爪切り

 僕の右手の人差し指の爪って少しだけ形が違うんですよね。野球をやっていた時にこんなめんどくさがり屋でも人差し指と中指だけは試合前にヤスリで削ってました。

 公演まで残りの日にちはもう間も無く、正式に日程が出されて本格的な広告を始める。でもここでもまたまた上手くいかないことが出てくる。20日を超えてから何か大きな山場を超えたような気がしてたけど気を抜いて今週を始めてたら何故か下山中。勝手に稼働すると思ってた組織の歯車は知らぬところで抜け落ちていて毎回の稽古が始まる時にそのパーツを合わせるところからしないといけない。これはかなりの不満。
 たまたま知り合いの本番も11月前半に固まっているのでインスタのストーリーで見かけたり、直接連絡をくれる人もいたり。そこで僕も直接連絡を付けようと高校時代の顧問に連絡、少しの不安。明確に来る人がいてそれが誰だか分かったらもっと作品作りに勤しむのか、それとも稽古を頑張ったら色んな人に向けて声高らかに宣伝できるのか、どっちが先か。
 基本的な稽古時間は3時間、その中で制作のこと、演出のこと、そして出演のことをやらないといけない。どこか自分が言い出しっぺだからと他にタスクを分配できない気持ちがあるけど、難しい。部分的に渡そうにもこの2ヶ月近くで達成できなかったことがこの土壇場でできるのかと言われると不可能に近い。顧問から「いい仲間に出会えましたか?」

 間

台本に幾つか書いたこの間。この瞬間、その人は何を考えてるんだろう。キャラとしての人もそうだけど、キャラを纏ったその人間はどうしてそこで思考が入ったんだろう。

 僕の手、意外と綺麗だねって言われるんですよ。小さい時はよくお姉ちゃんのマニキュアの練習に使われていましたけど。でも、その手も最近は大忙しでずっとスマホかペンを持っていて手を使わずに頭で考えることは段々となくなってきました。今もパソコンを打ち続けながらよくよく考えてない言葉の羅列を打ってるだけ。たまにボーッと考えれるのはバイトの皿洗い中か月に一回爪を切る時くらい。手持ち無沙汰から脱却するために依存しているものもあるけど、そのせいで頭が劣化していってるのが分かってしまう。

”どうしよう”と少し寂しくなった部屋を見渡しながら考えてみても何も思いつかない、手には何も残ってない。最善策が出ないのでやれることはやるのと、今日から公演まで毎日日記を書きます。

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