対を成す単一

延びる夏も早めた朝で濯いで
新しい光に涙する草花
無意味な風を纏え
慎ましく切り取ったら
果を虹に囲んだ

壊れた影 切り裂く雨に凍えて
夜を引き戻す水面に佇む歌
微睡み,かたちのあめ
遠く空に微笑んだら
月を追い求めた

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