知に来てからは8ヶ月の人間、野球を15年やってから3ヶ月バレーをやってから3年演劇をやっている成人男性、先週罹ったA型インフルエンザがまだ治りきってない末っ子AB型。

 今日の嫌な出来事は椅子だと思って注文したものが椅子カバーだったこと、つくづくネットの買い物には向いてない。実家からの仕送りの中に頼んでもないのにおそらく母親セレクトの服が入っていた。18年間一度も服を買ったことのない人間が19年目に急に買いに行き出すこともないので助かるのだけど、またAmazonで収納を買わないと行けなくなるのでどっこいどっこい。
髪型のセットも服の組み合わせも考えず、何となくの気分で手の甲に姉からもらった香水をつける。1日過ごしてて5度くらいその匂いに気付く、良い匂いではないけど自分に外郭に時間を掛けた感触がするのでちょっとだけ気分が上がる。

 慣れては居たはずだけど、もしかしたら自分の顔見知りがこの文章を読むかもしれないと考えるといつもよりタイピングが遅くなる、変に考えすぎて言葉を全部置きにいってしまう。なのに書いたのはほとんどボール球。インターネットじゃ日常会話のできない人間だから一通一通、軽いはずなのに考えてしまう。相手によっては1日に一言しか話さない人もいる。今日も数ヶ月顔を合わせてない人に一通だけのラブレター、いつ届くのか分からないからもう送信したのにまだ悩んでる。明日になったら注文通りの思いが届くかな、人差し指に残った香水の匂いが消えてるかな。

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