恋熱

 ただいま発熱中です、腕の静脈がビクビクして上手く脳からの指令に答えてくれません。微弱の電気がずっと流れてるようなそんな気持ち悪い状態と熱くて重い頭。

 昨日はアルバイトの研修、初めてユニフォームを着て後はずっと動画を見たりして、3時間事務所に居るのはしんどかったけど、前のバイト先に比べたらモラハラとかはないからいいかな。でも、アミューズメントパークということでクレームはずっと付き物らしい。僕が仕事内容などの動画を見てる傍らで2回も3回もクレーム対応に社員さんが抜けてしまうことがあった。
 いい手本の動画を2時間も見たおかげで随分といい人ベールが身体にまとわりついてしまった。時折微笑んだり、真面目な回答をしたりメモを取ったり。周りの環境が整ってるからこそできた対応だなとは思うけど、これをずっとやるのもしんどいかもしれない。

 家に帰り、今日は適当にご飯でも食べて帰ろうと思ったら玄関先で友人から電話が。確か今日は気になっている人とご飯に行っているはずだが、21時すぎに電話がかかってくるのはいささか早すぎる。何かいい知らせかと思って電話に出たけど、第一声で今から家に泣きつきにくるなと思った。案の定僕が夕食を食べて部屋の片付けなんかをしてると覗き穴越しにものすごく斜線の入った顔の友人がいた。
 それからは狂ったように話しだし、急に色んな人へ電話をかけだした。あー明日になったら後悔するんだろうなと思いながらゲラゲラ笑っていた。まだ日付を超えてない、それだけ早く帰ってきたってことだねと言うとまた暴れ出した。あーあせっかく片付けたのに。それから何やかんや、余程人間のすることではないようなことを一頻りやると人の家で勝手に寝やがった。ようやく静かになったのはいいけど、静かなのは静かで嫌だなと思い、寝てる彼にひたすらだる絡みをしていた、それは覚えてる。何気に僕もノリで過去に色々あった人に連絡をしてしまっていたのでそれが4時くらいまで続いて大変だった。自分から話しかけたのに大変はクズだね。
そうして気づいたら朝、というか昼になっておりソファでプラスチック袋を被ってた彼はおらず、僕は声が出ない。身体が上手く動かず、寒いと暑いが繰り返される。足の先は冷たいのに頭は異常に熱い、お茶を飲むと喉に茶葉が引っかかるような感触がする。今日は昨日をことをぼんやり思い出しながら大人しくしておきます。

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